「ベータ」と呼ばれた人
”世界の教養”11日目で一番興味をひいたのは「プロの歩測者」だったけれど、とりあえず主役のエラトステネスについて。
画期的な発想で地球の全周を推定した人だそうだが、他の分野にも造詣が深く、しかしそれゆえに二流と見られていたらしい。
こういう扱いは今も強く感じる。
昨年一番強く残った言葉は、「人間には、仕事を方便でする人と本気でする人の2通りいる」というものだけれど、強く同感した。
これをベータの話に(やや強引かもしれないけれど)結び付けると、
方便でしている人は、その分野で有名だろうと権力があろうと、本気で考えようとせず、全体を見れていないから(見ようという意欲がないとも言える)、その分野に違った角度の視点を持った人が入ってきても、その人を正当に評価することはできない。むしろ、わからないから、過小評価したがる。
本気でしていれば、どんな意見であっても、それが全体の中でどのように位置づけられるか真面目に考えるから、自分なりの評価をすることができる。
結局、人間は古代ギリシアの頃からたいして変わっていないということか。