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また人生が変わった(発達障害の診断)

私の10月11月はめまぐるしい。

昨日、度重なる生活リズムの崩壊を相談しに、新宿にある自費診療クリニックに訪れました(自費ってそもそも知らずに行った)

そこは脳波検査(QEED測定というらしい)をまず行い、検査結果の出待ちをしている間にカウンセラーさんから悩んでることに対する内容の聴取を受け、検査結果が出たら医師から脳波の結果を元に磁気治療(TMS療法というらしい)をうけるべきかそうではないかを教えてもらうという流れでした。

もともとの主訴は睡眠に関してが主でしたが、そのクリニックが得意としてる分野はADHDやASD(自閉スペクトラム症)、うつ、PTSD、摂食障害など、メンタル関連に強みをもってそうな資料がいろいろ置いてありました。

たしかに私は過去にうつを患って5,6年は精神薬を飲んで過ごしていた時期がありますし、無関係ではないなと思いつつも、服薬をやめて10年は経っているので今回はそこじゃないと思いながら足を伸ばしました。


しかしながら結論、検査結果を医師から聞くに「ASDの傾向が非常に強い。また、ADHDのうちHDの気質もかなり高い」ということが脳波から分かったそうです。実際に撮ったものから詳しく説明をしてくださいました。

脳波の見方としては反応性が低い部位が青、普通程度が緑、高い部分が赤もしくはMAXのピンクで表示される形でした。
私の脳の脳波図は、左端の部分が広くピンクと赤で占めていて、あとはど真ん中の前側も赤ピンク。そのすぐ右隣りの場所も赤ピンクという状態でした。

これがなにを意味するのか、素人には分からないんですが、そこから先生の説明が入ります。

「まず脳波の概念について。こどものころは脳が未発達なことが影響して脳のシナプス(神経の繋ぎ目)では反応性が高くグルグル動いています。これが4~14歳の間に大人に向かって成長していき、大人になるとシナプスの状態や配列が整ってきて反応性が下がります。」

「図で青い場所は脳が落ち着いている。赤い場所はめまぐるしく反応している。ということを表します。正常な大人の場合、図は全体的に緑や青をメインとして帯びます。逆にこどもや発達障害がある場合、ピンクや赤の色味がところどころに濃く反応がでます。」

「あなたの場合は、左脳と右脳にそれぞれ強く脳波が出ている部分があります。要するに脳が未発達な領域がそれぞれあることを意味しています。特に左脳が色も濃く範囲も広い。カウンセリングで聞いてる部分からも、あなたはASDの傾向がとても高いと脳波から言えると思います。これが第一です。そして右脳側にも赤やピンクが見れます。こちらはHD(衝動性)の傾向が示す部分と思われます。今回睡眠のことで伺ったと思いますが、寝つきが悪いのも、寝起きがよくないのも、睡眠時間を長く必要とするのも、ここが原因なんじゃないでしょうか。これが第2です。」

「ちなみに真ん中にある赤ピンクは、不安を感じているときに反応する場所です。これはその時々で濃淡が変わることが多いですが、思い当たる節はありますか?
(中略)おそらくASDからくる適応障害だったり社会への不適応からくるストレスや不安感がすでに常態化していて、脳波測定中リラックスして気になることがない状態で受けていても普段から強く反応しているから出ているんだと思います。逆を言えば、ここに関してはここを治療するということではなくASDの元凶となりうる左脳へのアプローチで改善したり、しなかったり、それはそのときどき変わるようなそんな感じだと思います。」



このような説明を1時間ほど時間を割いて説明してくださいました。
ASDの傾向が強いと言われたあたりで え???ガチ? となったので無断ながら忘れないように録音もとらせてもらいました。

過去いろいろ身に起きてきたこと、心を病んできたこと、正直服薬をやめたところで全く良くなってる感じもなく10年以上過ごしてきていること(トータル人生の半分以上、17年ほどは精神を病んでいること)を考えると、あまりにも妥当な医師の初見でした。特に「脳が不安に感じる部分が常態化している可能性がある」という部分には思い当たる節しかなく。
先生曰く長らく常態化しているとそれが普通だと思うから自分が不安にさらされているというのも平常時は鈍化するようです。


32歳にしてASDの傾向がとても高く、HDの要素も強い。
これを伝えられた時にいろんな感情が湧きました。

一番大きい感情はショック。次に安堵。でもその次にこういう運命だよなーという諦め感。

自分でも周りに比較したらおかしいかもしれないと思う機会も多かったのですが、認めきれない部分だったり、明らかな障害があって生活に支障がありすぎるとまでは言えない状況だったので発達障害という観点で診てもらおうとは思っても居ませんでした。だからショックは相応に受けました。

けれども、自分の特異な行動の根拠がここではっきりと医学的に示されたことに安堵もありました。
ようやく、このコントロールの効かない行動や気持ちに名前が与えられたという安堵でしょうか。大義名分ではないですが、そりゃこうまで言われるくらい脳の発達が未発達だったのであれば今までの膨大なエピソードも説明がつくことだらけだよな と救われる気持ちもあったんです。
同じ気持ちに感じる方も現にいるんじゃないでしょうか。特に症状が重く、生活が苦しいけど、これがなぜなのか分からないという苦悶を感じながら過ごしてきた人には。

そして次に来た感情が諦め。
あーでもやっぱり俺の人生ってこういうことなんだ。生まれた時からそう決まってたのか。という無力感に近いというか。
無力感とか虚しさは日ごろからも感じることは多かったですが、それの再来。結局そうなんかい俺は。そりゃギャップにも苦しみ続けるよなあと。


今の時点では、まだ少し落ち込んでいます。落ち込むことには慣れてしまってるので特別おれは今落ち込んでるんだ!なんてとても思わないんですが、この無力感をもったまま次行くぞ次!という気持ちにはすぐに切り替わらないんですね。
切り替えがうまくいかないこともまさにASDからくるものらしいです。先生の説明の印象では、ASDの気質は社会性に問題がおきやすくて2次的に心の問題に発展しやすいと。
またそこに拍車をかけてHDの気質は「正常な人なら平穏時は震度0なところが、患者さんだと常に震度0.5~1で、刺激があるとそれがいっきにウワウワウワと大きく波打って衝動性が現れて、そのあと強く沈む時間がある」というようなことをおっしゃってました。けっこうドンピシャだなと。


物事や気持ちが良い意味で前に進んだり上にあがっていくほど、どこかまだ満足いく手前の段階で強く手前にガッッ!!と首根っこをもたげられながら元の位置(かそれより下)まで引き戻される。それを暮らしてる間中繰り返される。そういう感じなんですよね。それが医学的にも証明される脳波が検知されたと。とても有難いことだなと思います。自費治療も高いんですが、受けることを了承しました。


今回は食らったダメージがそれなりに大きく、無力感の再来もあったので、自己理解プログラムに噛みつきつづける気力がすこし損なわれてしまいました。コーチングとか、リブーストとかそれ以前のことが分かってしまったからなんだと思います。

あくまで素地でありベースである安心安定安全の機能や機構が、私の脳は破綻していると。もっと分かりやすく言うなら1桁歳のこどものままなわけです。それってそのうえに積み上げていけるものがなかなか厳しいよなーなんておもうわけです。

先生は褒めてもくれました。「これだけ強く脳波として気質を示すものが出ているのに、正常に社会人生活を営んできたのは、よほど他の優秀な性質をもってカバーしてきたんじゃないですか。そのカバーもなかなか疲れたでしょう。けっこう消耗してきたんじゃないかと思います」
そんな風に言ってくださいました。

どういう性質が私の欠落部分をシャカリキでカバーしてくれていたかは、分かるようであんまり分からないですが、消耗してきたという意味ではうなずくしかありませんでした。正常ではない脳で正常なフリをして正常な人たちと同じように暮らしてるテイをとってきたんですから。

おれは正常ではない。そんな風に言われたような感覚がきっとショックと安堵の気持ちを呼んだんだと思います。
正常な人じゃなかったんだよという正常からの仲間外れ宣言にもとれるし、逆にとればそもそも正常な脳じゃない状態で正常でいられなかったのは当たり前だったんだよと肯定的にも取れる。こういう感覚を発達障害グレーゾーンの人たちは誰しも思うんだなと。仲間入りをして身に染みわたりました。


しばらくの目標は「前を向くこと」。
一般から見てすごく小さい目標、大事ではあるけど。
前を向けない時間はとにかく無駄かつ辛いのは膨大な時間そう過ごしてきてもう知りすぎているので、
また駒を進めていくために丁寧に自分をフォローしながら暮らしていくつもりです。

わたしには、正常な人たちが持つらしい「まあいっか」という言葉の辞書が存在しないんですね。口でもほとんど発したことがないし、心で思ったこともほとんどない、縁が薄かったんです。これが正常じゃないということも自分は自分でしかないから分からなかったんです。無責任な人が物事を放置するときに発する言葉かなにか?くらいの認識でした。


まあこの経験も、、、
自己理解という意味では、これ以上ない収穫でした(笑)

コーチングしようがリブースト受けようが自己理解勉強しようが分かりようがないアプローチから、もっと根源的な自分の性質を教えてもらうことが出来ました。

少し休み休みしつつ、ポケモンでも挟みまくりつつ、

自己理解プログラムはコーチとの調整やそもそもの期間が決まってることもあるので、引き続きやりながらここにも載せていきたいって思ってます。


観てくれて反応してくれる人がいるだけでも凄く励みにしかならないので、どんな気持ちでもいいので♡をぽちっとしてもらえたら自分のエネルギーになります。

人のために書いてないからこそいろんなことが書けます。為になる内容でもないでしょう。それでも自分のために人生を復習を怠らないために書き残すことはこの年齢になっていろんな経験をしてきたから意味を感じれていることです。

歩いていきたいと思います。それでは。

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