まつむらかつひこ

チームワークあふれる社会を目指す個人アカウント 毎月27日アップ(努力目標) 2022…

まつむらかつひこ

チームワークあふれる社会を目指す個人アカウント 毎月27日アップ(努力目標) 2022サイボウズから世田谷区副区長に転職。 複業(福祉業界の経営&ICTアドバイザ)は停止中 FB: katsuhiko.matsumura.9 X:@ka_matsumura

最近の記事

なつまつりならぬまちづくり

今回は、なつまつり ならぬ まちづくり について("り"しか合ってない) 会社員にとって「まちづくり」と聞いても、ピンとこない人が多いと思いますが、基礎自治体では「まちづくり」はよく使う言葉です 実は、自分も、2年前に民間から世田谷区役所に転職するまで、「まちづくり」という言葉はなじみがありませんでした 〇まちづくりとは そもそも「まちづくり」って何のこと? SimCity(都市経営シミュレーションゲーム)みたいに、ゼロから道路や鉄道を引いたりするわけではないよね W

    • 中間振り返り3<世田谷は広い!>

      任期4年の折り返し地点での振返り第3弾です 2年目(2023/6-2024/5)は、世田谷区の多様さ、広さを知る一年でした まだまだ知らない場所やイベントも多いので、今後のまち歩きも楽しみ 〇世田谷区流のまちづくり<地域行政> 振り返り1で経緯を書きましたが、2023年4月より、DX推進担当部に加え、地域行政部も担当させていただくことになりました 地域行政とは、世田谷区独特の制度で、区民に身近な行政を行うため、1991年にできた仕組みです 区内を5地域に、さらに28地区

      • 中間振り返り2<花束とガラケーと>

        任期4年の折り返し地点での振返り第2弾です 最初の1年は、守備範囲と区役所を知る日々でした 2022年6月1日(初日) 昔の国内大企業のように、役所は基本、純血主義(新卒で入庁し、定年退職までほとんどが辞めない)ですので、転職にあたっては、相当なアウェー感を覚悟していたのですが、初日に、秘書さん(副区長3名に2名が担当)が花束でお出迎えいただき、ほっこり 肩書と守備範囲 ご用意いただいた名刺をみると、その肩書が豪華すぎて、目がクラクラ 副区長 最高情報統括責任者(C

        • 中間振り返り1<転職前夜>

          6月1日で、世田谷区副区長任期4年の折り返しを迎えましたので、振り返ってみる 〇人生で一番長い日? 地方自治法第百六十二条に、副首長については「地方公共団体の長が議会の同意を得てこれを選任する」とあります 私の場合、議会の同意をいただいたのが、2022年5月19日でした 当時の職場サイボウズの仕事はお休みし、在宅勤務ですっかり縁遠くなっていたスーツ&ネクタイ姿で世田谷区役所に向かいました 議場のドアの前でしばらく待ち、無事、議員さん全員一致でご同意をいただいた後に、初めて

        なつまつりならぬまちづくり

          居場所とは、居ていい場所

          〇アタッチメント 先日、NHKスペシャルで「アタッチメント」について取り上げてました 「アタッチメント」とは、愛着のことで、不安や恐怖を感じたときに「特定のだれか」にくっついて安心感を得ようとする本能的な欲求や行動のことだそうで、子どもに対して使われるのが一般的です しかし、少子高齢化時代を迎え、独居高齢者や引きこもりの増加など、孤立・孤独の問題への対策として、全年齢を対象にした「アタッチメント」が、今、注目されているとのこと 自分の解釈では アタッチメントとは、愛着とい

          居場所とは、居ていい場所

          世田谷区基本計画がスタート

          皆さん、お役所って、何個ぐらい「計画」があると思いますか? 世田谷区でだいたい120ぐらいの計画があるんだそうです それらの中で最上位、トップオブ計画sなのが「世田谷区基本計画」で、2024年4月(今月)から8年間における、区が重点的に取り組む政策・施策の方向性を明らかにし、区政運営の基本的な指針を明確にしております 実はこの基本計画ですが、2022年の世田谷区基本計画審議会から、足掛け2年弱かけて作られました(検討経過ご参照) 流石、最上位計画 私も、基本計画審議

          世田谷区基本計画がスタート

          民間と役所との連携について

          転職以来、民間企業や団体から「一度、情報交換を」というお話をよくいただきます ありがたい限りです 前職では、逆の立場でした 以下、両側から、つらつらと書いていきます <役所側> 地方自治体のミッションは、地方自治法に規定の通り「住民の福祉の増進」です 官民連携でも、その実現のために、官民連携の方が「良ければ」そちらを選択することになります 「良ければ」をもう少し具体的にいうと、 ・役所単体では実施できない(思いつかない、ノウハウがない、スキルを持つ人がいない、お金がな

          民間と役所との連携について

          役所と民間の違い(主に働き方編)

          区役所へ転職して以来、日々、感じる違和感は学びのチャンスと、いろいろ調べたり、話したり、考えたりするようにしています 今回は、なぜ働き方が異なるのだろう、を考えてみました。 以前より、地域社会は一つのチームで、自治体職員も住民も、メンバー全員が対等だと思っています 前職(サイボウズ)時代から、 ・官も民も同じチーム(社会)のメンバーであり、役割分担しているだけで、特に違いはない。  ミッションはそれぞれにあり、地方自治体のミッションは住民の福祉の増進 *地方自治法第1条

          役所と民間の違い(主に働き方編)

          「つながる」と「横への成長」

          抱樸の奥田さんがいう「横への成長」は、つながりをつくることから始まるのでは。 今月、発生した「つながる」関連の4件から、なんとなく、「つながる」の要素が見えてきました 1,行政デジタル改革共創会議(デッカイギ)登壇 全国の自治体関係者400人(含、デジタル庁)が集う、熱気あふれる2日間の会議でした 自治体の組織は、安定的な運営維持のため、強固なピラミッド構造になっており、職員一人ひとりに至るまで個別の仕事がしっかり割り振られています 一方で、どの自治体も共通に、DXに

          「つながる」と「横への成長」

          明日は仕事納めだけど新プロジェクト始動

          妻から「好きなことやれていいわね」って言われちゃいました 今年7月頃に「世田谷区の中間支援機能が欲しいなあ」と感じはじめ、いろんな方々と、その必要性や可能性など話し合いました この辺は以前のnote「地域社会には中間支援機能が必要!?」ご参照ください。 その中で、 「いきなり、組織を立ち上げるのでなく、まずは、いろんな人とつながる、いろんな人がつながるイベントしてみたらよいかも。その先に中間支援機能が生まれてくるかもしれない」 という話になり、ああでもない、こうでもないと

          明日は仕事納めだけど新プロジェクト始動

          声を聴くこと

          子ども夢パークとまいぷれいす 先日、川崎市の子ども夢パークを見学してきました ここは、川崎市が世田谷区の羽根木プレーパークに触発され、子供の権利に関する条例を実現するために作った子供の居場所です。 その傑出した取り組みが映画(ゆめパのじかん)やNHKのドキュメント番組(どろんこパーク 雨を走る子どもたち)など多くのメディアに取り上げられています   横道にそれますが、 ゆめパのじかん予告編の中の言葉 「身もだえしながら自分なりの生き方を探している」 この感覚には共感しまくり

          世田谷区DXへの階段

          写真は花畑けの向こうの富士山です さて、今回は、松村が想定するDXに至る道を書いてみたいと思います まだまだ思考不足ですので、皆さんのご意見お待ちしております 技術と風土の二つの軸に分けて考えてます 【技術軸】<1段目:デジタル化> データや会話をデジタル化し、ひとまとめにしていくこと ペーパーレスや見える化という表現もよく使います 業務システムの導入、行政手続きのオンライン化もこれに該当します 会話のデジタル化ツールとして、世田谷区はteamsを導入しました 紙や電話を

          世田谷区DXへの階段

          地域活動デビュー!しよっ

          わが子が生まれた20数年前、“公園デビュー”という言葉がありました 初めて子供と一緒に近所の公園に行って知り合いを作るという儀式 親からしてみると、結構、勇気が必要だったのではないでしょうか 昨今は、公園ではなく児童館*に行く“児童館デビュー“に変わってきたそうです さて、今回は、幼児ではなく大人のデビューの話 〇車座集会 話は少し変わり、先週末で、怒涛の車座集会*期間が終了しました *世田谷区の28か所のまちづくりセンターにて、区民の方々と区長が対話するもの 4年ぶり

          地域活動デビュー!しよっ

          地域社会には中間支援が必要!?

          「(障害者支援施設の)利用者さんの書いた絵を世に出してくれる会社は世田谷区にありますか?」 障害者支援事業所の代表から質問されたのが今年の7月のことでした その翌日、別の方より「NPOの広報支援をしたい」と相談を受け、 その十日後に、障害者支援事業所のネットワーキングをしている、これまた別の方から「障害者支援事業所を支援する活動を広げたい」と相談されました その時、ブルっと体が震える、ちょっと不思議な感覚が走り、二つの過去の記憶が鮮明によみがえり、脳内で「中間支援」という

          地域社会には中間支援が必要!?

          祝!NHKBS1にでた

          NHKデビューだと思ってたら、そういえば昨年の就任時にニュースにでてたことを思い出しました 〇NHK BS1 今回は、民間企業から基礎自治体の副区長へ、という松村の経歴を取り上げていただきました 「シニア社員がイキイキと働く現場とは ~コント✕ドキュメンタリー シニア戦力化大作戦」 という特別番組です 番組の趣旨は、高齢化社会で、シニアがイキイキと働く事例を個人、会社の両面から掘り下げる、という内容なのですが“コント”とあるのが気になります なんかバカにされるようなら嫌だ

          祝!NHKBS1にでた

          違いを意識するところから始めませんか

          前回、自治体とつながる方法が限られていることを書きましたが、あまり読数が伸びませんでした なんでだろう? 遂に飽きられたか(泣)! めげずに、自治体に興味関心持ってもらうよう動いていきます なぜなら、自治体は、安全安心で幸せな社会を創る生活サービス業なので、顧客(住民)が関心をもって、どんどんフィードバックと関ってくれると、よりよい社会になっていくから 自治体(世田谷区)とサイボウズの違い 珍しい経歴のせいか、ありがたいことに、講義やメディア取材の依頼をいただくことがあ

          違いを意識するところから始めませんか