陽キャとうつと復職判定会
今月から復職することが決まった。
いつか来るだろう、いや、本当に来るのか?と思っていた復職判定会が終わり今月の中旬から私は職場復帰する。
午前中に行われる判定会に向けて、私が話さなければならないことは3つあった。
・休職に至った経緯
・休業中に対策したこと、今後の再発予防策
・職場に依頼したいこと
上記3つは復職に向けて作成した資料の中であらかじめ記載していた内容だったので、それを人前で話せるようにまとめた簡易的なスクリプトを事前に用意し、あとはそれを判定会で話すだけ。
そうと分かっていながらそわそわして落ち着かない私は、10時からの判定会の前に、掃除機かけ、床掃除、布団と洗濯干し、観葉植物の水やり、トイレ掃除、キッチン掃除と今日1日かけて行う予定だったはずの掃除を終わらせてしまった。
気づけばあっという間に開始時間が迫っており、軽くメイクをしてパソコンの前にスタンバイ。全員カメラオンで始まった判定会の参加者は、私、私の上司、人事、産業医、健康相談室の担当者の計5人。
人事部の方が司会進行役となり、まずは私が事前に作ってきたスクリプトを読み上げて自分は復職ができるということを関係各所にアピールをした。その後は上司から向こう3ヶ月の私の業務計画について共有してもらった後、産業医から私へのコメント(頑張りすぎないでね的なお言葉をいただいた)があり、最後の質疑応答の後、
「はい、飯田さんの復職は可能ということで、今回の判定会は終了したいと思いまーす」という人事の方のあっけないお言葉と共に「私が復職できるか否かを判断する」判定会は終了した。
休職したての時は復職に向けて提出資料を作成することも、上司と面談する自分も、判定会で「私は復職できる」と宣言する未来も、全く思い描けていなかったのに、30分程度の時間でこんなにあっさりと私が復職することが決まってしまった。
そう、決まってしまったのだ。
復職することが決まりリモート会議が終了した直後、色んな思いが頭の中を駆け巡るかと思ったが、意外となぁんにも思わなかった。
復帰までのカウントダウンは始まってしまったのだが、気持ちに余裕(?)があるのは復職日までにまだ少しだけ日数があるからだろうか。段々とその日が迫ってくるともっと焦りとか恐怖とかを感じるようになるのだろうか。今のような心にゆとりのある生活が送れなくなることに絶望を感じるようになるのだろうか。
ふと冷静になって考え出すとむくむくと不安な気持ちを生成しそうな思考回路が始まりそうになり、急いで考えることをやめた。
今回の復職判定会然り、前回行った上司や産業医との面談も然りなのだが、私は嘘をついている。
正直言うと本当は働きたくなんてないし、自分の考え方の癖が見えてきたとはいえ別にそれを克服できたわけでもない。周りにいい顔をしがちでプライドも高いから、また周りと自分を比較して落ち込んだり無意味に自分を追い込んだりもしてしまうだろう。
待って、そしたらまた鬱になちゃうじゃん、、、!
絶対なりたくはないけれど、なってしまうかもしれない。
それでも今回戻る決断をした理由は至ってシンプル。
もう休めないからだ。笑
休職できる期限が半年と決められていて、それを過ぎると退職扱いになってしまう。「せっかく頑張って大企業に入れたのにそんなの勿体なさ過ぎる!」という浅ましい考えから、私はまた職場復帰することを選んだ。
こんな図太い考え方ができるようになっているのは心が改善してる証拠なのか、元来私の性格的なものなのかは定かではないけれど(持って生まれた性格の方に決まってるが)私は、私の浅ましい欲のために復職をするのだ。
もちろん受け入れてくれた上司やメンバーには感謝の気持ちしかない。うつになって休んだ人が戻ってくるって、どう接したらいいかとか色々気を使わせるだろうなぁ、、、とかそんなことを考え出すと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいにもなるし。
それに休んで迷惑をかけた分、早く元気になって仕事でみんなにその恩を返していかないとという気持ちも少しだけどないわけではない。でもその気持ちで働き始めるときっと私はすぐ潰れてしまうだろう。
だから私は自分のために仕事に戻ることにする。自分の社会的地位とか承認欲求とかそういう浅ましい欲を満たすために。
それにそろそろ働けていないことを申し訳なく思って(いる素振りをして)働いているみんなをすごいだの偉いだのと褒めるのにも飽きてきてしまった。
私もそろそろ「大変なことがあったのに乗り越えて復職できてすごいね、偉いね」と褒められたい。(え?)
だから戻るのだ。
誰のためでもない、自分のために。
判定会が終わった後の勢いのままに書いていったらとんでもない内容になってしまったけれど、、、、
でもこれくらいの気持ちでいてもバチは当たらないんじゃないかと思う。だって私、精神やられるくらい頑張ってたし。これからは自分の欲のために働いたっていいでしょうって。もちろん周りには当分申し訳なさそうな顔をして過ごしていくけれど。笑
このnoteを書きつつ、家族や友人など私が休職していることを知っている人たちに復職できることを伝えるためLINEを送った。想像以上にメッセージを送る人たちがいて、改めて私は多くの人に支えてもらっていたんだなと気がついた。
具体的には書かないけれどみんなから届く温かくて心強いメッセージの数々に、私がしんどい時、どんなに見苦しくて情けない姿を見せても側にいてくれる人たちがいたことを私は絶対に忘れてはいけないなと思ったし、この人たちに何かあったら次は私が少しでも支えられるように、そのための力を取り戻したいなとも思った。
復職は自分のため。
そしてやっぱり大切な周りの人のため。
人生は山あり谷あり。復職したって大変なこと、しんどいことたくさん起こるだろう。当たり前だ。
それでも私には心強い応援団がいることを絶対に忘れてはいけないし、私も誰かの心強い応援団の一人になるための力を徐々につけていけるよう、復職した後の日々を過ごしていきたいなと思ったりしている。
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