#5 親友が7人もいる!?【その3 好きは引き寄せる】
おはようございます。
小森谷の孫です。
友達の話、書くことが沢山ありすぎて3回目に突入をしてしまいました。
友を語ることで自分を見つめる良い機会となっています。"友達は自分を映す鏡"と言いますので、鏡を見ている気分で書いています。
2人目の親友の話です。
彼は、地元の駅で歌っていました。
高校生の時です。
その歌は高校生の能力を凌駕しており、すぐに引き込まれました。
そして、思わず声をかけたのを覚えています。
彼はYくんといって、年齢は一個下でした。
僕らも路上ライブをやっていたので、話しかけてからは、お互いのライブを見て、時には一緒にライブをして、関係を深めていきました。
前回の話でも出た怪しいプロデューサーのコンサートにも一緒に出て、帰りに渋谷のハンバーガーショップで反省会をしながら、ミュージシャンになる夢を語り合ったりもしました。
そして、彼の家にも行くようになり、学校も学年も違う中でも同級生のような付き合いになります。
ミスチル、斉藤和義、奥田民生、桑田佳祐、井上陽水、小田和正、ハイスタ、ブルーハーツなど日本の名だたるミュージシャンの曲を聴いては「この歌のこの部分に痺れた」とか「このライブのこの仕草がサイコーだった」など、どれだけ音楽の話をしたか数えきれません。
たぶん、彼と出会ってなければこんなにも音楽が好きにならなかったかもしれません。
僕が彼からもらった武器は音楽です。
スポーツも勉強も出来なかった僕が音楽という共通言語を磨く場面を沢山くれました。
Yくんは今では音楽を生業にしています。
僕はミュージシャンにはなれませんでしたが、今でも彼の作ったデモを聴いては「この歌のこの部分に痺れるよ」と、高校生から変わらない話をします。
そして、3人目の親友は、大人になってから出会ったのですが、彼となんでも話せるようになったのも、同い年で地元もたまたま近くて、そして何より音楽という共通言語があったからです。
彼は一番新しい友ですが、お互い忙しい仕事の合間を縫って色々話がしたいために、休日の朝7時にカフェで待ち合わせするような仲です。
流石に、休日の朝7時からおじさん2人がカフェで待ち合わせする姿に、奥さんから「それはもう、親友だわ」と呆れられています。
音楽という共通言語が、病気で制限のあった僕の行動と思考の幅を大きく広げて、仲間との絆を深める架け橋になっているのです。
この、親友が7人もいる話を書くにあたって、伝えたかったことが一つあります。
それは、僕みたいにハンデを持っていたとしても、何かに打ち込み真剣になることで、同じフィールドの仲間を引き寄せることができるということです。
それは、僕の場合は音楽や演劇ですが、なんでも可能性はあります。
この文章を読んで、少しでも「コレを続けていたら、こんな出会いもあって今が幸せだ!」と思える日が来たら僕も同じく幸せです。
次回は、このシリーズの最終話にします。
過去2回の話も掲載させていただきます。
今回も読んでくださりありがとうございました。良い土曜日をお過ごしください。
つづく。