遊びと学びのカードゲーム 探究学習塾ナミカゼ#9_経済回②
今回の探究学習塾ナミカゼは、2回目の経済回。カードゲームを通じてSDGsの観点から経済の流れ・社会の流れを考えました。
ゲームを通じた学び
今回行ったカードゲームは、それぞれのプレイヤーが持っているカードに描かれたプロジェクトを達成させるという、至ってシンプルなものです。プロジェクトの内容は、交通インフラの整備・教育の無償化・リサイクル事業の展開などSDGsの17の目標に関連したものになっています。
また、プロジェクト達成のためには、制約がいくつか発生します。お金・時間・豊かな環境など、様々な制約のカードを持っている人がいる中で、全体で協力しあってプロジェクトを達成していかなければいけません。
まずはやってみよう!ということで、早速ゲームを始めました。
プロジェクト達成のために、相手がどんなカードを持っているかを知る必要があります。「どんなプロジェクトなの?」「時間やお金は足りてる?」など、自ら声をかけて協力し合わなければいけません。プロジェクトのカードを交換し合うことも可能ですが、それにも声かけが必要です。
時間が経つにつれ、プロジェクトを達成した生徒が増えていきます。まだプロジェクトを達成できていない人に「何かできることはある?」「何が必要?」と寄り添う姿も見えました。中には、「わたしお金だけはあるよ!出せるよ!」と全体に周知する高校生も。場がさらに盛り上がってきたところで、あっという間に時間が来てしまいゲームは終了しました。
私起点の世界
ゲーム終了後、どの程度プロジェクトが達成されたかを振り返りました。100%の達成とはなりませんでしたが、約8割の達成を果たすことができました。
今回のゲームではお金や時間に余裕がある人、何かが足りなくて困っている人、それぞれが声をあげて働きかけていました。全員が動いたからこそ達成された世界があります。現実世界では、自分のやることなんて小さく感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。世界は繋がっていて、自分の行動で世界は変わります。
「あなたはどんな世界を実現したい?」
一人ひとりが考えて動くことの大切さを、ゲームを通して学ぶことができました。
(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 三浦 亜美)
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