クラロワ | クラロワ新人王決定戦(byきおきお)ウォッチレポート | 2019.7.30
『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) 2019 は現在オフシーズン中。ゆえにCRLファンは”CRLロス”で金魚のように口をパクパクする日々を送っている訳だが(少なくとも筆者はそうだ)、そんなわれらにうれしいイベント「クラロワ新人王決定戦」がYoutuberきおきお氏のチャンネルにて開催された。
本イベントはあくまでCRL非公式の大会なのだが、ライブ観戦したところ思いのほかその”いつもとのちがい”が面白かった。面白かったので、感想やらデータやらをまとめておきたくなってしまい、観戦前には作る予定のなかったレポートを急きょバタバタっと作成することにした次第である。
それではどうぞ。
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Recap
「クラロワ新人王決定戦」は、クラロワYoutuberきおきお氏による生放送イベントだ(07/30開催)。クラロワリーグアジア(CRL Asia)2019シーズンの日本の新人プロ選手6名のガチバトルによって、”今日の最強”・”今日の新人王”を決定する。試合会場は(株)ドズルの自社スタジオ、ライブ配信はきおきおチャンネル。
▲今大会のルール概要。
CRL Asiaとはだいぶ異なる方式が採用された。BO5ということで各Matchは最低でも3Gameずつ行われる。GSと決勝で7Matchあるから最大で35Gameにもなる長い夜だ。その分、選手にとっての”見せ場”は多い。
▲グループステージ試合結果。
わりばしによる厳正な抽選の結果、HANExHANE(DNG)・れいや(DNG)・Blossom(GW)のAブロック、kota(PNS)・JACK(FAV)・きたっしゃん(FAV)のBブロックに分かれた。れいや・JACKの2人はオンラインでの参戦、他の4人は中継会場に駆けつけてのオフライン参戦となった。
▲グループステージ順位表。
Aブロックからは2戦2勝(Game6連勝!)でBlossomが勝ち抜け。Bブロックからはこちらも2戦2勝で、新人王を本命視されるJACKが決勝に進んだ。
▲決勝戦試合結果。
Blossomが連勝で”番狂わせ”に王手をかけるが、ここからJACKが反攻開始。最後はこの日負けなしのバルーンディガーデッキで優勝を決めた。
準優勝したBlossomはS1には出場機会が少なく、S2に向けたオフの最中の今大会、笑顔の奥に期するものがあったはずだ。最後に敗れこそしたものの、このメンバーを相手にGame8連勝というのは容易ではない結果。大きな爪痕を残せたのではないだろうか。
優勝し、”きおきお presents クラロワ新人王”の栄冠に輝いたのは、JACK! 特筆すべきは、本命視された中で勝ち切ったこと、また、この日の3戦中2戦において”0-2と後のない状況からの大逆転勝ち”をやってのけたこと。劇的かつ手ごわさを周りに知らしめる”これぞプロ”という戦いぶりだった。
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Topic: いつもの選手たちによる、いつもとちがうバトル
今回「クラロワ新人王決定戦」をライブ観戦してみて面白かったのは、CRL Asiaでおなじみの選手たちが、CRL Asiaのいつもとは違うルール、異なる演出という環境下で真剣勝負をしたところだ。その”いつもとのちがい”が新鮮でもあり、発見でもあった。
1. BANなしBO5
1つめは試合ルールから。CRL Asiaで基本採用されているBO3(2本先取)ではなくBO5(3本先取)が採用され、しかもBAN Pickルールが不採用というのが今回の規定。これによって、互いに制限なく得意デッキをぶつけ合う”力勝負”の色が強くなった。BAN有りの場合より戦術や読みの要素は減るけれど、シンプルなこういうバトルもアリだな、もっと見たいなと思った。
2. 同僚対決
2つめは大会規定と運との合わせ技で、同僚対決が実現した点。それも2組とも。おそらくはチーム内練習で対戦しているはずで、6人の中での対戦歴としては最も対戦回数の多い2組なのだが、一方で公式戦では決して見ることのできない対戦カードでもある。グループステージMatch1のDNG同僚対決(れいや vs HANExHANE)、Match4のFAV同僚対決(JACK vs きたっしゃん)の2試合は共に綺麗な火花が散って見えた。
3. 副音声的放送(非・実況解説型)
試合中継は今回、きおきお+ぼんじゅうる+α(ゲストのshunら)の音声で放送された。はじめはよくある「実況+解説」スタイルで一体どっちがどっちを担当するのだろう?と思って聞いていたのだが、聞いていくうちに「ゲスト+ゲスト+ゲスト」スタイルなのだとわかった。コメント欄にはそのことへの違和感やあるべき論を語るものも見られたけれど、筆者はこれはこれで別種類の楽しみとしてアリだと思った。
従来型が”主音声的”とすれば今回のは”副音声的”。正解不正解という話ではなかろうて。「きお・ぼんと一緒にプロ選手のガチ対決をわいわい応援しながら観ようぜ!」という会だと思えば、これほどたのしくたのもしい観戦仲間もいないというもの。次回があるなら、そういう宣言が冒頭にあると尚入っていきやすくなるかもしれない。
4. 対戦後インタビュー
きお・ぼんの真骨頂だと思ったのは、各Match後の選手インタビューのパートだ。選手たちへのリスペクトと親近感と気配りのバランスがよいので、聞いていて嫌な気持ちに全然ならない。もうちょっと言葉を引き出してほしい気もしたけれど、進行の都合もあるので難しいところ。
CRL Asia 2018にはあったのだが、2019 S1放送ではなぜかなくなってしまった対戦直後のインタビュー。やはり要るよ、復活させてほしいなあ。
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Player's tweets
大会直後の選手たちのtweetから。参戦したルーキーたちに刺激と共に健康的なライバル意識が育まれたようで、コメントからも充実感が伝わる。
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Match 1
・Aブロック第1試合は、れいや vs HANExHANEのDNG同僚対決。
・HANExHANEは4戦中3戦で巨大スケルトンを採用。
Match 2
・Bブロック第1試合は、JACK(FAV) vs KOTA(PNS)。S1は対戦なし。
・JACKによるスパーキー(Game1)・ウォールブレイカー(Game3)採用という変化球にKOTAが翻弄される。
Match 3
・Aブロック第2試合は、れいや(DNG) vs Blossom(GW)。S1は対戦なし。
・Blossomは得意のPEKKAデッキを封印しながられいやをスイープ。
Match 4
・Bブロック第2試合は、JACK vs きたっしゃんのFAV同僚対決。
・BO5(3Game先取)の0-2ときたっしゃんに王手をかけられたが、そこからJACKが逆転勝ち。驚異の挽回を見せた。
・JACKはこれで2連勝。Bブロックからの決勝進出を決めた。
Match 5
・Aブロック第3試合は、HANExHANE(DNG) vs Blossom(GW)。S1は対戦なし。
・Game2 HANExHANEの巨スケロイジャイ、Blossomのペッカ攻城という得意デッキ同士の激突が実現。
・Blossomはこれで2連勝。Aブロックからの決勝進出を決めた。
Match 6
・Bブロック第3試合は、KOTA(PNS) vs きたっしゃん(FAV)。S1は対戦なし。
・この日の7Match中で唯一、”両者の試合映像が流せる”対決に。試合前の緊張感や決着後の悲喜が伝わって来て、やはり最高。
Match 7: Finals
・決勝は、Blossom(GW) vs JACK(FAV)。S1は対戦なし。6人のルーキーのうち、S1の出場機会が最少の選手と最多の選手というマッチアップに。
・Blossomが連勝で番狂わせに王手をかける。しかし、Match4を再現するかのようにJACKが反攻開始。最後はこの日負けなしのバルーンディガーで決めた。優勝はJACK!
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Thanks a lot !