僕はお迎えが大好きだ。
「今日は晴れてるからカメラを持ってお迎えに行こう」
そんな事を考えながら最寄駅に辿り着く。時計は17時を過ぎていた。
春は桜が満開になる小川沿いを歩きながら家路に着く。
この道が好きだ。いつか住んでみたいなぁって思ってた街。
川を泳ぐカルガモの親子を見ながら10分歩けばもう家はすぐそこだ。
家に着いたら休む間も無く、息子を迎えに行く時間だ。
学童までは自転車で5分。その道中でいろんなことを考えた。
「お迎えは面倒か?」と聞かれたら「面倒ではない」と答えるけど、「このお迎えの時間があったら仕事できるな〜」って考えたことはあった。特に仕事が溜まっている時なんかは「勿体無いな〜誰か行ってくれないかな?」と。
で、もし僕がめちゃくちゃお金持ちで子供のお迎えは「爺や」みたいな人が行ってくれるとしたら僕は幸せか?って。楽しいか?って。
考えてみたけど全然楽しくなかった。全く嬉しくなかった。
そのお迎えに行ってもらってる時間に僕は何をするのか?Netflixで海外ドラマ?仕事?一体何をするの。そんな人生ってどうなんよ?
どれもこれもが「今じゃなくていんじゃね」って思えるものだった。別に今やらなくてもいいじゃんって。
でもお迎えは違う。「今」しか出来ない。そう考えると子供をお迎えに行くことって最高にhappyなことじゃんって思った。尊い時間だなって。幸せが溢れてるじゃんって。
今日は他のお友達のお迎えも一緒になって、帰りに公園で遊んで帰った。
「公園寄ってく?」と言うと息子は飛び跳ねて喜んだ。本当に飛んで跳ねて全身で喜びを表現していた。
公園で遊ぶ息子にカメラを向けてる瞬間はとても幸せだ。
やっぱり僕はお迎えが大好きだ。