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YouTube500万再生の動画シナリオ、実は主婦がスマホ1台で夜な夜な作成してました。好きと執念の相乗効果!織山つむぎさんのライター人生とは!?

今回はWebライターラボで知り合った織山つむぎ(以下つむぎ)さんへのインタビュー記事です。つむぎさんはライター歴6年の大先輩!YouTube動画のシナリオライター※として活躍されています。つむぎさんがシナリオを書いたYouTubeの中には、再生回数500万回を超えた動画もあるとか。
つむぎさんがシナリオライターになったきっかけや、今後の活動についてお聞きしました!

※YouTube動画のシナリオライター:主にYouTubeのマンガ動画(紙芝居風のマンガに音声をつけて動画にしたもの)のシナリオを制作するお仕事。



シナリオライターのお仕事って?

あきこ:今日はよろしくお願いします。つむぎさんはYouTube動画のシナリオライターをされているそうですね。

つむぎ:はい。クライアントからいただいたキーワードをもとに、話の内容を考えてシナリオを執筆しています。私の考えたシナリオをもとにイラストレーターさんがイラストを描き、声優さんが音声を入れて動画に仕上げています。

あきこ:私も実は本の要約動画の脚本を作っていた時期がありました。それは先生が生徒に本の内容を教えるという設定で、内容を一から考える必要はなかったんですよね。
つむぎさんの場合は話の内容から考えているということですか?

つむぎ:そうです。たとえばクライアントから「同居トラブル」というキーワードをもらったら、どんな登場人物(夫、妻、義母など)で、どんなトラブル(義母がすごく細かい性格で毎日嫌味を言われて、ある日爆発する)があって、どんな風に話が展開するかまですべて考えています。主婦向けの日常あるあるから10代向けの恋愛ものまで幅広く書いていますよ。

あきこ:登場人物から!?それはすごいですね。

つむぎ:最初にシナリオライターの仕事を受けたクライアントさんが、YouTube登録者数15万人のチャンネルの方で。そこで実績を積めたので、その後はほとんど営業せずにシナリオライターを続けています


あきこ:そもそも、なぜシナリオライターを始めたんですか?

つむぎ:私がWebライターを始めたのは2018年頃。当時私はパソコンを持っていなかったので、スマホだけで執筆していたんです。最初はSEOライターとして育児系の記事を書いていたんですが、調べながら書くのってスマホでは難しいんですよね。
それで、偶然クラウドソーシングサイトでシナリオの仕事があるのを知ったんです。シナリオなら調べながら書く必要がないので、自分にもあってるんじゃないかと思い始めました

あきこ:スマホだけ!?それってどうやって書くんですか?

つむぎ:スマホのGoogleドキュメントアプリに打ち込んでいました。当時、家族にはWebライターの仕事をやっていることは隠していたんです。そのため、家族が寝静まってから布団の中でこっそり執筆していました。

あきこ:夜な夜なスマホだけでライティング!?私にはちょっと想像もできないです‥。
最初の半年はSEOもやっていたということですが、どれぐらいの期間スマホだけで執筆していたんですか?

つむぎ:3年間ぐらいはスマホだけで書いていました。今はパソコンも購入して随分やりやすくなりましたよ。

あきこ:えええ、3年間!?3か月じゃなくて??それは、すごい執念ですね‥!

ここから500万再生の動画が生まれるとは⁉️


つむぎ:家庭の事情でどうしても外に働きに行く時間は作れなかったんです。でもお金が必要な事情もあって。もはや執念で在宅ワークをしていました。

あきこ:まさに執念!冒頭の500万再生のYouTubeシナリオはさすがにパソコン購入してから?

つむぎ:いやいや、その頃はまだスマホでしたよ。クライアントの求めるシナリオ作りに私がちょうど当てはまっていたんでしょうね。
シナリオは普通のWeb記事と違い、絵と音声を入れる「執筆後の工程」があります。後の工程が作りやすいように、情景が思い浮かぶようなシナリオにするとか、話が破綻しないようにするとかはかなり気を遣っています。

あきこ:たしかに、ドラマでもマンガでもつっこみどころの多いシナリオだと見る気なくなりますよね。ましてやYouTubeならすぐに離脱されそう。そういった意味でもつむぎさんのシナリオが魅力的だったのですね!


あきこ:もともとシナリオを書く経験はあったのですか?

つむぎ:シナリオではないですが、子供時代は大学ノートに物語を書いていました。
昔から家族の影響で本がすごく好きで。姉が夏休みに図書館から何十冊も借りてきたラノベをマネして読み始めたのが私の原点です。
そのうち自分でも物語を書くようになりました。とは言っても大学ノートに書くだけで、誰に見せる訳でもなかったです。中学高校、社会人になってからもずっとそうやってノートにゴリゴリ書いていました。今思えば、書くこと自体が私にとってストレス発散だったんです。

あきこ:今もその頃の物語作りがシナリオにつながっているんですか?

つむぎ:その頃書いていたのはファンタジーで、ジャンル的にはまったく違います。なので、つながってないと思いますよ。
‥でも私は小説の情景が分かるような描写が好きで、大学ノート時代から情景の伝わりやすさは意識していました。そういうところが、YouTube制作の後工程の作り込みやすさにつながって評価されているのかもしれません。

あきこ:昔から培ってきたものが活きるってすてきですね!シナリオライターをやっていて嬉しかった経験などはありますか?

つむぎ:嬉しかったのはシリーズものを任せてもらえた時ですね。シリーズものはチャンネルの顔となる動画です。話やキャラクターの繋がりが重要視されるので、自分のような専属のシナリオライターと専属のイラストレーターさんが何本も制作をするんです。自分のシナリオがチャンネルの"推し”になるってことなので、認めてもらえてとても嬉しかったです。

あきこ:今後はどういった活動を目指していますか?

つむぎ:実は今、シナリオ制作のスクールに通ってるんです。
実は、私が今やっているYouTubeのシナリオライターの仕事は決して単価の高い仕事ではないので、このままでは収入的には頭打ちなんです。今の仕事にやりがいを感じているからこそ、次の仕込みが必要だと考えています。
今通っているシナリオ制作のスクールはTVドラマや映画のシナリオ作家の登竜門的なところなんです。今はここを卒業してYouTube以外のシナリオ制作の仕事に挑戦したいと思っています。

あきこ:つむぎさんが書いたシナリオ、今後も楽しみにしています!今日はありがとうございました!


つむぎさんの話で衝撃的だったのは3年間もスマホだけでWebライターをしていた、というところ。

アラサー・アラフォーになると、周囲との関わりを時に足かせのように感じることもあるかもしれません。
そんな制約のある中でも自分のできることに果敢に挑戦する執念🔥。見習いたいと思いました。
その一方で、子どもの頃物語を書くのが好きだったなという好きの力もすごい。そういった原体験が、人生のピンチを救ってくれるんだなと思いました。

まさに、好きと執念の相乗効果🔥🔥
つむぎさんありがとうございました!

つむぎさんのnoteはこちら。

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