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光る君へ考

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光る君への視聴後の感想です。
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2024年7月の記事一覧

光る君へ#29母として

しずかに終わりを告げる回だった。そして、新しい物語が、始まる。

宣孝様の死。あんなにも賢子をかわいがり、愛おしい殿様だった宣孝様。いつまでもいつまでも元気でいてくださるような気がしていました。死に目にほとんど会えず、亡くなられたことさえあとから聞かされるなんて、悲しい時代ですね。

女であればそうそう士官できるものでもなく、家つきでなければ収入の道がそんなにあるわけでもない。そんななかでのほほん

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光る君へ#28一帝二后

今回、見どころがいくつもいくつもあって、大変忙しい回でした。

まずはなんといっても、道長の枕元に立つまひろ。
六条御息所のところへ飛んだ葵の上のような、悲しい思いではなく、生きてほしいという祈りの思いが、彼のもとに飛んで、道長を生に呼び戻した。
あの、悲田院で罹患したまひろを看病した道長と、呼応するようなシーンで、なんとも感動的でした。

行成が、主上を諌めるシーンも見応えがありましたね。中宮不

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光る君へ#27宿縁の命

2週間ぶりの、光る君にちょっと焦れてました。毎週あるって大切なリズム。

今回は、赤染衛門のくだりと言い、なんとなく大人な会だなぁと思う時間でした。まひろ道長の逢瀬は、ちょっと倫理的に軽い感じで、ご都合感もあって、この時代の風潮ではあるんだけど、なんか両手をあげて歓迎とはいかず、複雑な気持ちになりました。

そういう意味では、逆に正直に隠しておれずにぶっちゃけすぎるまひろに対して、受け止める宣孝さ

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