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実施レポ|気仙沼市中学校プロジェクト探究フェスタ2023

気仙沼の中学生が、有志の放課後探究クラブ「プロジェクト探究部」で約半年の間に活動してきた成果を発表し合う”学びの祭典”が気仙沼市まちひとしごと交流プラザ(軽運動場)で12月3日(日)に開催されました。

昨年度の第1回に続き、第2回目となる今年は、プロジェクト探究部を実施した市内7つの中学校から各校の代表者が発表しました。

そして、今回は、午後には「気仙沼の高校生MY PROJECT AWARD 2023」も開催され、午前は中学生の発表を午後には高校生の発表が聞ける学びの祭典DAYとなりました。

会場には、中学生・生徒の保護者、教職員など45名の方に参加・聴講いただきました。

タイムライン

  9:15 オープニング
  9:25 中学生によるプロジェクト発表(1部・4名)
10:05 グループトーク① 
10:10 休憩/展示資料観覧
10:20 中学生によるプロジェクト発表(2部・3名)
10:50 グループトーク②
10:55 展示資料観覧/審査
11:15 表彰式・全体総評
11:30 写真撮影・閉会 

中学生の代表者の発表

7名の中学生全員が、このプロジェクト探究部のなかで取り組んだ活動の成果を5分間の発表のなかで、熱のこもったプレゼンテーションを披露しました。

1. 階上中3年「避難所で過ごす幼い子供の不安を取り除くにはどうしたらよいか。」
2. 鹿折中1年「かもめ通りを活性化させるには自分にできることは何か」
3. 面瀬中2年「香りにはどんな効果があるのか!?」
4. 唐桑中3年「「外国人が訪れたいまち」を作るためにできることとは?」
5. 気仙沼中3年「MONEY OF KESENNUMA〜気仙沼市のお金を有効的に使うためには〜」
6. 松岩中2年「子どもの休日の居場所となり、安全に地域と関わることができるには、どのような機会が必要か?」
7. 新月中3年「子供の体力、健康を向上させるには 〜未来の子供達のために私が出来ること〜」

熱のこもったプレゼンをする中学生

中学生の展示

学校の代表者を決める話し合いのなかで、発表したいという強い想いを伝えてくれながらも残念ながら発表できなかった生徒もいました。ぜひ、プロジェクト探究部の全員の探究活動を伝えたいという想いもあり、学校を代表する発表者以外の中学生の資料は、会場後方の展示ブースに資料を展示しました。

会場後方の展示ブース

展示スペースの関係で、資料の全ては掲示しきれないため、続きをQRコードで読めるようにしました。

発表の合間に展示資料観覧の時間を設けました。参加者・聴講者は、展示資料を作成した中学生と交流しながらじっくりと観覧を楽しんでいました。

プロジェクト探究部メンバーの全資料は、以下のマガジンからも学校毎にご覧いただけます。

中学生どうしの対話タイム&交流

このフェスタは、単に探究の発表の場としてだけではなく、学校の垣根を飛び越えて、他校の生徒の発表を聞くことで、自身の探究活動を深める機会になればという想いを込めています。

① グループトーク

今回は、第1部と第2部の発表の後に、3−4名を1グループとして対話を行いました。”印象に残っているのは…”、”あの発表に〇〇性あったよね”など、参加者に配布した審査のポイントカードも参考にしながら、積極的にお互いが思ったことや感じたことを言い合っている姿が印象的でした。

グループトークで審査のポイントを参考に対話
審査のポイント

② メッセージカードを渡す交流タイム

受付時に配布したメッセージカードに参加者・聴講者は、各発表や展示資料に対してメッセージを記入してもらいました。

休憩時間や展示資料の観覧の時間では、そのカードを直接渡してもらいました。他校の中学生どうしが仲良くなる機会になるだけでなく、共通のテーマに取り組む中学生どうしの探究学習の深化につながることがねらいです。

中学生どうしでメッセージカードを交換

「〇〇なところが素晴らしかった」「私も〇〇にチャレンジしてみたい」といった会話が生まれていました。

審査員/コメンテーター

審査は、気仙沼市教育委員会教育長を委員長とし、コメンテーターのお2人の計3人で行っていただき、教育長賞の受賞校を決定しました。コメンテーターのお2人には、7名の中学生に質問とコメントを頂戴しました。

  • 審査員長:小山 淳氏(気仙沼市教育委員会 教育長)

  • コメンテーター兼審査員:鈴木 胡美氏(認定NPO法人カタリバ マネージャー)

  • コメンテーター兼審査員:菅原 定志氏(元市立中学校校長)

受賞者

プロジェクト探究部の活動を通して最も学び成長したと思われる「教育長賞」が、代表者の在籍する学校に贈られました。

  • 受賞校 :唐桑中学校3年

  • タイトル:「外国人が訪れたいまち」を作るためにできることとは?

最後に

探究は終わらない…

今年度プロジェクト探究部に参加してくれたメンバーには、高校に進学しても、進級しても探究を続けてほしいと思っています。

今回、プロジェクト探究部で活動した中学生のこれからの活躍がとても楽しみです!

プロジェクト探究部の活動、プロジェクト探究フェスタは、来年2024年度も実施予定です。応援どうぞよろしくお願いします!

(文・気仙沼市探究学習コーディネーター 渡邊 国権)

【参考記事】


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