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南国宮崎から挑戦する、サーモンの未来を創る物語 - 株式会社Smolt

みなさん、こんにちは!株式会社Smoltの代表取締役CEO上野です🐟

「美味しい国産サーモンを、多くの食卓に!」 今回は、そんな想いを胸に立ち上げた私たちの会社についてお話しさせてください。

スモルト(Smolt)の始まり

2019年4月、宮崎大学発のベンチャー企業としてSmoltは誕生しました。私は当時、宮崎大学大学院の内田研究室で、サクラマスの完全養殖技術の研究を行っていました。

研究室の活動で魚を選別する上野

「Smolt」という社名に込めた想い

サケ科魚類には、とても興味深い現象があります。生まれた時には体側に縦長の楕円模様(パーマーク)があるのですが、海に出る前になると、体が銀色の鱗で覆われ、体型がシャープになっていきます。この現象を「銀化(ぎんか)」と呼び、その学術用語が「スモルト」なのです。

この時期のサーモンは、川から海という未知の世界に向かって旅立ちます。捕食者も多く、決して安全な環境ではありません。でも彼らは、より大きく成長するために勇気を持って海に飛び込んでいきます。

私たちの会社名には、このサーモンのように挑戦し続けたい、そして次の世代につながる持続可能な事業を創っていきたい、そんな想いを込めています。

上)パーマークのあるヤマメ、下)スモルトになったヤマメ

3つの主力事業をご紹介!

1. 黄金色の「つきみいくら」🌕

実はサーモンのイクラ、本来は黄金色なのです。

通常の養殖サーモンの赤いイクラは、餌に含まれる色素(アスタキサンチン)によって色付けされています。この色素は、エビやカニを茹でると赤くなる、あの成分です。

私たちは、あえてこの色素を含まない餌を使用することで、サーモン本来の黄金色のイクラ作りに成功しました。

現在では、ニューヨークのお寿司屋さんや国内の大手寿司チェーンでも取り扱っていただき、10月・11月の季節商品として高い評価をいただいています。

つきみいくら

2. さっぱり上品な「サクラマス」🐟

私たちのサクラマスは、他のサーモンとは一味違う特徴を持っています。

成分分析すると、一般的なアトランティックサーモンと比べて脂がさっぱりとしているのが特徴です。さらに、魚本来の味わいとして甘みを感じられるのも特徴的。これは、甘み成分を持つアミノ酸が他の魚類よりも多く含まれているからなんです。

特に魚を愛する方や年配の方から「上品な味わい」と評価いただいており、私たちもその声を励みに日々改良を重ねています。

また、宮崎大学とのタイアップで「宮大サーモン」としても展開しています。私たちは自社ブランドにこだわらず、パートナーの方々と共に新しい価値を創造していきたいと考えています。

3. 未来を支える「種給」事業🌱

現在、日本全国では100件以上のサーモンブランドが展開されています。しかし業界には大きな課題があります。それは、養殖用の稚魚(種苗)が足りていないという問題です。

私たちは現在、10社ほどの養殖業者に種苗を提供させていただいています。特に、南国・宮崎での養殖技術は、高水温に適応したサーモンの開発として、日本科学技術振興機構からSDGs賞もいただきました。

未来へ向けて

現在のSmoltは、社員数名とパート・アルバイトのメンバーで運営する小規模な会社です。しかし、研究開発型のスタートアップとして、品質と技術の向上に日々励んでいます。

多くの支援者の方々 - 地元の事業会社さんや投資家の皆様に支えられ、一歩一歩前に進んでいます。これからも、私たちらしさを大切に、サーモン養殖の新しい未来を切り開いていきたいと思います!

美味しい商品を作っていますので、ぜひ一度ご賞味ください!

SmoltのTシャツやグッズもあるので、ぜひチェックしてください👚



詳しい情報は、弊社ホームページをご覧ください。

#水産養殖 #スタートアップ #宮崎 #大学発ベンチャー #イクラ #サーモン

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