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あり?なし?なぜ? 探究学習塾ナミカゼ#3_時事ネタ対話①

日付(所要時間):2023年6月30日(計90分)
場所:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
学年(人数):1〜3学年有志(計15名)
概要:探究学習塾ナミカゼ2023 第3回目 時事ネタ対話①
コーディネーター:加藤・成宮・渡邊・三浦

探究学習塾ナミカゼ#3を行いました。今回は「時事ネタ対話①」。
話題の時事ネタを取り上げ、そのテーマについて対話します。
報道リアリティーショー ABEMA Prime(通称:アベプラ)で6月15日に放送された「コピペの判断も必要?ChatGPT登場で暗記重視に変化?教育の未来を専門家と議論」を視聴し、教育の未来について考えました。

まずは自分で考えてみる!

動画を視聴する前に、ある1つの問いをGoogleフォームで回答してもらいました。
夏休みの宿題で生成AI(ChatGPT)を使うことはあり?なし?
1〜10の10段階で選択し、その理由も記入します。最初は悩みながらも、それぞれ自分の答えを書きます。フォーム記入後、全員でアベプラを視聴しました。

大人はどう考えている?

アベプラの試聴時間はおよそ30分。
はじめに、小池都知事が東京都のすべての部局で8月までにChatGPTが導入されることが決まったというニュースが取り上げられました。一方、東京都の教育委員会では、夏休みの宿題に生成AIの回答をコピーして提出しないよう注意喚起がなされたようです。
この話題について、コメンテーターがそれぞれ自分の意見を語り合います。ChatGPTの活用について、あり・なしと考え方は様々です。

あなたはどう考える?

アベプラ視聴後、先程と同様「夏休みの宿題で生成AI(ChatGPT)を使うことはあり?なし?」という問いについて回答してもらいました。
視聴前と比べると、「レポートで添削の依頼をする負担が減るから」という理由で数字が高い(あり)になっている人もいれば、「基礎的なことの理解は人間として必要」ということで数字が低い(なし)に変えた高校生もいました。感じ方はそれぞれだったようです。
そこで、自分はどう考えたかグループごとに対話の時間を設けました。ChatGPTのあり・なしに関わらず、「宿題」そのものの在り方についてまで話が広がっていきました。

対話の時間もあっという間に過ぎていきます。最後に改めて「夏休みの宿題で生成AI(ChatGPT)を使うことはあり?なし?」の問いをGoogleフォームで回答しました。必ずしも数字が変化していなければいけないという事ではありませんが、インプットや対話によって考えが変化したかどうかを振り返りました。

同一の質問を3回繰り返した中で、最終的に3回目(動画視聴・対話後)の回答がもっとも「生成AI(ChatGPT)を使うことはあり」という数字が高くなるという結果となりました。
高校生からのコメントをいくつか紹介します。

  • 話聞く前はめちゃくちゃチャットGPTに反対だったけど色んな話を聞いて、補えるとこは補っていくのもありかなと思った。 でも大学生から本格的に使うとすれば、格差が生まれるのはめちゃくちゃ怖い。ChatGPTを使う事が当たり前になるとできない人は置いてかれちゃうのかな。

  • 様々な人との対話でChat GPTを使うことのメリット、デメリットの比重はほぼ同じなのではないかと思った。今後がどのようになっていくのか不安もある一方、楽しみになりました。

インプットや対話によって自分の考えが変わっていく面白さ、人の意見を聞く楽しさを体感した様子でした。

本日のナミカゼはこれにて終了。次回は3度目のテクノロジー回です。
最初は難しいと抵抗があった高校生も、少しずつ生成AIの知識や考え方に触れ、楽しみながら対話に参加してくれています。

次はどんな対話を通して自分の考えに変化が生まれるでしょうか?

(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 三浦 亜美)

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