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教職大学院入試 入門(研究計画書編)

割引あり

<この記事の概要>

この記事で知ることができること

この記事では、以下のことを知ることができます。
⑴教職大学院とは
⑵教職大学院の研究計画書について
⑶研究計画書の書き方「ホップ・ステップ・ジャンプ」-途中から有料-
⑷研究計画書の添削サービス(別媒体)の情報

この記事をおすすめしたい人

大学の学部生や教職大学院に興味がある人のうち
⑴情報不足を感じている人
⑵研究計画書の書き方を知りたい人
⑶今、自分が在学している大学の教職大学院に進学する人
☆⑶に該当する方には、特にこの記事をおすすめしたいです。

この記事をおすすめしない人

⑴教職大学院に興味が無い人
⑵すでに研究計画書を書き上げた人
⑶情報を得ることに貪欲でない人

ご挨拶

こんにちは。カチャエリ―です。
この度、某教職大学院に合格し、来年度より入学する予定です。
私は受験前、教職大学院入試について、大学HPと、インターネット上にある記事(それこそnote)以外に、何も情報を知りませんでした。私は、幸い、高校生の時にお世話になった、塾の先生のお友達が、志望する教職大学院のOBでしたので、情報を得ることができました。
また、研究計画書についても、その方が実際に提出したものを、見ることができました。
今回は、その経験から、教職大学院に興味のある方に向けて、最近の教育事情も踏まえながら、教職大学院入試で必要な研究計画書の書き方をまとめました。
無料部分は、他の記事でも触れられていることもある内容も含まれますが、有料部分については、私の体験に基づいた情報がふんだんに記載されています。大学生なら30分程度アルバイトすれば、読めるように価格設定してあります。ぜひ、ご覧ください。

更新情報

特になし

<教職大学院とは>

教職大学院の概要や、入試全体に関わる情報は、こちらの記事にまとめてありますので、ご覧ください。有料部分では、
①教職大学院の入学準備で欠かせない情報
②教職大学院進学チェックシート
など、実際に国立教職大学院に合格した私の、経験に基づいた記事を見ることができます。ぜひご覧ください!

<教職大学院の研究計画書について>

前提

①教職大学院の研究計画書は、各大学院によって、「実践研究計画書(例:千葉)」「課題研究計画書(例:東京学芸)」や「志望調書(例:早稲田、静岡)」など呼び方が変わります。この記事では、「研究計画書」と統一して呼称します。
②字数や書かなければいけない内容などは、各大学院によって、若干異なる場合があります。
③情報は、私の経験と、いくつかの教職大学院の令和6年度募集要項を参照して書いています。
④私の専門は社会科や社会科教育ですが、今回はどの教科の方にも伝わりやすいように、「りんご」を例にして書きます。決してふざけているわけではありませんので、悪しからず。
⑤この記事は、「合格に向けてサポートする」ものであり、合格を保証するものではありません。

研究計画書の目的

教職大学院に入学をすると、様々な講義(授業)を履修しながら、「課題研究」「実践研究」と呼ばれる研究に取り組むことになります。

当然ですが、大学院ですので、ただ講義を受けたり、大学の卒論レベルの内容ではなく、しっかりとした「研究」をすることが求められます。

ですが、先ほど紹介した記事でも述べた通り、教職大学院では、一般的な修士課程のような修士論文の執筆ではなく、学校現場で実際に授業などをして、そこで得た成果や課題について研究を行う、「課題研究」「実践研究」などに、取り組むことになります。

つまり、教職大学院に入学したい方は、何かしらの「課題意識」をもっているはずです。ここでは、「りんごが苦手な生徒が皮までりんごを完食する方法はないだろうか。」という課題意識を、仮に設定してみます。

そうすると、この課題を「解消」した状態は、「りんごが苦手な生徒が皮までりんごを完食した」という状態です。

この「状態」への目指し方を端的に書くのが、研究計画書です。

研究計画書が重要な理由

研究計画書は、教職大学院入試においては、点数になります。

入学者の選抜は、選抜試験の成績及び提出書類等の評価を総合して行います。(鳴門教育大学教職大学院募集要項より)

https://www.naruto-u.ac.jp/_files/00204828/2025ippan.pdf

入学者の選抜は試験(教育小論文・口述試験)の成績および出願書類を総合して行います。(玉川大学教職大学院募集要項より)

https://www.tamagawa.jp/gra_admission/daigakuin_examination/pdf/2025/daigakuin_examination-01.pdf

「提出書類等」「出願書類」に含まれるのが、研究計画書です。

それだけではなく、令和7年度から教職大学院修了者の奨学金返還免除制度が始まり、受験者が増加傾向にあります。
私の受験した国立教職大学院のあるコースは、例年の記録よりも15人ほど、一般入試の受験者数が増えていました。これに、教員の方や推薦枠の方が加わるわけです。

また、いくら試験の点数が良くても、入学した後に研究に取り組むことが難しそうであれば、合格にはしない、ということは、大学関係者ではない私やあなたでも、分かりますよね。

そのため、研究計画書は合格への、かなり重要な第一歩と言えるのです。

内部進学のあなたは要注意!!!

私の友人も、とある教職大学院を志望していました。その友人は、自分が在学している大学の、教職大学院に進学しようとしていました。友人に、「いいよね、内部進学なら先生たちに添削してもらえるもんね。」と言ったところ、それは違う!と言われました。

実は、試験の公平・公正な実施のために、友人の学部での指導教員(卒論の指導教員)をはじめ、試験官となる先生方は、提出書類の添削に応じていないそうなんです。

実際に、私も研究室訪問をした際に、受験に際して研究計画書を見ていただけるのかを、不躾にもお尋ねしたところ、先述した「公平・公正」を理由に添削ができないことを、先生からお聞きしていました。
これは、内部進学とはいえ、変わらないようです。

そのため、この記事をおすすめしたい人、で述べたように、内部進学のあなたにこそ!この記事をおすすめしたいのです!!!

【告知】

「coconala」において、研究計画書の添削サービスを開始しました!国立教職大学院に合格した経験をもとに、添削であなたの合格をサポートします。


<研究計画書の書き方「ホップ・ステップ・ジャンプ」>

それではここからは、実際に国立教職大学院に合格した私が、研究計画書を作成した際の流れに沿って、書いていきます。

ホップ「研究の方向性を決めよう」

「教職大学院に行きたい!」といくら熱く思っていても、研究で取り組みたいものがなければ、入学することができません。
ただし、そこまでガッチガチに固まったものではなくても良いと思います。例えば、東京学芸大学教職大学院のフォーマットには「入学後、指導教員と相談のうえ、変更することが可能。」と書かれています。

りんごで言えば、「りんごが苦手な生徒が皮までりんごを完食する方法」程度で良いと思います。りんごの品種や産地は指定していませんが、「果物」よりは、範囲が絞られていますよね。このくらいで良いと思います。

例えば国語なら「古文」、体育なら「球技」、教育心理学なら「生徒の自己肯定感を上げる」のような、ざっくりしたもので、良いと思います。

ステップ「研究計画のデザインをしよう」

大まかな研究の方向性が決まったら、研究の計画を立ててみましょう。

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