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詩倉庫

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カテゴリー不明作品の物置き場です
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#自由詩

【詩】山と湖の色

霧深く 鳥の声さえ聞こえない 山々に囲まれた湖の真ん中で 恋人がゆったりボートを漕いでいる…

酒井花織
6日前
31

【詩】憎しみ

私が憎いのなら 構うものですか もっともっと憎みなさい そうしてあなたの心は 流れを失った…

酒井花織
3か月前
39

【詩】世界を壊してやる

「この事件は大変残虐で 悪い影響を受ける人もいると思うので 詳しく知るべきかよく考えてくだ…

酒井花織
4か月前
45

【詩】鮮血

あの日から私は泣かなくなった 泣き方を忘れた その時の最後の涙は涙ではなく 鋭い刃物で顔を…

酒井花織
5か月前
33

【詩】花さえも

いつも無表情でそっけない女性が 無邪気にはしゃぐ赤ん坊を見て まるでうっかりやってしまった…

酒井花織
4か月前
41

【詩】私の優しさは 腐っている

(政治家が会議中寝てるのが許せない? でも お年寄りなんだし 何時間も座ってたら誰だって眠…

酒井花織
9か月前
49

【詩】黄金の国

疫病が蔓延している 疫病が雲のようにもくもくと膨らんで 人々を捕まえようとする 人々は右へ左へ わあわあと逃げ惑っていた 私はどこへ逃げればいいのか 空中庭園に古き友人達の亡骸があった 彼らはむくりと起き上がると 手を繋いで私を囲んだ 人の群れから守ってくれているのだ 「私はどこへ逃げればいいの? 西?それとも東?」 問うと友人達はひそひそと話し合い 私にこう言った 「東。だって太陽の黄金を毎日吐き出しても尽きることがないんだもの きっと豊かな所だよ」

【雑文】した〜に〜したーに…【カテゴリ不明】

した〜に〜した〜に… (カゴの前に飛び出す白ウサギイナバ君)「助けてくださいうさ王子様!…

酒井花織
1年前
32

【詩】花瓶の花

あれは小学校三年の時でした 授業参観日 先生は花瓶にお花をきれいに活けて 教室の後ろに飾り…

酒井花織
1年前
38

【詩】月明かりとお人形

お人形は高級なものほどぞっとする ぞっとするなんて言っちゃかわいそうだけど ほら オルゴー…

酒井花織
1年前
39

【詩】ぽっぽちゃんごめんね

寒風に吹かれるたび 悲しいことを思い出す 子供の頃ペットを飼っていた 名前はぽっぽ 賢いメ…

酒井花織
1年前
44

【詩】ニャーのつぶやき

ニャーはただのニャーです 笑いかけないでください おいでと言わないでください 好きだと言わ…

酒井花織
2年前
77

【詩】クールな幼稚園児、鈴を鳴らす

幼稚園の合奏の時間 楽器は数十人で分け合うのに タンバリンたったの3個 あとは鈴とカスタネッ…

酒井花織
2年前
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【詩】信長のように

あなたにとっての幸せは 自分の正しさを証明するための道具ですか 人間は弱いからそうなっても仕方がない でも私はそうなりたくない 仲間が死ねば殉教と言い 敵が死ねば天罰と言う あの人達のようには決してなりたくない この怒りは真っ赤な溶岩のように熱い だから私は生きて行ける 絶対に負けるものですか