読書㉒ 両利きの人材になるには、ハングリーになれ
両利きの経営とは
既存事業をよりうまくやりつつ、並行して新規事業をいかに立ち上げるか。
上記は組織のトップがいつも頭を悩ませる課題です。
本書はこれができている企業をエクセレントな企業と定義し、リーダーシップや組織構築の観点でヒントを与えてくれるものです。
既存事業を磨く「オペレーションデベロップメント」のことを深化、新規事業を開発する「ビジネスデベロップメント」のことを探索と表現し、以下のように定義しています。
深化
自社の持つ一定分野の知を継続して深堀りし、磨き込んでいく行為。
探索
自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとする行為。
1人でもできることは何か
組織を率いる経営者に向けて、いかに人を動かし、発展し続ける組織を作るかというのが本書のメッセージです。
深化と探索は全く異なる人材とスキルセット、異なる組織構造、異なる指標と異なる文化が求められます。組織のなかに深化部隊と探索部隊を置くことは、そのままでは「考えが合わない者が同じ家に住んでいる」状態です。
リーダーたちはいかに異なる価値観を調和させて最高の成果へと昇華させていくのかという話になるわけですが、私は「これは組織で人を動かす立場に閉じた問いではなく、人生そのものへの問なのではないか」と思いました。
現在私は個人事業主であり、人を率いる立場ではありません。
しかし、私や事業が成長するために考えるべきは「深化」と「探索」の両視点であることに気がついたのです。
個人レベルでの深化
自社の持つ一定分野の知を継続して深堀りし、磨き込んでいく行為。
つまり受託業を高付加価値にすること。
現在は広告運用、SEO、WEB業務オペレーション構築。
スピードと品質が上がっていることを常に確かめることが深化。
クライアントのニーズあっての仕事ですが、納品して満足することなく、納品のプロセスを通じて学びを取りにいくこと。
個人レベルでの探索
自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとする行為。
つまりビジネスモデルを作ること。
現在は自社ビジネスを持っていないが、構想しているものが未来で必要になることを信じ、作り切る。
市場のフィードバックを受け入れることが探索。
売れるのかどうかわからず、自分自身がお金を使って行う仕事ですが、学びそのものをお金以上の報酬として得られる活動にすること。
ハングリーであり続けるために
本当にありがたいことに、受託でお引き合いをいただき、日々忙しく過ごせていることに対して、「自分は仕事をできているんだ」という幸せを感じていました。
でも幸せを噛み締めながらも、それで満足になってはいけないと、自分を奮い立たせたい。
遠いところに目標を置くと、いつまでも満足することなく、それでいて追い続ける幸せを感じられると思います。それがハングリーであるということです。
深化する自分と、探索する自分を両立させ、今の価値を上げながら、未来に価値あるものを届ける。
両利きの人材になるために、人生いつでも、「今を生きて今に対して満足している自分」と「未来から来て過去に対して不満足な自分」を戦わせ、併存させるのです。
締めくくると
「今この瞬間の自分はもっと成功できる、もっとやれ」
「未来の自分はもっと成功している、それをもっと早めろ」
両方の声を聞け。
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