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会社のおはなし:三ちゃん企業と邪悪な感情

こんにちは!美少女です!(大嘘)
どうしても切り離したいというか、記事にすることで昇華できたらという思いで書くぜ。

ど田舎の会社で働いているしがない会社員である私だが、まあ田舎の企業でしか経験できないであろう数々のカオス事態を目にしてきた。
前の記事でも散々言っているが令和になったというのに昭和通り越して大正いや戦国時代か?というくらい古い気風の会社。戦国時代は言い過ぎだな。

そんな中、自分が吐き気を催す邪悪、悪逆きわまりない感情を抱いてしまった昔話をしようと思う。単純に気持ちの整理をしたいので。

楽しいファミリー経営

身バレが本当に恐ろしいのでところどころボカすことをお許しいただきたい。
まあうちの会社はいわゆる家族経営で、社長をはじめとした上層部はほぼ社長の一家で固められている。家庭的で温かい雰囲気はまあ家族経営でしか味わえないだろう。新卒で入社したもんだから、心細い時は本当に助かった。

しかしいわゆる「家族ファースト」が横行しているというか、「経営者一家の者ならちょっとぐらいのワガママはオッケーよね?」というルール(暗黙の了解)が社内にある。
具体的に言うと、まあ支店をレジ締めして閉店した後にお偉いさんがた(以降一族とする)が知り合いを5、6人連れてきて「もう店閉めた?でも開けて(当然開けるよね?とう態度)」というのが普通にまかり通るのだ。
もちろん店員さんは相手をするために一度閉めた店を開けてレジも開けて、2、3時間は対応する。でかい声でわあわあ騒いで、お茶も持って来させて。
私も店舗の応援で勤務に入った時に、何度かこの「嵐」に遭った。でも当時新人だったので先輩が気を利かせて「あとは私たちで片付けておくから帰りなさい」と言ってくれた。とても申し訳なくて帰るのはちょっと〜とゴネたけど帰らせていただいた。17:00閉店でだいたい締め作業で早くて18:30〜19:00だがその時は店を出るのが20:00過ぎていたという。
その日の夕飯はコンビニで済ませてしまった。大好きなものにしたけどあまりおいしくなかった。


こういうのは日常茶飯事で、事前の連絡もなしにいきなり一族の知り合いが会社に訪ねてきて慌てたりしていたし、「桜を見たいから一緒に来なさい」という理由で先輩が業務時間中に近所の公園に連れて行かれたりした。まさに桜を見る会(違うわ)。仕事が立て込んで、納品日ギリちょんの時に一族のプライベートな写真の印刷を最優先で行ったこともあった。仲睦まじい家族写真を鬼の形相で睨みつけながら印刷したのはいい思い出だ。
時には対応の手際の悪さを一族のみならず上司にもけちょんけちょんに言われ、夫どころか彼氏もいないのに「子供はいつ産むんだ」ととんでもねえセクハラトークをさせられた時もあった。
こうしたことに文句を言わず従うのが「良い社員」とされていた。

こうした一族のお偉いさん方とその取り巻きのいわゆる「名士」と言われる方々の相手をする先輩や上司、そして自分の行動を振り返って、映画「猿の惑星」で捕まって奴隷になった主人公が猿たちの宴で給仕をして、ヘマをして殴られるシーンをなんとなく思い出した。
まったく同じやなと。

ロックと中二病とオタクをこじらせた私には到底理解できず、かといって反骨精神を抑えることもできず口答えするときもあった(まあだいたい捩じ伏せられた)
一族が楽しくゆかいに暮らせていれば、他人の時間を食いつぶしていいのか。私はそんな権利まで入社した時点で譲渡してしまったのか。どす黒いものが溜まっていくのを感じた。まじでソウルジェムが濁った。当然、尊敬なんていう気持ちは消えていた。

お偉いさんの死

以前からセクハラ発言を浴びる回数が多く、精神的に疲弊しながらも辞めることを考えていた時だった。年は身バレするので書けないが、あっつい夏だった。
一族のお偉いさんの1人が亡くなった。だいぶお年だったが、病気もしていたらしい。
そこそこ顔の広い人だったので、地元でお別れ会的なことも開催された。

経営者の1人なので、社員たる我々もその会に参加した。
全く赤の他人とはいえ、死に別れるのはだれだってつらい。立て続けに好きだった祖父母を亡くした経験もあり、一族の面々のダメージはさすがの私でも察することができた。

吐き気を催す邪悪

お偉いさんが亡くなって、訃報を会社HPに書いたり対応に追われているうちにあることに気づいてしまった。
それまで日常茶飯事であった、先述のような急で理不尽な来客や不要不急(タイムリー)の呼び出しが一切減ったのだ。
もちろん完璧に無くなったわけではないし、今でも一族へのお歳暮を自宅へ届けに行くなんていう仕事はある。それでも、自分の体感からしてぐんと減った。そもそも写真の印刷もしなくなった。一族の1人がいなくなってここまで変わるのかと驚いた。よほど先導というか、人を引っ張るのがうまい人だったのだろう。そうでなきゃ会社なんて経営してないだろうし。
そこには改めて敬意を感じつつ、正直抱くもんじゃない感情を抱えてしまった。

「いなくなって良かった。ホッとした」
そう思ってしまったのだ。人の死に安堵してしまった。私はめちゃくちゃ悪いやつだ。ゲロ以下のクソだわ。人が死んでラッキーなんて、お前の脳内が戦国乱世だよ。世継ぎ争いをしている王族じゃないんだぞ。
自分の親戚が死んだらめちゃくちゃ泣いて虚無になったくせに。他人の不幸は蜜の味なんていうけど、これは蜜の味にしちゃダメなやつだろ。
当時はこの気持ちに気づいてしまってもう頭の中がミキサーのようにグチャグチャになっていた。
しかし働く上での負担が減ったのは事実。私のストレスも軽減した。
こんなことがあってたまるかよ。自分の本音の本音に心底びびりあがった。それからは、なるべくそのことを考えないように仕事や趣味に専念した。思い出したらすぐ別の行動に移るなどした。

今思うこと


だいぶ時間が経った今、とあることであらためて思い出して「ウワァ…」となっている。
基本的に弱虫で、人をいじめるのも嫌いだし喧嘩も嫌いな私がこんな感情持つのかよ。と思ったけれど、弱虫で陰キャだからこそこうした黒い感情を持つのかなと最近気づいた。陰険さが増すというか…虐げられがちな人間がたまにエグい犯罪を犯すのは、ニュースでもよく見てるし。上司殺したり親殺したりね。

本当に些細なことで怒るし、我慢すれば良かった話なんだけど。
どうも我慢袋が小さいらしく、こういうおぞましい形で爆発してしまった。でも、黒い本心に気付くだけで済んだともいえる。もっと違っていたら普通に刺してたかもわからん。
「キレる若者」になっていたかもしれない。

まさか自分がここまで底意地の悪いというか、世紀末な考え方をするとは思わなかった。どっかで「アテクシは清廉潔白な真人間でーす☆」という思い上がりがあったんだろう。
今後こういうことがないように生活したいけど、それもまた難しいのだろうな。
とにかく溜まって来たら吐き出したり、誰かに話しを聞いてもらうっていう基本的すぎることがいかに大切か。よくわかったわ…

最後に。

書いていたらスッキリした。そして一回こういう感情を抱いてしまっては、なんかもうその会社というかコミュニティにいるのが嫌になるよね。頃合いを見て辞めようかと思う。
辞めるにしても、もう少し人として真っ当に振る舞えるぐらいの精神力がほしいよ。
というか、辞める前にこういう気持ちの整理をしたくて書いた次第です。
嘘だと思ってもらっても構わないです。こんなこと体験するもんじゃないよ。まあ8割事実だけど…

とにかく今は休みたい(怠け太郎)!!普通に記事書いてたら疲れた。
こうした社会の闇(爆笑)を書いていくかもしれない。サイコホラー読みたいときにどうぞ。

p.s いい挿入画像なかったので、「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。助かります!


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