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「なんか勝手に人生がよくなる やめることリスト/本田晃一著」ビブリオエッセー
《なんだか、整理できてきたかな》
自分のための努力は、辛くも苦しくもない。
誰かに認められるためなら努力は、辛くも苦しくもなる。
まさにこれだ。
自分のための努力なら、ご飯を食べなくても、徹夜でもへっちゃらで、周りからは大変だねーと思われていることにすら気づかない。
楽しくて楽しくて仕方ないのだ。
ところが、誰かに認められたいなんて邪な気持ちが少しでも入り込んだら、どうどう?凄いっしょ、こんなに頑張ってるんだよ、見てみて!!ってなるし、やがて辛くなる。まさに努力が努力になる。
ずっと、なんでも自分でできなきゃならないんだって思い込んでいた。パンを焼くなら小麦栽培からやらなきゃみたいな。
実際にやっている人もいるが、その人はそこから好きに違いない。
餅は餅屋、自分が苦手なことは、プロに任せるのが1番いい。そしてそれをたくさん使うことで応援にもなるし、参加している事にもなる。
「自分の苦手は誰かの得意」
そう思えるようになって、ものすごく楽になったし、自分の得意に集中もできるようになった。
とにかく、これまでの60年間の大半を、「ねばならない教」の信者として過ごしてきた。なんと、無駄な時間を「努力」に捧げてきたのか。
60歳還暦を機に、「ねばならない教」を脱退する事にしよう。
ねばならないをやめる。
タイトルにあるように
「人生よくなる」かな。
帯にあるように
「ぜーんぶうまくいく」かな。
60歳還暦、まずはこの一年をワクワクしていくとするか。