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COVID-19対策期活動ガイドラインをつくり、運用すること

 先日、小学生~高校生を主な対象として、学習支援の活動をしている認定NPO法人Kacotam(カコタム)では、「新型コロナウイルス感染症対策期における活動ガイドライン」を策定して公開を開始しました。

子どもの学びの場が失われた数ヶ月

 2020年2月末~5月末にかけて(4月の1週間ほどだけ登校あり)、北海道では、多くの学校で長期的な休校が行われていました(全国的にもほぼ同じ期間で)。
 Kacotamの学習支援も、3月~5月は、通常通りの活動ができませんでしたが、ICTを利活用した様々な代替策を行ってきました(以下、いくつか紹介)。

【おはようトーク】
Zoomを使用して、一対一で子どもとボランティアが30分程度お話をする取り組みです。適切な生活リズムをつくることを目的とした取り組みです。また、家族以外の人と話をする機会にもなります。
https://kacotam.com/2606
【LINE学習相談】
LINEを使用した学習相談です。分からない問題や学習の進め方などを子どもから、写真を撮って送ってもらい、その問題について、ボランティアが解説をする取り組みです。
【おもしろい教材の紹介】
インターネット上(WEBページやYouTube)にある自宅学習に使えそうな教材を数日に1回LINEで紹介しています。
【オンライン自習室】
Zoomを利用して、自習室を再現します。子どもとボランティアが学習している姿が見えるようにして、学習意欲を高めることを目的とした取り組みです。 やりたい学習内容をお互いに宣言したあとは、「自習室」の名の通り、参加者は黙々と自習します。ビデオ通話を繋いでいるので、適度な緊張感の中で集中することができます。さらに、限られた時間の中でどれくらい勉強が進められるのかを知る機会にもなります。
https://kacotam.com/2574
https://kacotam.com/2645

withコロナ

 世界的な感染拡大もあり、終息までの長期化が見込まれ「ウィズコロナ」「新しい生活様式」など、COVID-19と「うまく」付き合っていくしかない状況となりました。

 第1波、第2波、第3波......。感染流行の波は寄せては引いてを繰り返しています。

 2020年2月末以降、その時々の状況に応じて、活動の休止・代替・再開の判断を下し、その時々に必要な感染防止策を行ってきました。
 常勤職員 2名体制ということもあり、比較的スムーズに団体としての意思決定ができてきましたが、Kacotamの活動には、様々な人が関わっています(利用する子ども・保護者、ボランティアスタッフ、連携団体など)。

 withコロナが始まって半年以上が経ち、なんとなくの状況のパターン化がされ、数週間~数ヶ月というスパンで状況が変わることが見えてきています。
 予見される自体に対して、事前にある程度の方針を示しておくことで、ほんの少しでも、関わる人たちの心の準備になったらいいなと思っています。

新型コロナウイルス感染症対策期における活動ガイドライン

運用することで真価が問われる

 今回、活動ガイドラインを作ったわけですが、ガイドラインができて終わりではなく、これからのそれぞれの活動の中での意思決定に活かしていくことで、その真価が見えてきます。
 また、ガイドラインにあるとおり意思決定すればよいと思考停止することなく、ガイドラインの改定も含め、柔軟な発想で、ミッション「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」の達成にむけて、取り組んでいきたいと思っています。

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 実は、活動ガイドラインの作成のきっかけは、2020年6月上旬、日本バスケットボール協会のメール配信で、「JBAバスケットボール活動再開に向けたガイドライン(2020年6月8日版)」が策定されたという案内が流れてきたことだったりします。
 http://www.japanbasketball.jp/news/55909

 見比べてもらうと分かるかもしれませんが、章立てなどの面でひっそりと大いに参考にさせてもらいました。ガイドラインを読んだときに、なんとなく「たぶん、こういうのがうちの団体用にも必要だろう」と思って、6月から少しずつ原案作成を進めていたのですが、なんだかんだで、第3波の渦中での第一版完成となってしましました......。


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