都市伝説だと思っていた育児マウント、実在した話
「優しさの半分は知識。半分は想像力」
優しくない人は、結局そういうことなんだ、と
自戒としていつも自分に言い聞かせています。
子育てが自分の生活の大部分を占めるようになって1年。
検索魔になっていた妊娠中、SNSなどでよく見かけたのが妊娠、出産、育児、家事などに関するマウント発言、老害(言葉わるい)発言です。
帝王切開は子供への愛着が云々、母乳ミルク論争、離乳食手作り問題、便利家電に頼るのはいけない云々・・・
正直、こういうのって都市伝説だと思っていました。
今時そんなこと言う人いないでしょ!
日常生活の中で放っておいても身につく程度の知識と想像力があればそんな発言出ないよ。
もォ、ネットの世界って何でも言えちゃって怖いんだから~。
と。
しっかり言われました。
まあそんなに攻撃力のある言葉が飛んできたことはほぼありませんが、
「・・・ん?」と少し立ち止まるレベルはちらほら。
実際に私が出会った言葉たちの一例です。
Case1
相手:60代男性会社OB
「え、そんな小さいうちから保育園に預けるの。かわいそう。」
かわいそう頂きました!
Case2
相手:見ず知らずの中年女性
「3歳まではお母さんと一緒にいたいよねえ?」
7か月の息子に聞いてました。息子、答えられず。残念。
Case3
相手:他部署の50代男性部長
「やっぱりお母さんてのは仕事との両立は厳しいよ」
お父さんは両立できるんですか?
まさか、両立を目指すことすらしなくていいと?
小さなことだと思ってましたが、文字にすると小ささが際立つ…
ん?と立ち止まらせたのは、この言葉に私のアンテナが立っていたということ。
0歳から保育園に預けることに対して、「本当にこれでいいのかな?」とモヤモヤした気持ちがあったし、完全ワンオペでやっていけるのか不安に思っていたから、聞き流せなかったんだと思います。
それにしても。
どうして他人のプライベートな事情に口を出さずにはいられない民が一定数存在するんでしょうね。
出産、子育ては多くの人にとって「自分のテリトリー内の事柄」。
自分の中にある正しさと違う価値観を拒絶することによって、自分を守っているんでしょうか。
「全ての人にとって正しいもの」が存在しない多様化の時代。
常に知識を取り入れ価値観のアップデートを怠らず想像力を働かせて、優しい人でいたいものです。
斉藤和義でした。