AI時代に問われる人間力って? 探究学習塾ナミカゼ#4_テクノロジー回②
今回の探究学習塾ナミカゼは、全体では第4回目、テクロノジー回全4回のうちの2回目です。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング ココロミルラボ室長の梅木秀雄さんをお招きして、「AI時代に問われる人間力」について考える回となりました。
AIにないものは優しさ!?
今日のチェックインでは、”AIについての疑問”や”今日のゲスト梅木秀雄さんに聞きたいこと”をフォームに記入して回答してもらいました。
AIに奪われる仕事はなにか
AIにできなくて人間にしかできないことはなにか
AIの歴史
AI時代は、これまでの時代と何が違うのか
他には、”優しさ”(AIに備わっていないものとして)という声も。参加した高校生もAIという言葉は耳にしていてもなかなか普段は馴染みのないモノだからこそどう向き合っていけばよいか、このテクノロジー回を通してヒントを掴んで欲しいと思っています。
AIは完璧じゃない
チェックインの後は、ゲスト講師の梅木さんより、「AI時代に問われる人間力」をテーマに、”ChatGPTとはなにか”、”大規模言語モデル(LLM)とはなにか”を中心に30分程度お話いただきました。
お話いただいた内容を筆者目線で印象に残ったことをまとめてみます。
①ChatGPTも間違える
ChatGPTに気になったことを聞いてみて、返ってくる回答は、あくまでも確率的に高いものであること。珍しい例ではあるそうですが、”111111111111+9999999は?”と”2043年7月31日は何曜日?”と聞いてみると誤答が返ってきて、このような現象を「幻覚(ハルシネーション)」と呼ぶそうです。
OpenAI社の大規模言語モデルChatGPT。計算の装置である電卓とは異なるものになんですね。ChatGPTを上手に活用するのは、対人のコミュニケーションと一緒で漠然とした質問では、有益な回答は得られません。
有益な回答を得るためには、ロジカルシンキング・語彙力・表現力が必要となってきます。
②AI vs 人間
”あなたが利用者の立場で、AIを活用して常に知見を深めている専門家とそうではない専門家の2人がいた場合、どちらがより信頼できるか”
生成AIが、世の中の職業に及ぼす影響は、職種によって差異はあるものの大きいといわれています。AIの発展により、減る仕事もたしかにあるが、それと同時に新たに生まれる仕事も多いということ。
そして、もう今の勉強はしなくていいや、ということではなくて、我々は正しく意思決定をするために必要であることもお話いただきました。
AI時代に問われる人間力って?
ゲスト講師の梅木さんのお話を聞いた後は、思ったことや感じたことを4人ずつのグループに分かれて対話し、全体で梅木さんに質問する時間にしました。
高校生からの質問とそれに対する回答がコチラ!!みんななかなか鋭い質問を投げかけていました!
AIに怖がることはない
最後の感想や気づきをGoogleフォームに記入するチェックアウトでは、こんな声が挙がりました。
ChatGPTが出来た経緯や、ミスがあることを知ったから、活用方法や今後のAIと付き合い方を考えるきっかけになった。
シンギュラリティが起きたらどうなる?というずっと気になっていた疑問を投げかけられてとても学びになった。
人間とAIの使い分け(棲み分け)をしっかり考えていくべきだなと思いました。
今までは、AIは完璧であるという考えが、AIは間違えもするし、あくまでも1人の意見と同じという考えを聞いて、イメージがとても変わった。
AIについてあまり知らなくて将来について不安しかなかったが、梅木さんの話を聞いてそこまで怖がる必要もないと思えたのと面白くなりそうでワクワクした。
今日のナミカゼでは、ChatGPTを切り口に参加したそれぞれの高校生がAI時代にどんな力を磨いたらいいかについて考える良いきっかけになったのではないでしょうか。
そして少しずつナミカゼのなかで対話することに、参加している高校生が慣れていっているようにも感じて、嬉しくなった回でもありました!次回は、テクノロジー回全4回のうちの3回目!乞うご期待!
(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 渡邊 国権)
↓前回記事はこちら↓
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?