俺とゆる体操との出会い ⑦
自分の手元には、運動科学総合研究所の機関紙
「身体意識新聞」
がある。
最後の発行となってしまった平成13年1月27日発行分にこういう趣旨のことが書いてあった。
ゆる体操の位置づけとしては、身体運動を専門、もしくは、準専門にしている人向けてのメソッドの色合いが強かった。
今後は、ゆる体操を老若男女問わず、誰もが無理なく取り組むことが出来、かつ、効果を上げることが出来るようにメソッドの体系を作り上げる。
ゆるを本当の意味での一般大衆のものにする
リアルタイムで読んでいた時は、「ふーん、そうなんだ」ぐらいしか
思わなかった。しかし、今だったらこの表現が、「本当にそうなったな」と大きくうなずくことができる。
そう・・・・・この記載から年月が経ち、文字通りゆる体操も大きく変わることになったのだ。
寝ゆる黄金の3点セットに代表されるように、寝ながら出来るという
「体操」の世界では考えられないほどラクチンな体操が出てきた。
他にも
手首スリプラ体操
肩ユッタリ体操
上腕ジョワーン体操
など、ダジャレ感も満載。
さすがに、ここまで大きく変わるとは思わなかった!
しかも寝ながらッて・・・・・・これって本当に体操??
「やってみようか、折角だし」
ということで、雑誌をやりながら寝ゆるからやることにした。
「うん、こんなものなのかな・・・」
「だけどやってみると、何だか調子がいいぞ」
みたいな感じで続けていった。
「腰ラクだわ~」
「これ、無理なく続けられそうだな~」
そうこう、続けるうちに寝ゆるだけだと物足りないと感じ
手首→前腕、肩回り・・・・という具合に、ゆる体操の
体操範囲が広まっていった。
体操を始めとした運動を始めるときって、最初が
すごーく、億劫に感じる事って多くないだろうか。
自分は特にその傾向が強く、ストレッチなんかも
「あー面倒くせ」
「ハードル高いんだよな~」
とか思ってついついさぽっちゃう傾向にある。
その点、このゆる体操は、取り組みへのハードルを思いッッきり
下げて、かつ、効果がそれなりに出る、すると、「自然」と
他の部位についても、体操をやりたくなってくる。
しつこいけど、寝ながら出来るってすごくないと思いません?
それに、以前のゆる体操とくらべ、本当にラクチン!
「これで当ってるのかな」
「大丈夫なのかな、このやり方で」
というストレスもあまり感じる事はない。
運動科学総合研究所ではよく
「ローコスト、ハイリターン」
という表現を使うが、正にコレだった。
そうなると、不思議なのもので本格的に習ってみたいという
欲求が湧いてくる。
そんなある日インターネットで何気なく
「ゆる体操」
と検索し、ネットサーフィンをしていると、自宅近くで
ゆる体操教室が開講されていることを発見した。
場所は南荻窪か・・・・・近いな、自転車でも十分行ける。
良し、行ってみるか。
この行動が、現在に至るまでの、ゆる体操という名の「沼」に
はまるキッカケになるとは、お釈迦さまでも気づくめえ、といったところか。
・・・・いや、もしかしたら、自分の深い部分が
導いてくれたのかもしれないな・・・・。