時間を螺旋的に考えた方がいい理由
昨夜は妻とテーブルゲームをしながら、しこたまお酒を呑んでしまったおじぞうです。
😊 月曜の朝から軽く二日酔い
さて、先週、不思議なことに、二人の方から『サイニック理論』のお話を聞きました。
『サイニック理論』は、オムロン株式会社の創業者・立石一真さんが提唱された未来予測です。
50年前に考えられたとは思えないほどの精度ですが、どうして、そんな予測ができたのでしょう?
昨日はそのことについていろいろと調べ、考えてみました。
大きなポイントは、技術進化の流れを右肩上がりの直線ではなく、螺旋型のモデルで考えたことでした。
立石さんは理系の科学者でありながら、芸術や人文学にも造詣が深かったそうで、「なるほどなぁ」と納得。
というのも、螺旋型の時間モデルを提唱したのは、美術史家のルドガー・エルンスト・クルティウスだったからです。
クルティウスは、ヨーロッパ芸術には、世界を理性的に捉えようとする『古典主義傾向』と、分けられたものを猥雑に繋ぎ合わせようとする『マニエリスム傾向』が交互にあらわれると指摘しました。
そして、それらは通常、振り子のように一方から一方に揺れ戻します。
立石さんがクルティウス自体に影響を受けたのかまでは分かりませんが、そうした美術史観を技術進化に当てはめたとすれば、『サイニック理論』が魔法ではないとわかります。
ところで、多くの人は『進化』を右肩上がりの直線で考えますが、そうすると「次にどうなるか」本当に謎です。
勢い、不安や怖れが先に立ち、イライラしたり、変化を推奨する人を攻撃したりしがち・・・
しかし、螺旋型モデルで考えれば、どういう傾向が起きるのかを予測でき、気持ちが落ち着きます。
螺旋型なので、まったく同じ地点に戻るわけではなく、懐かしい風景を一段高いところから見る感じだからです。
その見方をすれば、人知を超えようとしているAIに対する怖れや嫌悪もやわらぎます。
これから展開されるのは、ルネサンス以前の中世と似た光景だからです。
そのことは、以前にふれました ▼▼▼
これからの時代を怖れるのか、楽しむのか。
鍵は、螺旋型の時間モデルにあります。
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切ですね 😊
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AIが描いた画像のサンプル ▼▼▼