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「Xジェンダー」という言葉だけでは社会はあんまり変わらない

Xジェンダー関連のワークショップを主催しておいて言うのもなんですが・・・、Xジェンダーという「言葉」では社会は変わらないと思います。

「Xジェンダーという言葉に出会って救われた」と言う人がけっこういます。人は「私は〇〇である」という同一性がないと存在が不安定になりやすいです。

ですが、この言葉が普及すると社会がXジェンダーを受け入れてくれるかというと別の話です。

社会的に起きること

「Xジェンダー」という言葉を普及させると、社会に起きるのは2つの問いです。

・Xジェンダーを受け入れるかどうか
・この人はXジェンダーかどうか

やはり未知なるものへの恐れはあってキモイと思われるかもしれないし、Xジェンダーらしくない人がやっぱり蚊帳の外になるかもしれません。

「また変わったのが出てきた。いいかげんにしてくれよ」あたりがホンネなのではないでしょうか。

そう思わないのは元々から寛容な人たちでしょう。

「ふつう」に名前をつけると社会は変わりやすい

トランスジェンダーはもともとXジェンダーな人たちも含んでいたのですが、「Xジェンダー」という言葉の登場により「トランスジェンダー」を名乗りにくくなりました。

Xジェンダーが生きやすい社会にするには、「Xジェンダーではないトランスジェンダー」を名づける必要があります。「バイナリー・トランスジェンダー」あたりがよいでしょう。

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