たけし流「死に向かって年齢を重ねること」についてのあれこれ→『「さみしさ」の研究』+BOOK PROJECT Vol.11
今日の一冊
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本当に送りますのでドシドシご応募を!
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「さみしさ」の研究
ビートたけし
小学館新書
目次
1. 老い、孤独、そして独立について。
2. 友の死、寂しいね。
3. ニッポン社会も老いている。
4. 2018最旬人物「ヒンシュク大賞」
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本書を手にとったきっかけ
以前、北野武監督映画にハマってた時期があった。彼の映画の中で描かれる人の死は、極めて「あっさり」というか「あっけない」というか、死に際に時間をかけない。それを見ていると、人間の死についてそこまで重たく捉えないようになった。人は生まれて必ず死ぬ。特別なことでもないという感情というのか。
そんなこともあって、タイトルの「さみしさ」よりも、たけしさんの「死」についての考察が知りたくて本書を手に取ってみました。それでは早速みていきましょう。
本書の赤ペンチェック
男はアンチエイジングよりエイジングじゃないか。歳をとったのをうまく利用して、世間の目なんて気にせず、自分がいいと思ったことをどんどんやれるようになるし、言えるようになるんじゃないか。
人間はどんなに頑張ったって「他人から認められたい」と言う承認欲求を完全には捨て切れない。
自分を引いた目で見てきたから、それなりにベストな選択をし続けられた
何十年も働いて、コツコツ税金を納めてきたから今の日本がある。安心して電車に乗ったり、街を歩けるのであって、スマホと言う文明の利器を手軽に持てることだって、本を正せば年寄りたちがきちんと働いてきたからだ
「人はいづれ死ぬ」と言う当たり前のことを受け入れられるようになって、少々のことでは動じなくなる。
親は成人した子供の責任を取らなくていい代わりに、「他人になっても仕方がない」と言う覚悟を持つ。自分たちも、子供たちも厳しい時代に生き抜くつもりなら、そのくらいお互いを突き放したほうがいいんじゃないだろうか。
「答えを出さない曖昧さ」こそが日本人の武器
オイラが死刑に反対なのは、さっき言ったように「必死に生きていない人間には、死は重みを持たない」からだ。
映画ってのは「間」の芸術だと思っている。作品中の間もそうだし、役者と役者の間の取り合いってのも大事だ。
メディアと同時に潰れるのは二流。一流は自分の芸を媒体に最適化させる。
本書からの学び
TVでのたけしさん同様、最近のスキャンダラスなことに対して、バッサバッサと切っていく語り口が読んでいて痛快。まるでラジオを聴いているかのよう。
特に印象的だったのは、これだけの地位にいて、この年になられても、自分の芸を媒体に最適化させるという柔軟な意識をお持ちのこと。
たけしさんでもこんなに柔軟なんだから、自分なんてもっと頭を柔らかくしなきゃと思いました。ご興味ある方、是非。
今日の「1BOOK 1ACTION」
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