見出し画像

【GIGAスクール初めて日記】⑱新しいアプリに触れさせる

はじめに

 GIGAスクールはじめて日記の著者、棚橋先生のクラスでは、これまで使ったことがないGoogleアプリを試しに使い、学習や生活に活かしたそうです。具体的に、Google EarthやGoogle カレンダーを使ってみることで、活用の幅が更に広がっていくことがわかったようです。

 そこで、今回は、Google EarthやGoogleカレンダーの実際の指導方法や活動事例をご紹介していきます。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。



①Google Earth

https://dime.jp/genre/1211987/

 社会で「歴史を生かしたまちづくりポスターを作ろう」という場面でGoogle Earthを活用した。 ( 中略 ) 子どもたちはストリートビューを使って旅行を疑似体験し、資料となる画像をスクリーンショットしてポスターに貼り付けた。

GIGAスクールはじめて日記:棚橋

 個人的に、このGoogle Earthを使った授業は、低学年の指導で役立つと思います。

 Google Earthはタッチパネル対応のため、直感的に操作をすることができます。特に、低学年などの端末導入期に活用することで、授業の展開だけでなく、端末操作の慣れにもつながるのではないしょうか。

 また、Chromebookはスクリーンショットもボタン1つで実行することができます。そのため、Jamboardとかけ合わせれば、タッチパネルのみで、ポスター作成をすることも可能です。


②Google カレンダー

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1432743.html

 カレンダーには宿題や食事、習い事などの予定を書き込み、生活の見通しをもたせた。また、アドレスを入力することでスケジュールを共有することができるため、同じグループの友だちと共有した。
 子どもたちは友だちのスケジュールを見ることで刺激を受け、宿題の時間を増やしたり、就寝時間を早めるなど調整を行っていた。

GIGAスクールはじめて日記:棚橋

 個人としては、カレンダーの共有には、あまり乗り気ではありません。

 なぜなら、特に今回のような、学校外のプライベートのスケジュール共有は、プライバシーの露出という問題があるからです。

 子ども自身は、プライバシーを感じなくても、保護者は感じることがあるでしょう。

 「◯◯くんのところは、スイミングスクール通っているのね」「〇〇ちゃんのところは、ピアノ教室にサッカー、英会話に習字も通わせているのね」などなど、いくらでも想像できます。

 他の家庭の教育事情が見えてしまうことは、保護者にとって、ある種の負担になってしまうかもしれません。

 共有する内容については、慎重になるべきだと思います。



③友だちの計画から学ぶ

https://note.com/m_gori

 勉強時間や生活時間を記入したりしておくことで、友だちがどのように生活しているかを把握できる。そこからの気づきも多い。まさに「人のふり見て我がふり直せ」である。

GIGAスクールはじめて日記:三井一希

 個人的にカレンダーの共有には反対しましたが、共有する内容を限定すれば、むしろ使うべきだと思います。

 内容を「勉強時間」に絞れば、プライバシーは問題になりにくいと思います。このように、内容をしぼれば、著者たちの言う「人のふり見て我がふり直せ」を実現できるのではないでしょうか。


最後に

 色々なアプリにチャレンジすることは、とても素晴らしいことだと思います。それらは、はじめてやることですから、問題が発生することがあるでしょう。

 その際に、「やっぱり、やらないほうがよかった」と批判しては、なんの進歩もありません。ただ、ただ無策に取り組むのも、効率的ではありません。

 チャレンジは大切ですが、何も考えずに突っ走っていくのではなく、事前にリスクを覚悟し、起こりそうな問題を推測しておくべきです。

 そうすれば、問題が起こっても、慌てふためくことがなくなり、問題発生を学びのチャンスと考える機会に変える「心の余裕」が出来ると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?