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『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』を読んで考えたこと

人の購買動機が変わっている今、遅ればせながら真剣にそのことと向き合う時期がやってきたと思い、佐藤尚之(さとなお、ファンベースカンパニー会長)さんと津田匡保(ファンベースカンパニー代表)さんの共著を読んでみた。

面白いのが、あとがき部分で、「この本の事例が示しているからって同じ事やっても絶対に成功はしない」と著者のさとなおさんがはっきり言っているところだ。本末転倒にも見えるこのメッセージを読んで、私はさとなおさんのファンになった。他の本もぽちった。

一貫しているのは「あなたの会社の目の前のファンに誠実に向き合い、何を必要としているのか考え抜こう、そして行動しよう」というシンプルな主張。シンプルだけど、私は今それをできているか?と思って、会社で公開されているNPSアンケートのコメント欄を見に行った。(一営業にもマーケティングツールの使用権限があることに感謝。そして今まで流し読みだったこと、自分宛ての回答ばかり見ていたことをここに懺悔します。)

改めて目を通してみたら、高いスコアの理由には機能価値(良い企業を紹介してもらえた、面接対策が役立った)+情緒価値(コンサルタントの方が信頼できた、親身になってくれた、コンサルタントが勉強熱心など)の両方があることが分かった。一方で、私たちが提供したい、未来価値についてはまだまだ顧客に伝えきれていないことが課題だと感じる。

情緒的価値に関しては、そうなの!うちのコンサル、全員信頼に値する人なの!!私も大好きなの!伝わってくれてありがとうぅぅぅ!って思うと同時に、利用してくれる人が必要としている価値って本当にそれだけ?与えられる価値が割と社員個人に紐づいているから、ブランド直結ではない分これからどうしていけばいいんか?中の人戦略か?なんて考えたりしつつ。

文面ベースじゃない、未来志向の生の声を聞きたいと思えたこと、今私たちがファンベースでできていることは何か考えることから始めようと思えたことが今回の収穫。今の部署にはストイックな人が多いから、良いところ探し隊長に勝手に就任します笑


今回私が読んだ本

『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』佐藤尚之(さとなお、ファンベースカンパニー会長)、津田匡保(ファンベースカンパニー代表)著



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