見出し画像

CP+2023行ってきました!

 おはこんばんにちは。K-Takaです。
 土曜日、CP+2023というイベント(年に一度、カメラ関連の博覧会のようなものです)に参戦してきました!

なんといっても4年ぶり!

 「CP+」はCOVID-19の流行で中止やオンライン配信のみのシーズンもあり、4年ぶりのオフライン開催
 僕が一眼カメラを本格的に触りだしたのが大学3回か4回くらいの頃で、そこから就職→COVID-19の流行という流れで今年が人生初参戦でありました…(実は去年もオフライン開催があれば行こうとしてました)

個人的に注目していた部分

 現在SONYユーザーですので、SONYブースはもちろんのこと、大好きSIGMAのブースも楽しみにしていました!この2社といえば、CP+前に「50mm F1.4」をお互い発表した点で話題になりましたね。

 発売から年数の経つツァイスラインナップを更新するかのように発表された50mm F1.4 GMですが、開発のリークがなされた時点ではF1.2 GMがあるのに何故?という見方が強かったですよね。
 答え合わせとしては、F1.2 GMよりも携帯性を重視した設計、また近年のSONYらしく動画ユーザー向けのストロングポイントを盛り込んできました。描写に関しても最新技術を注ぎ込み、条件次第でF1.2 GMを超える描写力との評価が現時点でなされています。
 一方SONYより先に50mm F1.4発売をリリースしたのはSIGMAでした。スペックリーク時点で重量や大きさがSONYよりも上回るとされ、ネットの反応は芳しくありませんでしたが、2者が出揃ってからは価格差はもちろんのこと、前後ボケ描写やSIGMA開発者が拘った全域に置いて均一した描写という点が評価されつつあり、純正F1.4 GMとは違う選択肢を提示したと言えるでしょう。
 おそらくSIGMAは我々が知るはるか前の時点でSONYのF1.4 GM開発の情報をキャッチしているはずで、 それでも中止にせず発売にしたのは、SONY EマウントのみならずLマウントでも発売することに意味があるような意図を感じる次第です。

SIGMAブース最高!

 実際行ってみての感想ですが、個人的に一番かっこよかったのはSIGMAブースです。贔屓目です。

 SIGMAのレンズ群展示はもちろんのこと、50mm F1.4発表時に同時公開されたArtシリーズのコンセプト、そしてIシリーズのコンセプトを表現したブース・イン・ブース「Immersive Space」は最小限のスペースと演出ながら圧巻の世界観でした。Iシリーズに至っては塗装前の削り出し状態での展示がなされたほか、実際に触ることもでき大満足です。今回の遠征でも軽量コンパクトなお写ん歩レンズが欲しく思えた次第ですので、開発の噂がある50mm F2のIシリーズ発表を心待ちにしています…(欲を言えば、ぜひとも山木社長にお会いしたかったですね…)

セミナー参加!

 もちろんセミナー(トークショー)にも参加しました!SONYブースでは山下大祐氏と中井精也氏のセミナーを、TAMRONブースでは山田芳文氏のセミナーを観覧。大前提としてメーカー製品の宣伝要素があるわけですが、それぞれ面白くて笑いながらも撮影のマインドなど学べるものがありました。
 ちなみにオンラインでもSONYとして山田芳文氏、Canonのルーク・オザワ氏のセミナーを視聴させていただきました。

 講師のお話が面白いと思う一方、SONYもCanonも司会進行役の方との掛け合いはあんまり連携が取れていないイメージでしたね。基本的にどのセミナーもタイムスケジュールは押し気味で、巻いてくださいとのカンペが後ろから出されていたので進行役も急かしながらといったところでしょうが、頻繁に講師の話をぶち切る印象で良くはなかったです。
 先述の中井氏や山田氏は司会無しのソロトークでしたが時間管理はされていましたし、トーク内容も軽快で面白かったので余程初登壇やインタビュー形式でないならそれでいいと思いました。
 ちなみに昨年などのオンラインセミナーは収録でしたが、そこでも司会進行役のカメラ・被写体に対する知識量がどの立ち位置にあるか分からないと感じていました。実際視聴する側はその写真家が何をメインの被写体にしている方か、宣伝される機材はなにかくらい見て選択して視聴しているわけですから、それに合わせた司会進行をしていただきたいとは思います。

コロナ禍を経たCP+の在り方は?

 4日間にわたる4年ぶりのオフライン開催も閉幕し、すでにネット上ではいろいろな感想が飛び交っていますね。
 まずこの4年最大のトピックは冒頭の通りCOVID-19、いわゆるコロナ禍です。カメラ業界も大きく変わらざるを得なかったと思います。行動自粛が呼びかけられる中、多くの方が基本的に外出を伴うカメラ活動も抑止されたことでしょう。
 また「ミラーレス」カメラの立ち位置も大きく変わりました。東京五輪前後で大幅にシェアを伸ばし、どのメーカーも開発・販促は事実上ミラーレスへ移行しています。レフ機に比べ軽量コンパクト化を実現し、スチルだけでなくVlog需要を取り込める域にまできました。ゆえに「スマホ」世代をいかに一眼の世界にステップアップさせるか、したいと思わせられるかが課題でしょう。
 世界的な半導体不足や原料価格の上昇で、カメラ・レンズ・アクセサリー類それぞれの価格高騰も目立ちました。日本経済が変わらず停滞するなかでの値上げラッシュは厳しいものがありますよね…

 その中で今回のCP+2023キャッチコピーは「見つけた、新しいわたし」。そしてPRイラストや動画では、スマホそしてSNS時代に生きる一人の少女が、カメラを手に入れたことで新たな創造性、自己の表現を発見・獲得していく様子が描かれています。
 ここからも若者をメインターゲットに据えたい意向が見えるかなと思います。実際のところ、先述の通りスマホという高性能なカメラがすでに手元にある若者世代にとって、価格高騰により参入ハードルの上がったカメラ業界への窓口確保は至上課題といえるでしょう。CanonもKissの後継となるR50を発表したほか、NikonはSNS映えしそうなクラシカルデザインであるZfcのカラーバリエーション展開を強化する戦略をみせています。
 しかしながら、現実的にはカメラ業界の博覧会ですから、ふらっと立ち寄れるようなイベントでないことは事実です。本来こういったテイストの業界イベントは一般参加できないものさえあります。僕の感想としては「想像以上に参加者の年齢層高いな」です。
 少し面倒ではありましたが、事前の来場登録や入場証印刷といったある程度のハードルは、感染症対策の観点からも僕は評価します。

 あと、ネット上で問題提起されていたものに「カメコ現場化している」といったのがありました。僕も率直にそう思う場面がありました。「コミケしてるやん」みたいな。各カメラメーカーが女性モデルさんを招致していたのは、タッチ&トライコーナーで撮影してもらい、カメラの人物認識や瞳AF性能そしてスキントーン再現やレンズ描写の体験が主な目的かと思いますが、締め切った空間ではなかったゆえ、一部ではフリー撮影会のような形になっていましたね。ちなみにCanonブースでは男性の方がBMXで常時パフォーマンスをされており、動体追従性を体験できるようになっていました。
 先述の指摘も、レンズやカメラの感想そっちのけでCP+内で撮影されたポートレート写真を作品としていたSNS投稿に疑問を呈していたものでした。ちなみに現場ではCanonのプリンター体験で撮ってきた写真を印刷されている方もいらっしゃいましたね。
 データの持ち帰りOKのところも多かったので難しいテーマですが、やっぱりタッチ&トライコーナーに出演されている方なのだとしたら製品の感想は欲しいですよね。写真のみからは伝わりづらい設定値やフィーリングを伝えてもらえるとSNSに投稿する意義があると思いますし、そのモデルさんも長時間スポットライト下で表情崩さずポーズを取り続けた甲斐があるのではないでしょうか。
 一方、例えばそのモデルさんを前々から撮りたくて今回撮れるから自前の機材で撮りました~とかなら、別途撮影会なりオファーかけるなりで撮影した方がWin-Winだと思います(その方がギャラも撮りやすさもライティングや背景だって自由度高いですからね)。まあこれに関してはルールとして許されていることなので、機会獲得として僕はあまり批判する気はありません。ただやはり最低限またはそれ以上、モデルさんへのリスペクトは大切です。大事にしましょう。
(女性モデルばっかりでうんざりみたいな意見は…うーん、ノーコメントで。別に僕は気になりませんでしたし、当然かなと思うあたり前時代的な人間かもしれません…)

 セミナー登壇者が「写真家」から「Youtuber」や「インスタグラマー」が増えてきたという意見も、その通りだと思います。時代の流れですね。前者が伝えられるのは、写真という2Dの切り抜きの中に込められた情熱と技術(”写真”の喜び)でしょうし、後者が伝えるべきは撮影体験の喜びといったところでしょうか。
 後者はカメラの楽しさというよりもっと窓口寄りのいわば”釣り針”であれば、また今回ターゲットとして見据えていたであろう若者(特にカメラ好き)に届くような知名度があれば、そして写真家・インフルエンサー両者がアンバランスにならなければ、このイベントとしては正解なのではないでしょうか。

結論:楽しかった

 こうやってあーだこーだ語ってる時点で楽しかったです。また来年も来たいです。今後より一層のカメラ業界の発展を願って。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?