打ち砕くもの

冷えきった空気がした。
個々の世界。人それぞれに映るものは違うだろう。

距離があって、プライバシーや害からは守れても
どうやったって関わりが薄れてしまうじゃないか。
そう思ったら寂しくて辛かったのは、誰より自分だ。

私はもっと繋がりたいんだって、話したいんだって、
関わりたい人なんだって、もっと話してよって、
ねぇって言える距離がよくて、目が合ったら笑えて、
きっと本心で静かなだけの人なんか好んじゃいない。
一面だけで判断されたくないって必死に抵抗する。

空気を打ち砕いて欲しかった。
それをやってのけてしまえる救世主。
私の居心地も変わった。
人が変われば環境も変わる、は正しいんだ。

誰かを待つより、自分が変えてやろうって
そう思えばいいんだろうか。できるだろうか。
漫画なら、ドラマなら、こうあったらいいながある。
自分の人生にもそんな瞬間がたくさんある。

私にもまだボーダーラインがあった。
それは恐怖の先。
乗り越えたらきっとそうでもなくて、
もっと自由に生きられて楽になれるはず。

隠すこともない、息を消すこともない、
自分をさらけ出していい。だってそれが自分自身。
認めて、受け止めて、抱きしめる。

分かってる、気付いてる。
もう少し、あと少し。
新しい景色に出会えるはずだって、
神様がくれたチャンスに挑むよ。叶えたい。