Mitamura Keiji
たまに書く日記です。
ゆるめの雑記(つぶやき)です。ただの日記や映画や演劇や美術や音楽など(映画がほとんど)
大阪の老舗小劇場ウイングフィールドが主催する、関西小劇場若手劇団の登竜門と言われる演劇祭・ウイングカップ(現・WINGCUP)総評(但し8以降) 。 ※この総評はあくまで私個人のものです。現在ウイングカップの審査結果・講評は、私を含めた複数の審査員による合議の結果をまとめたものだけが発表される形になっています。 https://twitter.com/wingcup2010
単発で公に公開した文章についてまとめました。
主に京都を中心に、2008年~2012年に渡って流通した『小劇場と京都をつなぐ、立ち止まるための観劇ガイドブック「とまる。」』に寄稿した、「大阪時評」全4回を転載したもの (やはり時代を感じるし、初めて公に発表した文章なので今見直すと色々と若い)。
■ 略歴 三田村 啓示(みたむら けいじ) 主に関西圏を中心に活動。学生劇団を経て2005~2020年まで劇団空の驛舎に所属。ジャンル・地域を問わず、俳優として様々な演出家・劇作家との創作に参加。第18回(2015年)関西現代演劇俳優賞受賞。公益社団法人日本劇団協議会機関紙『join』99号特集記事「私が選ぶベストワン2020」において、毎日新聞大阪学芸部専門編集委員(現客員編集委員)・畑律江氏のベスト1助演俳優に選出。 過去には、明倫art(京都芸術センター発行)の演
(09.25.水-)09.26.木 労働→稽古。といっても全員揃わず小道具と出ハケと台詞の確認のみ。陣痛記録共有アプリで通知がバンバンスマホに来るので終始落ち着かず。帰宅すると妻は陣痛のキツさが明らかに昨日より増している。寝床に入るとそれはさらに強まり、しっかり呻くようになり音量もどんどん大きくなる。二人して眠れない。本陣痛なのでは? 間隔も10分を切って5、6分あたりになってきたらしく、午前4時半頃、産婦人科へ行くべき時だろう、ということでタクシーをとばす。が、陣痛室に入っ
日野浩志郎・池田昇太郎「歌と逆に。歌に。」へ行く。大阪の詩人、小野十三郎が気になってもいたから。まあ、観応え(聞き応え)はあった。客層含めおしゃれでかっこよく、自分の知っている大阪の街のかっこよさは特に感じない。だからこそ無性に街を歩きたくなった。街の方が面白くなってしまった。
■ 劇団片羽蝶「50は(未完)」 学園もの感(終わらない夏休み感)、エヴァっぽさ、タイムリープもの感etcといった作品を構成する要素一つひとつは既視感の強いものですが、タイムリープの反復をはじめとする時間軸の複雑な展開や、台詞やシーン一つひとつの情報量が多く、脱落していく観客もいるであろうものの、飽きずに集中して観通せる作品になっていると感じます。 ただ情報量の多さ故にそれぞれの登場人物がどのような存在でどういう立ち位置で何を考え、何を為そうとしているのかが明確に
なぜこんなに忙しいのか、単に要領が悪いのか。息抜きしたくなりファースト・カウを見たが実に滋味深い。ケリー・ライカートは今後もチェックしたい。新世界国際劇場は凄い。上映中徘徊するおっさん。ほんのり煙草臭いトイレ臭い。暗いシーンは本当に暗くほぼ何も見えないが1000円なのでよしとする
武本拓也「庭の話し」、コンセプトは成程、方向性も了解。で出てきた物はこういう感じのやつねを超えないそれなりにまとまった小綺麗なもの、これで面白ければ大したものだった。まあ十分最後まで観られる・いられる。そしてこれに大層言葉を尽くしてレコメンする共同体がある。すごい業界だと思うなど
なるほど、これは確かに一種の「発明」だと思ったし、この完全版の長尺(150分)は必要なものかもしれない。俳優による演技の生成過程そのもの、ワーク・イン・プログレス(特に濱口竜介作品における徹底した本読み)そのものをにじり寄るような手つきで非リニアに連ねていく時間こそがこの作品であり、その時間の積み重ねからは徐々に独特のグルーヴさえ感じられてくる(大ネタとしてのマッキー・ザ・グロッケン/グロッケン叩きのマッキー)。とはいえこの作品はその実験的な方法論偏重に過ぎるわけでもなく、
去年見逃した「花腐し」やってるやん、と見に行く。実は荒井晴彦の映画は初めてやった。ノスタル爺いの足掻いてる様見てるみたいな、と思ったけどむしろそれを見たくて行ったんでしょう自分は、と。いい映画やった、過去はいつも美しいという。これを見てる間だけ、やめた煙草をまた喫みたくなった。
久々にまとめてみようと思う。 ■観たもの ・深瀬昌久 1961–1991 レトロスペクティブ (この追悼エッセイは折に触れてまた読むと思う) ・牛腸茂雄 写真展 “生きている”ということの証 ・佐伯祐三―自画像としての風景 ・Ambient Kyoto ・入船23 ・捩子ぴじん/ストリーム ・岡田利規×片桐はいり/あなたが彼女にしてあげられることは何もない ・PHOEBE BRIDGERS REUNION TOUR ・トム・ブラウンの敗者復活戦ネタ ・此花区をうろうろした
Ambient Kyoto、おしゃれな若者が多かったなあ。京都中央信用金庫 旧厚生センターは夢中夢が飛び抜けてよかった。京都新聞ビル地下1階の方は、こんな場所があったのか、という点だけで、もう…
牛腸茂雄写真展 「“生きている”ということの証」へ滑り込む。写真に疎くてもモノクロ写真群が言うまでもなく傑作なことは知っている。個人的に驚いたのは初見の「見慣れた街の中で」のカラー写真群だった。どのように居てどこからどう撮ったのか。今まさに自分がその「街」にいる錯覚すら覚えた。
「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」、デプレシャンの作品、映画館で見るのは実は初めてかも。常軌を逸した憎み合い・いがみ合いをする姉弟の話なんだが、なんか…了解できるのだ、「説明」、これ以上いらんだろう、思いの外よかった。起こる出来事を思わず我が身に引き付けて見たからだろうか。
※若干ネタバレあり (noteのつぶやきに分量が収まらないのでこちらに) 石井裕也「月」について、基本的には三田格氏のレビューに頷くところが多い。 まあ、これをざっと読んだから見に行ったようなものだからだ、と言われたらそれまでなのだが…それにしても今自分はこれを見なければならないのではないかというカンが働いたのだった。結果、世の中がいっそうイヤになるようなしんどい映画だったのだが勿論作品がつまらないというしんどさでは全くなく、たまたまなのか、脚本と俳優陣の力なのか或い
わぁ!とテンション上がり小一時間ディグった。渡部直己の不敬文学論序説(文庫)を見つけたので買おうと値段を見たら1500円、予算オーバーで諦めた。絶版本だったの知らなかった。
一念発起して長距離移動して太陽劇団を観た。あの政治における善悪がはっきりしてる感じとか良くも悪くも古き良き昔の左翼というかリベラルの人が作ったやつの感じだなあ〜と思うなど。あのコレジャナイ日本感は今や一歩間違えば文化の盗用呼ばわりかもしれないが、あの出鱈目なおおらかさは楽しめた。
アマプラで「私が棄てた女」をやっと見る。すばらしくイヤな映画だった(何故か共感性羞恥のようなものを感じた)。浦山桐郎をちゃんと見てみようと思う。なかなか問題のある人だったようだが。あと、河原崎長一郎は本当に名優 https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%8C%E6%A3%84%E3%81%A6%E3%81%9F%E5%A5%B3-%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E5%B4%8E%E9%95%B7%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/B0B1F72LSX