僕の世界観を広げてくれたブランド「ARIAKE」 -2-
前回は、「ARIAKEブランドとは」について書きました。
今回は、ARIAKEブランドが僕の世界観を広げてくれた、3つのことについて書きたいと思います。
1.英語が話せるようになりたい。
ARIAKEプロジェクトがスタートしてすぐ、日本人2名、8名の海外デザイナー、フォトグラファー、グラフィックデザイナーが佐賀にやってきました。1週間という期間で、家具のデザインからプロトタイプを作って、検証するというワークショップです。
僕は14年間野球に明け暮れていたこともあって、海外とはほぼ無縁の人生を送ってきました。大学時代に、遠征で一度、アメリカに行ったことがありますが、基本的にはチームメイトとずっと一緒だったので、特に現地の人とコミュニケーションをとることもありませんでした。
それがいきなり、1週間という短い期間ですが、一緒に仕事をすることになったのです。仕事以外でも、佐賀を観光したり、食事をしたりと1日の大半を一緒に過ごしました。
もちろん、最初だったので通訳さんについてもらっていたのですが、10人もいるので、当然、通訳さん無しでコミュニケーションをとることも多々あります。
当時、僕の英語力は中学レベル以下だったので、全く話すことができず、コミュニケーションを取こと自体、恐怖でした。通訳さんがいない時は、極力一緒に居ないようにしてましたが、そんな自分が情けなく、悔しい気持ちでいっぱいでした。
そしてぼくは、その一年後、英語習得のために、フィリピンのセブ島へ語学留学へいくことを決心したのです。期間は3ヶ月間。朝から晩まで、ひたすら勉強しました。学校が休みになる週末は、みんながアイランドホッピングやボラカイ島などに遊びに行くのをよそに、一人カフェテリアに閉じこもって勉強していました。
間違いなく、この3ヶ月間は、人生で一番勉強したと思います。
今まで、どちらかといえば嫌いだった英語。それでも、3ヶ月、しかもモチベーションも落ちることなくやりきれたということに、自分が一番驚いています。
実は、僕が留学のためにフィリピンに飛んだのは、長男が産まれて一ヶ月後のことでした。妻が妊娠してから、英語を学ぶために留学したいと相談したところ、私の里帰り中に行ってきたら?と快くOKしてくれたのです。
本当に妻には頭が上がりません。。
そしてこれがまた奇跡というか、すごいことなのですが、僕がフィリピンに出発する日が6月9日で、息子の出産予定日が5月17日。3週間ほど遅れると立ち会えない、予定通り産まれてきてくれても、生後一ヶ月後のお宮参りには行けない予定だったのです。
それがなんと、息子は予定日より12日早い、5月5日に元気な姿で産まれてきてくれたのです。さらに、早く産まれてきてくれたおかげで、出発前にお宮参りにも家族全員で行くことができました。本当に奇跡としか言いようがありませんでした。息子が、僕の出発を察して、早く出てきてくれたと本気で信じています。笑
そういう背景もあり、無事に3ヶ月、みっちり英語を勉強することができ、なんとか日常英会話はマスターし帰国しました。まだペラペラと言うわけではありませんが、帰国後、英語圏で仕事をされている方や、留学経験のある方に、3ヶ月でそんななるの!?と言ってもらえたのは、非常に嬉しかったです。
人は興味を持った分野に対して、これほどまでに夢中になれるし、学べるんだと気づくことができました。
こうして、ARIAKEプロジェクトがスタートし、英語を話したい!話さなければ仕事にならない!と感じてから、語学留学を経て、基本的な英語のスキルを身につけました。
もし、ARIAKEのメンバーと出会っていなかったら、僕は留学にいくこともなかったでしょう。
これが、ARIAKEブランドが僕の世界観を広げてくれた1つ目のことです。
次の記事では3つあるうちの2つ目を書きたいと思います。
2つ目は
デザイン・ブランディングに対する考え方です。
ぜひ、読んでいただけますと幸いです。
ARIAKE COLLECTION