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人見知り・コミュ障の貴方がみるノート


0.はじめに
初めまして、けんちゃんと申します。
僕は今名古屋で暇を持て余している24歳です。

今回、何故このようなノートを書こうと思ったかというと「最近の若い人達には人見知り、コミュ障が極端に多い」と感じたからです。
こんな言い方をすると少しおじさんっぽいなと感じてしまいますがこの言い回し以外思いつかなかったのでお許しください。

ただ、ここで言う”人見知り、コミュ障が極端に多い”というのは本当にそれに該当する人が多いという意味ではなく、「自らがそれに該当するということをアピールする人が極端に多い」ということを言っています。

これは甚だ問題だと感じていて、僕は世の中には”人見知り、コミュ障”というのはいないと思っています。ではどういう人が存在するのかというと「SNSが普及したせいでネットワークでのコミュニケーションが主体となった結果現実世界での立ち振る舞いが下手な人」が存在すると思っています。

「いや、それが”人見知り、コミュ障”なんだよ」と言われてしまえばそれまでなのですが、それにかこつけて「私(僕)、コミュ障なんだよねw」みたいなことを言う人が極端に増えてしまっているのではないかと。

多分、そう言うことを言う人たちは自分自身が人前での話し方があまりわからない為に相手に「お前コミュ障じゃんw」と言われるのが嫌で、プライドが傷つくので自己防衛のためにあえて自分から”コミュ障(人見知り)”を名乗っているのではないかなと思っています。

勿論、自分から人見知りであると言ってしまえばその人は人見知りなのだから無理に人とコミュニケーションを取る必要もないわけです。団体に属していてその仲間と頑張って話す必要もないし先輩や後輩に気を使う必要もない。だって人見知りのコミュ障なんだから。

少々煽ってしまいましたが、先ほども述べたように僕は”人見知り、コミュ障”の存在を信じていないのでそれをわざわざ自分から言う人は自己防衛しているのだなと思っています。

だいたい、それを言うメリットが全くない。自分の自己防衛になると考えればそれはその人にとっては大事なのかもしれないけど根本的な解決になってないし全く意味ないかなと思っています。”人見知り、コミュ障”と自分から名乗るメリットがあるなら是非教えて欲しいです。

なので、”人見知り、コミュ障”と自分から名乗ってしまうような人がそのような対応を取らなくてもいいようになればいいなと僕は思うのです。
で、本題に入っていこうと思うのですがこのnoteのメインテーマは簡単です。

「コミュニケーションのコツを掴もう」です。

お笑い芸人やコメンテータの言い回しが上手かったりすると「やっぱり〇〇は話すのが上手だなあ」と言われたりします。それというのは才能とかセンスがあるからできてるみたいな言い回しに聞こえますよね。もちろんそう言いたいので間違ってはないのですが。
それは確かにそうでプロフェッショナルと呼ばれる人になるには努力×才能という部分が必要になってくると思います。そして努力の部分は基本的には表には出ないので才能やセンスが目立ってくるわけですね。
しかし、”才能はもちろん必要なのだけれどそれと同じぐらい努力もしているよ”ということを僕は言いたのです。


少し話が逸れてしまったので本題に戻りますと、コミュニケーションというのも一つの分野だと捉えたら学校で勉強している数学や国語、もっと言ってしまえば普段やっているゲームとかと大差ないと考えています。
数学が得意な人がいれば苦手な人もいる、ゲームだって得意な人もいるし苦手な人もいるんです。そんな中でたまたま貴方が会話というコミュニケーションが苦手分野だっただけ。

でも数学もゲームもある一定の知識をつけて挑めば100点とは言わなくても70点ぐらいは取れますよね。そしたら、それでよくないですかと思うわけです。

誰にだって苦手なことはあります。でも、得意なことだってあるのだから苦手なことは平均点ぐらい取れればいいじゃない、僕は思います。

そして平均点ぐらいなら一定の知識、つまりコツさえ掴んでしまえば誰だって取れるものだと思っています。
一定の知識(コツ)を積んでも才能がないと平均点すら取れないのなら、大学を卒業できない人がわんさか出てくると思うのですよね。僕も含めてほとんどの人には才能がないと思うのです。

なのでコミュニケーション能力を平均点まであげるコツを圧倒的にわかりやすく紹介します。これをやればすぐにコミュニケーション能力は上がります。

すいません。少し盛りました。

正確には上がったようにみえます。何故ならば、今回のノートを試して効果があったとなっているうちはまだ意識しているから出来ているに過ぎないからです。
しかし、それを繰り返すことでいずれ無意識下にこのノートに書いてあるコツを実行ようになり、それが出来るようになった時にコミュニケーション能力があがったことを実感することができるでしょう。

20代前半までの若者に読んでいただく事を想定していますが、それ以外の方も知っている知識を復習するなどに使って頂いただけると思います。
それでは、どうぞお楽しみください。

 目次
・自分から頑張って話そうとしない
・好きなものを語る人には勝てない
・話の輪を広げよう
・自分が無知であることを認めよう
・トーク内容で勝負しない
・話した内容が全て伝わると思わない
・世界観を相手に伝える
・すり替えのチート(コツがいる)
・実際に試してみる
・終わりに

1.自分から頑張って話そうとしない
早速なんなんだよけんちゃん。話せないなら頑張って話せるようになるしかないだろ、と言われてしまいそうなタイトルですが一つ目のタイトル「自分から頑張って話そうとしない」について解説していきたいと思います。
話すのが苦手な人は、自分が話さなくてはいけないだろうと思われる時になると頑張って話そうとしてしまいがちです。しかし、これは考えようです。もともと話すのが得意分野ではない貴方がわざわざ話すのを頑張ろうとしたところでうまく話せるわけがありません。
だってやり方がわからないのだから。
なら、話さなくていいじゃない。と僕は思います。無理に頑張って話しても空回りして変なイメージがついてしまう可能性が高くなってしまいます。”頑張る”というのはコミュニケーションを取る上では膨大なストレスになってしまうことでしょう。これに慣れてしまえばできなくはないと思いますが、慣れていない方だと吃ってしまったり、会話の焦点がズレていき「結局何が言いたいの?」状態になりかねません。
折角頑張って話したのに支離滅裂な会話を繰り広げては本末転倒です。相手に伝えたいことも伝わらなければ相手には話すのが下手なやつだと思われ挙げ句の果てに吃ってしまった暁にはおめでとうございます、
貴方はほぼ確実に”人見知り・コミュ障”に認定されるでしょう。
だから、無理して話さなくていいのです。
僕の知り合いに、「頑張って話しているけど上手くいかない人」と「頑張って話して上手くいっている人」がいます。
「頑張って話しているけど上手くいかない人」は、自分が上手く話せているかわかっていないor自分が上手く話せていないのをわかっているけど何か話さないといけないという焦りに追われています。冷静さを失った者に成果は現れませんね。がむしゃらで成功することはありますがコンスタントに成果を得るためには焦りは禁物です。
「頑張って話して上手くいっている人」は上手くいっているので問題がないと本人は思っているかもしれませんが実際には多大なストレスを抱えているので一人になってから泣いてしまったり、本人の満足感が低いといった状態に陥りやすいです。さらに、後者の人は頑張って話しているので本来の自分とはかけ離れた状態でいるということになります。なので、結果として最終的には「なんとなく上手くいってるっぽいけど相手との距離が上手く計れていない」といったケースが多いと感じます。いずれにせよ、会話が得意ではない人が会話面で”頑張る”というのはスタートの地点ではあまりコスパが良くないように感じます。なのであまりお勧めはできません。
現在、コミュ力を上げたくて会話に力を入れている人は一旦そこに力を入れるのをやめて2.以降に解説する部分にその”頑張りを”コミットしてみてはいかがでしょうか。
頑張ると肩に力が入ってしまいます。スポーツでも肩に力が入っていると本来の力が発揮できないように会話の中でも同じです。話すところに貴方の”頑張り”をコミットしなくても他のところにコミットすればコミュニケーション能力は確実に補うことができます。それを次のところで解説していきます。

2.好きなものを語る人には勝てない
新大学生や新社会人など、新しい世界に飛び込むタイミングでは初対面の人と出会うことが多いと思います。その中でも、大学生なら学部、サークルの先輩やアルバイト先の仲間、常連のお客様、社会人なら同期、上司、クライアントなど、それぞれの場所によって覚えなくてはいけない人がいると思いますが、仲良くしなくてはいけない相手がいた時にこのような発想をする人がいます。
「〇〇さんは野球が好きだから野球の知識をつけたら会話に花が咲いて仲良くなれるぞ」
間違ってはいない。全くもってその通りなのですが、一度考えてみていただきたい。
その相手は野球のことが好きなのだから現地点での知識量は雲泥の差。そこから、貴方が野球について勉強してある程度知識がついたところでどうだろう。話はそこそこ盛り上がるかもしれない、野球についてたくさん勉強したのだから。でも仲良くしたい相手が10人いたら?50人いたら?その人たちの好みを全て勉強するのは膨大な時間がかかりますよね。年中暇な場合は問題ないかもしれませんが、学生なら勉強やバイト、社会人なら仕事が普通にあるのでそんなに時間は取れないと思います。そう考えると、仲良くしたい相手一人一人の好みを探りそれに対する知識を蓄積していくのは時間の無駄でありナンセンスです。
わからないことはわからないと言えば良いんです。すごい簡単でしょう。
私たちは全知全能の神ではありませんからなんでも知っているはずがないのです。
でも、そしたら相手と仲良くなれないじゃないか。そんな声が聞こえてきそうですが問題は全くありません。
わからないということを逆手にとって興味を示せば良いのです。
野球に詳しい人と会話する場合を例に出してみると、
相手さん「(よくわからない難しい野球の話〜〜)」
貴方「そうなんですね、私(僕)野球のこと全然知らないので色々教えていただけるとありがたいです。△△というのはどういう意味ですか?〜〜〜」
自分の好きなことに対して興味を持ってくれた人を忌み嫌う人はよっぽどいないと思うので快く答えてくれることでしょう。
相手さん「△△はね〜〜〜(△△について)」
貴方「今まで野球のこと全く知らなかったんですけど相手さんの話聞いてたらちょっと興味湧いてきました。」
相手さんは自分が話したことによって興味を持ってくれたという事実に満足感を覚えます。私(僕)が話したことによって興味を持ってくれた、と。更には、自分の話に興味を持ってくれている貴方に好感も持つことでしょう。
あとは後日までに、なんか野球のことで目に入ったニュースなどがあればそれを話題にして同じように色んなことを質問すれば、「相手さんは満足感を得れるし自分は野球の知識がついてくる」という正の連鎖を生むことができます。
しかもこれ何がすごいかというと、貴方はほとんど野球について話していないのに、ずっと二人は野球の話をしていますよね。
だから、無理に知識をつける必要はないのです。わからないことはわからない。けど興味はあるよということが相手に伝わるような振る舞いができればそれでオッケーです。知識は後からついてきます。

3.話の輪を広げよう
よくこのような場面を目撃します。
Aさん「〇〇の△△が□□でさ〜、で結局☆☆だったんだよね〜」
Bさん「そうなんだ!」
A&B「。。。」
Bさん「でも××も◇◇なんだよ〜」
A&B「。。。」
通常の会話をする上ではこれで問題ないのかもしれませんが、これからコミュ力を平均値まであげる貴方はもう一歩踏み込んだ会話を繰り広げなくてはいけません。
そもそもコミュ力高いって何?という話(言うの遅い)ですが、コミュ力が高いと思われるのは「相手との時間を長く楽しくいられる」ということが大きな意味合いになるのではないかなと思います。それには丁寧で簡潔に相手に伝える能力や会話を長く続ける方法など色々ありますが今回は会話を長く続ける方法について解説していきたいと思います。
一つのテーマで話し合う時にそのテーマに対するアプローチが各々あると思いますが、多くの人は自分のアプローチポイントにフォーカスを当てすぎて会話を繋ぐ紐を見落としている人が多いのではないかなと思います。
これは非常に勿体ない事で、勿論自分が伝えたいことはあるのですがそればかりに気を取られてしまうと同じテーマで話をしていてのテーマ内で話が途切れ途切れになっていきます。
そして、途切れ途切れになっている原因として「自分が伝えたいことを伝えているだけ」というのがあると考えており結果として、話は盛り上がっているのだけれど相手と心を通わせるのは難しいかなといった感触です。
では具体的にどのようなアプローチをすれば良いのかを解説していきます。
あるテーマ内で話している貴方には話したい内容があります。しかし、一回それは置いておきましょう。普段わざわざ考えて話す内容は探していないと思うのでそんな話題は後からでも出せます。とりあえず、引き出しにしまっておきましょう。
そして、あとは相手の話にフルコミットするだけです。例えば、先ほどの話を例に取ってみるとAさんは「〇〇の△△が□□でさ〜、で結局☆☆だったんだよね〜」という風に述べています。そして貴方はこの話の記号部分に注目すれば良いのです。記号部分には基本的に「いつ、どこで、誰が、何を、どのように、なぜ」などといったものが含まれます(5W1Hなどと呼ばれたりします)。さて、話す内容には5W1Hとまではいかなくてもその中の3~4個は含まれているのが相場です。これを意識します。
そうすると自然と”会話の枝”が見えてくるのではないでしょうか。
試しにCさんを登場させて何か話してもらいます。
Cさん「数学のテストが赤点で田中(先生)に呼び出しくらったんだよね〜」
このようなことを話してきたとしましょう。この時に貴方はいくつの”会話の枝”を見つけることができましたか?順番に見ていきましょう。
まず最初は数学のテスト、ですね。これはわかりやすいと思います。高校生なら全員が受けるものですし、大学生でも学部学科が同じなら同じ科目を履修しているかもしれません。そして、数学のテストという一つの言葉に対して会話を挟むことができます。
例えば、貴方「私(僕)もそのテスト全然できなくてギリギリだったんだよね〜」といった感じでしょうか。そして、仮に貴方が数学のテストを受けていなかったとしても問題ありません。
これは2.でお伝えした内容の復習になるのですがわからないことはわからないなりに興味を持って話せばあとは相手が勝手に話してくれるというものです。
Dさん「Cさんが赤点とるなんてそんなに難しかったの?」と言ってしまえばあとは相手が話し出してくれますね。
“会話の枝"というのはボールを投げ合った数だけ増えていくのでそのあとの会話の展開は気にしなくていいです。”5W1H”と”会話の枝”の意識だけをしておけばあとは自ずと口から言葉が出てくるでしょう。
話が長くなりましたが、先ほどのCさんの会話で枝をつけることができる部分はわかったでしょうか。答えあわせをしていきましょう。
答え. 数学のテスト、赤点、田中(先生)、呼び出し
答えは全てあっていましたか?答えが足りなかった人は”5W1H”を意識しつつ練習を重ねることをお勧めします。全問正解した貴方はその全ての言葉に対しての会話アプローチを考えてみましょう。それぞれの言葉に対して2つずつ枝を見つけれると良いでしょう。自分も赤点だった場合、自分は赤点ではなかった場合、といった風にです。
もちろん2つ以上考えていただいても結構です。そこまで出来る人はこのnoteを読む必要はないかもしれませんが。

4.自分が無知であることを認めよう
会話をしている時にプライドが邪魔をしたことはありませんか?
簡単にいうと、”知らないのに知っていると言ってしまうor知っているとは言わないけどあたかも知っているかのように振る舞ってしまう”という経験はありませんか?
そのような経験のある貴方は最高にプライドが高いと思うのですが自己成長に繋がらないしいずれ相手に気づかれてしまいプライドがどうとか言っている場合ではなくなってしまうのですぐにやめましょう。
また煽るようなことを言ってしまいすいません。こんな言い方をしていますがプライドが高いことは悪いことではないと思います。しかし、せっかくそんなに高いプライド持っているならもっといい場所でプライドを使おうよと思うわけです。
4.を読んで実践できればプライドが高いやつにはみえなくなるので何も気にせずに先を読んでいきましょう。
なぜ人は、”知らないのに知っていると言ってしまうor知っているとは言わないけどあたかも知っているかのように振る舞ってしまう”のか?
というところですが、このような人めちゃめちゃ多いと思います。僕も昔そうでした。
これになってしまう理由は簡単で”知らないやつだと思われたくない”だけなんですよね。
なんかみんなその話しているのに自分だけ知らなかったら恥ずかしいし仲間外れみたいじゃん。と”本人”は思ってしまうのです。そして知っているふりをしだす。仲に入ろうとする。でもこれ実際は何の意味もありません。結局話している意味はわからないし、周りは全員知っているものと考えて話を進めるので会話がスピードを上げるばかりです。しかも一度”知っているふり”をしてしまったが為にもう今更聞くなんてできません。
もともとプライドが邪魔して”知っているふり”をした貴方が「やっぱりわかりませんでした」なんて言えるわけがないじゃないですか。
だから、自分が無知であることを認めてください。
人に教えてもらうことは恥ずかしいことではありません。むしろ、その時聞くことができたのだからラッキーぐらいに思った方がいいです。
20代前半なんて人生100年時代においてはまだまだお子ちゃまです。若いうちにいろんなことを吸収していきましょう。もともと聞くのが恥ずかしいと思っている場合、歳を重ねるにつれてますます聞きづらくなっていくのは容易に想像できます。
そして先ほど”本人”は思ってしまうという書き方をしましたがプライドとか恥ずかしいなどのことを気にしているのは”本人”だけで他の人は貴方が何を思っているかというのはほとんど気にしていないでしょう。もし相手が、貴方が無知な事に対して何かものを言ってくるのであれば対策を練ることも必要なのかもしれませんがそもそもそんなことでマウントを取ってくる人と一緒にいるメリットはないと思うので縁を切ってしまって大丈夫だと思います。
ほとんどの人はそんなに気にしていないと思っていただいて結構です。そして、知らないことは聞きましょう。
アプローチについては2.で書いた内容と同じです。忘れてしまった人はもう一度読み返してみると良いと思います。
これは、会話以外の部分でも言えるのですが無理なことは無理と言ってしまった方が楽です。イメージとしては家に知らない人が来る感じですね。現実世界ではちょっと怖くて玄関の扉を上げるのを躊躇してしまうかもしれませんが知識の訪問者に関しては完全オープンで大丈夫です。知らない知識が訪問してきた時に家に入ってきて何か悪さをされることはありません。
現実世界では、知らない人にはついていかない、知らない人が訪問した時は玄関を開けない、ということが正しいかもしれませんが知識に関しては真逆でオッケーです。
知らない知識にはついて行ってみる、知らない知識が訪問してきたら玄関を開けてとりあえず受け入れてみる。
これをしてみると、自分がいかに無知であるかを実感することができます。また、これをすることにより知識量は格段に上がって自分自身のランクアップにも繋がるでしょう。
余談ですが、先ほどさらっと書いた”とりあえず受け入れてみる”というのは実はとても大切で、人は自分に対して否定的な意見や自分の見解とズレた意見に反発しやすい傾向があります。最終的には貴方が正しいのかもしれないが、一度相手の話を最後まで聞いてみると相手がどのような考えで発言をしているのかを考える機会になりますし、新しい視点を見つけられるかもしれないのでおすすめです。

5.トーク内容で勝負しない
安直に考えるのなら、”コミュニケーション能力が高い=人と話すのが上手=話の内容が面白い”などと考えてしまうこともあるかもしれません。上の等号に書かれた文はある意味当たっており、話の内容が面白いが故に多くの人がその人と話したいと思い結果として話すのが上手な人=コミュニケーション能力が高い人というみられ方をしている人もいるかもしれません。しかし、話が面白い(ないしは面白くみえる)人は沢山いるのかもしれませんが、話の内容が面白い人はどれほどいるのでしょうか。
僕が現在大学生という状態なので社会人の実態についてはコメントすることができないのですが、僕がわかる範囲でお答えするのならば学生であればノリや勢いで”面白い空間“をつくっている人が少なくないように感じます。もっと言うと、学生で”面白い”と言われている人の中にはこれが大多数を占めているのではないかと思うわけです。
ノリ・勢いでは抽象的だと思うのでもう少し具体的に例をあげるのならば、大声を出す、自分から周りを巻き込んで同じ空間で目立つ、と言ったところでしょうか。
そんな人が沢山いてその人たちはコミュ力高いと言われていることが多いのが学生の現状だと考えます。つまりウェイ系ですね。
彼らはそれが楽しくてやっているのだし、彼らは楽しいか楽しくないかが重要なので憶測ですがコミュ力云々に関しては何も気にしていないと思います。
しかし、このnoteを読んでいる貴方にはそのような状態にはなっていただきたくありません。何故ならばウェイ系の彼らのやっていることは悪いとは言いませんが僕が目標とするコミュ力アップには全くの無関係だからです。
このnoteのゴールとしましては、「コミュ障、人見知りの人がコミュニケーションのコツを掴んで苦手なコミュニケーションを今までより少し円滑に行う」というところにあります。
彼らの真似をすると応用が効きませんし、声を出しているだけでは大きな声を出せることぐらいしか貴方に対するメリットがなくなってしまいます。
ですので、”トーク内容で勝負しない”というタイトル通りの彼らの行動ですが今回の僕のテーマでは無関係であるということをここで述べさせていただきます。
ここではもっとメリットがあって動物園チックにならない有益な解説をしていきます。
ここから内容に入っていきますがつまり、”トーク内容で勝負しない”というのはどういうことかと言いますと、「話すのが苦手なのだから無理に話す必要はなくないですか?」ということです。
コミュニケーションと聞くと”話す”ことばかり考えてしまいがちですが、誰かが話しているということはその先には必ず聞き手がいるということです。
会話というのは言葉のキャッチボールともいうくらいですから全く自分が話さないというのは不可能だと考えていいでしょう。しかし、どうせ話すのが苦手なのだから自分が話す量は最小限にしてあとは聞く方に専念してみるというのはいかがでしょうか。自分が沢山話しを相手に投げることができるのであればそれが一番望ましいしそのやり方もこのnoteにまとめてありますが、このnoteを読んでいきなり「はい、喋って」と言われたところでできるはずがありません。何故ならばもともと話すのが苦手だからです。それが出来るのであればこんなに長い読み物わざわざ読みませんよね。
なので、自分の会話ボールの質量、コントロールが安定してくるまでは”聞く”という分野に比重を置いてみるといいのではないかなと思うのです。そうすれば、多くの人の話を聞くうちにわかりやすい話し方、わかりにくい話し方がわかってくるでしょうし、菊に徹しながら自分から話すというのも少しずつ試していくことで無駄なくコミュニケーション能力を上げることが出来ると考えられます。
そして貴方が、自分から話すという能力が身についたことを実感できた時には聞く力も十分についていると考えられるのでこれでもう無双状態です。敵なし。
肝心の聞く方法ですが、基本的には2.でお話しした”5W1H”を質問形式で”会話の枝”につけるだけです。そうすることで、多少質問責めをしているようにもみられてしまうかもしれませんが”会話の輪”は広がるでしょうし相手を嫌な気持ちにしてしまうこともないでしょう。
自分の話に興味を持っている人を毛嫌いする人はほぼほぼいないからです。2.から重複してしまうのですが、自分の話に興味を持って質問してくる人のことを嫌いにはなりませんよね?例外もあるかもしれませんが、それは放っておいて大丈夫です。
ついでに相槌は2文に対して真顔で小さく1度です。これは正確な数字ではないので余談だと思っていただければ結構です、僕調べだとそんな感じです笑。
初めから無理に話そうとせずに、最初は”上手く聞く”という部分から挑戦していくことでストレスが少なくコミュニケーション能力を上達させることができると思います。

6.話した内容が全て伝わると思わない
折角頑張って話をしたのに相手に上手いこと伝わらなくて萎えた。そんな経験ありませんか?
僕はあります。とても頑張って話したのに全然相手は理解してくれなくてキレ散らかしました。当時の僕に何か言葉を投げるのなら、「頑張ったからって伝わると思うなうんこ」です。
頑張ったからといって伝わるわけがないのです。自分でも自分のことがわからなくなる瞬間があるのに、ある1つの瞬間の気持ちをコピーアンドペーストするかのように相手に伝えるなんてまず無理です。そんなこと少し考えればわかります。
しかし、頑張って話せば話すほど相手に伝わってほしいという気持ちも高くなってしまいます。期待値が上がるので全然伝わらなかった時にはショックも大きいです。
“自分が話していることは1~2割しか伝わらない”
それぐらいに思っていた方がいいかもしれません。しかし、真剣に話してみると思った以上に人は人の話を聞いていないですね。
例えば、僕がある有名な講演家さんの話を聞きに来たのであればそれはある程度は僕に伝わるかもしれません。それは、僕の中で講演家さんの話を聞くというのがその時のメインで講演家さんの話を聞く姿勢ができているからです。それでも正直10割を理解するのは難しいでしょう。
聞くことを目的とした場合でも、10割伝わらないのに普段の日常会話で全部伝わってほしいなんてそもそもそのようなことを考えること自体がナンセンスですよね。
校長先生の話を毎回しっかりと聞いてかつ理解していた人はいますか?もしいるのなら貴方は素晴らしいです。それは、貴方は当たり前にやっているかもしれませんが殆どの人ができていないです。というかやる気もないと思います。やってない方が普通です。
理解していた以前に校長先生の話をそもそも聞いていなかったという人も少なくないのではないかなと思います。
つまりどういうことかといいますと、”人は人の話に対して思った以上に興味がない”ということなのですね。
だからどうしろということを述べていきたのですが、まず先に”人は人の話に対して思った以上に興味がない”ということを逆手にとって”いろんな話し方を試そう”というところについて解説していきたいと思います。
発想としては簡単なのですが、誰も聞いてないのなら何話してもいいのでは?という非常に安直な発想になっております。
しかしそう簡単にもいかないのが面倒くさい部分で、貴方が何を言ってもいいと思ってポロっと言った重大な発言だけは意外と覚えているんですよね。ここが非常に面倒臭く気をつけなければならないところです。火種を撒いてあとで燃えてしまってはコミュニケーションというより信用問題などにも関わってきますので重要なことは慎重に言わなくてはなりません。
では、僕のいう”いろんな話し方を試そう”というのはどのようなことなのかといいますと、
同じ話でも話し方によって相手に対する受け方が変わってきます。そして、多くの人と話をしていくと一番良い話し方を分析したくなってくると思うのです。
何故ならば、その時貴方は話すのが少し楽しくなってきており、どうせ同じ話すなら反応がいい方が良いと思うからです。
そんな時に”人は人に対して思った以上に興味がない”を思い出してください。
ちょっとポロリしてしまった話はめちゃめちゃ覚えてるけど、わざわざ話し方を注視している人はまずいません。だから、その場をお借りしていろんなパターンで試してみるのです。
相手には同じ話をしているように聞こえ、貴方は色々な話のパターンを試しどれが受けるかの分析をする。何も問題ないですよね。
そうやって、受ける話し方がわかってくるとモデルみたいなものができるので他の話の時に応用が効いてきます。
文章の構成が同じならあとは当てはめるだけで済みます。そしたら、話の展開がスムーズになり最終的に貴方は頭の回転が早い人と言われるようになるでしょう。

7.世界観を相手に伝える
昔々、ある所にお爺さんとお婆さんがおりました。お爺さんは山に芝刈りへ、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
これは日本が誇る昔話の名作「桃太郎」の冒頭部分ですね。お爺さんが芝刈りをしている様子やお婆さんが川で洗濯している様子が頭の中に浮かびますよね。
さて、本ないしは文章として読むのであればすごく読みやすいものだと感じるわけですが、もし貴方が桃太郎を知らない人に桃太郎の内容を話すことになった場合「昔々、ある所に…」と話始めて相手は楽しんでくれるでしょうか。
起承転結に当てはめて話すことを考えると内容はしっかりとするかもしれませんが、文章をただ口にしているだけのようになってしまいます。
適切な場においてはそれが正しいのでしょうが、仲良くなった営業先の人や大学の先輩後輩間ではもう少しフラットさを出しても良いのかなと思うわけであります。
そしてここで本題に入ります。
世界観を相手に伝える時には貴方は何をしなくてはいけないかというと、”その時の空気感を伝える努力”です。なので淡々と桃太郎と読み上げるのはあまりお勧めできません。桃太郎の世界に入り込んでその世界を一度生きてみてください、想像力のある貴方なら不可能ではないはずです。そしてその世界観がわかればあとは相手に伝えるだけなのですが、世界観を伝えるためのポイントが3つほどありますので紹介します。
それは「ジェスチャー」「擬音」「話すテンポ」です。これを意識していればある程度世界観は伝わりやすいのかなと思います。一つずつ解説していきます。
「ジェスチャー」についてですがこれはわかりやすいかなと思います。相手に伝える時に口だけで伝えようとするのではなく身振りを加えるというものです。
ジェスチャーは相手に自分のイメージしている世界をそのまま伝えることに適していると考えます。大きな身振りをすれば”大きなこと”という認識をさせることができるし逆も同じです。
次に「擬音」についてなのですが、これは世界観を相手に伝えるためにというよりその手前部分にあります。自分が話したことがしっかりと相手に伝わってほしいと思うのは当たり前ですが、そもそも聞き手側がそもそも聞く気が無かった場合はその難易度は急激に上がるでしょう。なのでまずは、”こいつの話聞いてみようかな”と思わせることが重要になってくると考えます。
そのためには、話に興味を持ってもらうことが必要になってくるのですがその方法の一つに「擬音」というものがあると考えています。
擬音を使って話すとなんとなく雑さが出ます。その雑さ、隙というものが人に好感を持たせることができるのではないかなという風に考えています。
芸人で言うならば、笑福亭鶴瓶や明石家さんまなどがそのタイプに当たるのではないでしょうか。彼らは、表情、ジェスチャーに加えて擬音を上手く織り交ぜていくことで親近感を我々に感じさせ話を聞きたくさせる、惹きこんでいくということが格別うまいと思います。
「〇〇がドーーッってきて△△ドンッってぶつかったら〜」
これは雑な例ですが、漫画などでも多くのコマに擬音表現が使われていると思いますがあれがあるかないかで世界観の伝わり方が大きく変わってくるので擬音をうまいこと会話に織り交ぜていくと言うのは一つのテクニックとして持っていると良いでしょう。
最後に「話すテンポ」ですがこれは音楽みたいなもので、歌謡曲なんかを分析するとわかるのですがJ-POPならAメロ、Bメロ、サビのような構成になっている曲が多いと思います。一番盛り上がる場所はどこですか?と聞かれれば全員がサビと答えるのは当たり前のことなのですが、全員が答えれると言うことはサビが一番盛り上がるんです。
そしてそれはそうなるように曲を作っているということです。
つまり何が言いたいのかというと、AメロもBメロもサビと同じ盛り上がり方ではないわけですよ。Aメロ、Bメロで助走をつけて一番メインのサビでドカンと盛り上げているから印象に残るわけですね。なので、これを会話にも応用するんです。
ずっと同じテンポで話していては朗読と同じなのでスピードをコントロールします。会話に抑揚をつけます。この2つを加えることで人の興味を惹くという難しい部分を容易にクリアできることでしょう。
他にも様々な方法がありますが、自分が伝えたいことの世界観を作ってしまうというのは伝える上でとても有効に使えるので試してみてください。

8.すり替えのチート(コツがいる)
さて、このnoteも終盤に差し掛かったところで読むのも少し疲れてきたのではないでしょうか。知名度も専門性もないごく普通の一般人の拙い文章をここまで読み進めていただいたことに感謝します。残り少しですが最後まで全力で執筆しているので是非読み進めていただけたら嬉しいです。
「すり替えのチート」というタイトルで文を書き始めましたがこれが何かを申し上げます。
“どれだけ頑張っても話広げられなさそうな話題”というのが存在します。僕が書いたnoteを忠実に再現できたとしてもそれは起こりうることです。”会話が続かない未来がみえる”ことに対するショックは大きいでしょう。しかし、そのまま話していたのでは終わりはいずれきてしまいます。
貴方は今その相手と話を続けなければいけないのです、終わりがみえているのに。
ここで、「すり替えのチート」を使います。
簡単に説明すると、”2.で出てきた会話の枝を張るという部分を自分が興味あるものに誘導していく”ということをします。
カレーを例にしてみましょう。貴方はカレーというものに関しての知識がほとんどない人だと仮定してみます(カレーを知らない人はほとんどいないと思いますが)。そしてEさんと話をしているとカレーについて話すことになりました。Eさんはこう言います。
Eさん「〇〇コンビニのカレー野菜がゴロゴロ入っててめっちゃ美味しいんだよね」
さあ困りました、カレーの話なんてできないしそもそもそこのコンビニのカレー食べたことないし興味ないし「そうなんだ」と言ったところで会話も終わりだし。。。あ!そうだ!こんな時は、すり替えのチートだ!
貴方「(ふと思い出したかのように)あっ、そこのコンビニ最近新スイーツ出しましたよね!」
これは例なので少々強引な感じにみえてしまうかもしれないのですが要領としてはこのようなイメージです。今、貴方が話した瞬間トークテーマが”カレー”から”コンビニ”ないしは”スイーツ”にすり替える事ができました。
これが、すり替えのチートです。これを使えば話せない内容のボールが飛んできた時も焦る事なく対応する事ができます。
もちろん、2.で話したようにわからないことを認めて教えてもらうトークをするというのも一つの手ですね。
すり替えのチートは上手に使えばとても便利なのですが、デメリットとして自分の知らない知識が増えないことと自分がすり替えたテーマに対して話せる内容がないといけないという事があります。知識が増えないというのは、すり替えた先のテーマは自分の知識の範囲を超えないのでその枠以上の知識は入ってこないという意味です。そして、話をすり替えたということは相手を自分のフィールドに呼んだみたいなものでつまり自分のターンから会話が始まります。なので、そのテーマ場で話せる内容がないと結局会話は終わってしまうよという意味です。
どちらにせよ、便利といえば便利ですが2つのデメリットが惜しいので僕はどうしてもその瞬間に話しておきたい事がある場合以外はこの方法は使いません。皆さんも使いどころを見極めた上で使ってみてください。

9.実際に試してみる
ここまで色々なコミニュケーションに関するコツをつらつら述べてきましたが、結局は実際に試してみるのが一番効果があるのかなと思います。インプットとアウトプットの割合は3対7が一番能力の向上に繋がると言われているのでそれに基づいてさっさと色々試してみましょう。貴方の環境ですぐに使えるコツは限られているかもしれませんがまずは家族、身近な友人などから試してみたらいいのではないのかなと思います。最初から営業先の人やこれから仲良くしたい人などに試してみてもいいかもしれませんが、いきなりやってしまうとやはり上手くいかない事もあるかもしれないのでまずは失敗を許してくれそうな身内から始めることをお勧めします。
色々試してみたらわかるのだろうと思うのですが、すぐに出来てしまうコツとすぐには上手くいかないコツが出てくると思います。読んだだけでなんでもできるようにはならないので試行錯誤しろということですね。
とりあえずここに書いてあることを思考停止で試してみる、そうしたのちに慣れてくると自身のスタイルが確立してくるのではないかと考えております。
note に書いていないことで新しい気づきがあるかもしれないし、書いてあることに対してももっとこうした方がいいなどといった改善策が出てくるかもしれません。
それらは全てアウトプット、つまり試して初めてわかることだと確信しておりますのでとりあえず試してみましょう。怖がらなくていいです。赤ちゃんは算数ができませんし言葉もロクに話せませんが誰も咎める人はいません。最初は誰も何もできないのです。
学んでできるようになったらそれでいいじゃないかという風に考えているので皆様頑張って、少しでもコミュニケーションというものが楽しくなるような生活が訪れることを祈っております。
  
 10.終わりに
これで内容は全て終わりです。お疲れ様でした。
完読、ありがとうございました。

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