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"リトルプレス的"に生きていきたい-第1回リトルプレスの会

2020年11月14日に、第1回となる「リトルプレスの会(仮称)」がありました(まだ会の名称はバシッと決まってないけど、なんとなくこう呼んでいます)。構想から1年以上経って、やっと動き出すことができたわけで…。

わたしもずっと「自分らしい紙媒体をつくってみたい」と思い続けてきました。しかし、普段の仕事に追われる中で、なかなか自分のための創作に時間を割くことができずにいました。だけれども、作ってみなければ何も始まらない、という思いが日に日に強くなってきて、「それなら誰かと展示をする日を決めてしまえば、否が応でも作らざるを得なくなるのでは?」と思ったのです。それくらいしないと作れない気がしました。

そこで、興味がありそうな友人の何人かに声をかけてみたのですが、仕事環境が急激に変化したこともあり(島の新聞販売店の継業)、なかなか余裕がない日々が続いていました。だんだん仕事にも慣れてきたタイミングで、尾道の向島で私設図書館「さんさん舎」を運営している瀬戸房子さんとの出会いもあり、2020年10月に「「リトルプレス」の面白さと、その魅力」というイベントが、福山と向島の2ヶ所で開催されるに至りました。(わたしはただただ楽しませてもらっただけ。笑)

そこに集まる様々なリトルプレスたちを前に、「リトルプレスを作ってみたい」の気持ちが再びふつふつと…。背中を押されるように、そろそろ活動してみよう、ということで、満を持して第1回リトルプレスの会の開催です。(ここまで長かったな!)


第1回は、福山の商店街にあるとある一角で。参加者は6名。10月のリトルプレスのイベントで自前のコレクションを惜しみなく披露してくださった下舞さんも、はるばる広島市内から駆けつけてくださいました。

この日は、お互いの自己紹介をしながら、好きなリトルプレスや本を持ち寄って、「こんなところが面白いんよー」「こんなの作ってみたいんよねー」などとゆるりとおしゃべり。いろんなリトルプレスや本を眺めて眼福に浸りながら、あっという間に時間が過ぎ…(笑)最後に、それぞれが印象に残った言葉や、今後やっていきたいことなどを共有してみました。その内容がまたよかった…!

<刺さったキーワード>
●紙に残すことの大切さ
●やってみること、手を動かしてみること
●1冊1テーマ(しかも狭い)がおもしろい!
●形にしたらそこから新たに始まる楽しみがきっとある
●名もなきものに名前を!
●大人の自由研究/自分の好きを表現
●「売る」を目的にしない/狙ってない感/「みんな」に読んでもらえなくてよい感
<やってみたいこと>
●広島らしい食べ比べ本
●まちをひとつの視点で切り取る
●同じものを撮り続ける
●地図っていいなぁ
●祖母の短歌集
●町の生活史の聞き書き(80代以上…早くしないと!)
●リトルプレスが読める場も!

リトルプレスの面白さは、誰かに気に入られようとか、多くの人に読まれようということを度外視して、自分が好きなものをひたすら追求していくところ。そこに、「こんな見方があるのか!」「こんな世界もあるのね!」と読み手はどうしようもなく惹きつけられてしまう…。

そんな風に「リトルプレス的」に生きることができたら幸せかもね、という話も。それぞれがその人らしさを発揮しながら、お互いにそれを受け止めながら生きていける世界。そういう大人たちの姿は、きっと子どもたちにとっても希望あるものなんじゃないかな、と。

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こんなところにまで話が及ぶリトルプレス、どうやら単なる冊子ではなさそうです…!

ということで、これからも私たちのリトルプレスをつくる旅はゆるりと続いていきます。次回は2021年1月16日。それぞれが作ってみたいリトルプレスについて、妄想してみたいと思っています。

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