クラロワ | ドズルカップ(byドズル&ドズ主)ウォッチレポート | 2019.8.3
『クラッシュ・ロワイヤル』の公式eスポーツリーグ「クラロワリーグ アジア」(Clash Royale League Asia, CRL Asia) 2019 は現在オフシーズン中。ゆえにCRLファンは”CRLロス”に侵されて、炎天下の吸血鬼もかくやという毎日を送っている(少なくとも筆者はそうだ)。そんな中で、イベント「第3回ドズルカップ【クラロワ】」の決勝トーナメントがおこなわれ、Youtuberドズル氏のチャンネルにて生放送されたのである(8月3日)。ありがたや・・・。
「ドズルカップ」とはドズル氏と彼のファンクラブ”ドズ主”が企画主催する視聴者参加型ゲーム大会のこと。その対象はクラロワだけではなく、過去には荒野行動やブロスタ、マリオカートといったタイトルでも大会が行われてきた。今回はクラロワ部門としては第3回、全体では第5回となる。
そこで今回、クラロワ部門第3回の開催を記念して、第1回から第3回までの流れをざっくりと振り返りつつ、今回大会のスコアなどの記録をまとめておきたいと思う。
それではどうぞ。
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Recap - Dozle Cup CR 1st(2018.11.23)
「第1回ドズルカップ【クラロワ】」の企画が発表されたのは、2018年11月のこと。CRL Asia 2018 S2がKZDの優勝で閉幕し、12月の「CRL世界一決定戦」を待つばかりというまさに”クラロワ熱が高まった”タイミングで、”鉄は熱いうちに打て”とばかりに告知された。
▲大会概要(クラロワ第1回)
「第1回ドズルカップ【クラロワ】」の大会形式は、予選の1000人大会を複数回実施し、優勝者をあつめて決勝トーナメントを行う、というもの。第1回では4日間8回の予選1000人大会が開かれた。
▲決勝トーナメント結果(クラロワ第1回)
「第1回ドズルカップ【クラロワ】」の決勝トーナメントの結果はこちら。デッキ読みも対策もなんのその、愛用の”HANExHANEデッキ”(巨スケ+ロイジャイ+ゴブバレ型)を繰り出し続けたHANExHANEが優勝。すでに名を上げつつあった彼だったが、今大会の勝利でその名を一躍全国区のものにした。
▲優勝者の勝利tweet
▲生放送アーカイブ
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Recap - Dozle Cup CR 2nd(2019.3.24)
「第2回ドズルカップ【クラロワ】」の開催が発表されたのは、2019年3月のこと。CRL Asiaの2019シーズンについては開催こそ正式決定したものの、詳細スケジュールがなかなか公開されず界隈がやきもきする中で、”そんなことを気にしてばかりいるよりクラロワをしようぜ”とばかりに告知された。
▲大会概要(クラロワ第2回)
「第2回ドズルカップ【クラロワ】」の大会形式も第1回と同様。第2回では2日間6回の予選1000人大会が開かれた。うち1回ではトリプルエリクサーモードが採用された。
▲決勝トーナメント結果(クラロワ第2回)
「第2回ドズルカップ【クラロワ】」の決勝トーナメントの結果はこちら。
この大会で話題になったのは、1回戦第1試合。YUYA vs れいやの一戦は”引き分け再試合”3回を含めた6Gameにも及ぶ大死闘となった。BO3だったよねこの大会?「この大会はいつ終わるのか、いや果たして終わるのか?」と思ったのは実況のドズル氏だけではないだろう。
その後も、前回大会優勝者HANExHANE、引退したばかりの元プロ選手kooら猛者が続々と登場する熱戦を制したのは、現役プロ選手のKK。なんと予選に一般参加したところから登りつめての優勝だった。
▲優勝者の勝利tweet
▲生放送アーカイブ
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Recap - Dozle Cup CR 3rd(2019.8.3)
「第3回ドズルカップ【クラロワ】」の開催が発表されたのは、2019年7月末のこと。CRL Asia 2019 S1が最高潮の盛り上がりで閉幕し、関連する国際大会「WCG」も終わり、完全なるシーズンオフが始まったエアポケットとも言えるタイミングで告知がされた。
▲大会概要(クラロワ第3回)
「第3回ドズルカップ【クラロワ】」の大会形式も第1回・第2回と同様。変更点を探すなら、決勝トーナメントでのタイブレーカールール採用が書き加えられた。第2回大会の模様とCRL Asia 2019 S1を踏まえればうなづけるルール変更だ。
▲決勝トーナメント結果(クラロワ第3回)
「第3回ドズルカップ【クラロワ】」の決勝トーナメントの結果はこちら。現役CRLプロ選手が2人、過去大会でベスト4入りした選手が2人という過去最高にハイレベルな8人の戦いは、YUYAの優勝で幕を閉じた。
「クラロワ」はデッキ次第では実力差以上のワンサイドゲームが発生しうるゲームだが、今大会は紙一重の接戦が相次いだ。PSだけでなく、相手の分析やデッキ読みも含めたトータルの実力においてハイレベルな8人だった故である。中でも、大会中3度のタイブレーカーに絡みつつ、2度の勝ちをもぎ取ったYUYAの勝負強さが光った。
▲優勝者の勝利tweet
▲生放送アーカイブ
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Topic: 「日本一決定戦」がないなら、「ドズルカップ」をやればいいじゃない
・・・とドズル・アントワネットが語ったかどうかは定かではないが、日本のクラロワコミュニティにおける「ドズルカップ」の果たしてきた役割を言葉にすると大体そういうことになる。
「クラロワ」が2016年3月に日本リリースされ、盛り上がりを受けて翌年2017年5月にはじまったのが「クラロワ日本一決定戦2017」。複数回の予選1000人大会と決勝トーナメントという構成で毎月”日本一”のプレイヤーを決めていく大会で、秋の「クラロワ日本一決定戦 THE FINAL」、冬の「クラロワ世界一決定戦2017」へと繋がっていった。しかし、2018年・2019年の「クラロワリーグ」では”チーム”戦が採用されることとなり、”個人”対”個人”での日本一や世界一を決める公式大会は2017年以降開かれてはいない。
「ドズルカップ【クラロワ】」はその”予選1000人大会+決勝BO3トーナメント”というFormatから、2017年におこなわれた「日本一決定戦」を連想させるものがある。と言うより大会設計者が意図的にそうしたのだと思う。アマチュアトップ選手が腕試しをする舞台を作るのだという強い意思で。
そして、第1回優勝者のHANExHANE(現DNG)、第2回で死闘を演じたれいや(現DNG)が大会後にCRLでプロデビューするなど、回を重ねるごとに”プロの登竜門”的性格が現実味を帯びてきている。
ドズル氏の大会プロデュース能力には以前から定評と実績があるが、彼のファンクラブであるはずの”ドズ主”の企画部まで実行力がすごいというのは一体どういうことなのだろうと思う。これほど前向きな意味の”類は友を呼ぶ”という事例もあまり聞かない。彼らのこれまでの日本クラロワ界への貢献に感謝しつつ、今後の動きにも注目していかざるを得ない。
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Match 1
・1回戦第1試合は、ryuga vs Starry。
・1-0、1-0と2連勝したryugaが準決勝へ進出。
Match 2
・1回戦第2試合は、第2回ベスト4のYUYA vs 韓国のエースX-Bow Master。
・両者1Gameずつ取って迎えたGame3は0-0。タイブレーカールール適用により、YUYAが勝利。準決勝進出を決めた。
Match 3
・1回戦第3試合は、第1回ベスト4のぱんどら vs けんつー。
・1-0、1-0と2連勝したぱんどらが準決勝進出。
Match 4
・1回戦第4試合は、Tomoya vs 日本のエースKK。
・1-0、0-1、1-0で接戦を制したKKが準決勝進出。
Match 5 : Semi Finals
・準決勝第1試合は、ryuga vs YUYA。
・3Game中2Gameが、0-0でタイブレーカー判定になるという大接戦の末、YUYAが決勝進出を掴んだ。
Match 6 : Semi Finals
・準決勝第2試合は、ぱんどら vs KK。
・枯渇デッキの名手KKに敢えて枯渇デッキで挑んだぱんどらが、0-1、1-0、1-0で逆転勝利。決勝へと駒を進めた。
Match 7 : Finals
・決勝は、YUYA vs ぱんどら。共に2回目の出場(YUYAは第2回に出てベスト4、ぱんどらは第1回に出てベスト4)。共に大物現役プロ選手を破っての決勝進出(YUYAはX-Bow Masterを、ぱんどらはKKを破った)。
・両者1Gameずつ取って迎えた最終戦Game3を制したのはYUYA! 「第3回ドズルカップ【クラロワ】」優勝の栄冠に輝いた。
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Good luck !