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中間振り返り3<世田谷は広い!>
任期4年の折り返し地点での振返り第3弾です
2年目(2023/6-2024/5)は、世田谷区の多様さ、広さを知る一年でした
まだまだ知らない場所やイベントも多いので、今後のまち歩きも楽しみ
〇世田谷区流のまちづくり<地域行政>
振り返り1で経緯を書きましたが、2023年4月より、DX推進担当部に加え、地域行政部も担当させていただくことになりました
地域行政とは、世田谷区独特の制度で、区民に身近な行政を行うため、1991年にできた仕組みです
区内を5地域に、さらに28地区に分けて役所機能を置き、地域地区の特徴に応じた行政サービスの提供と区民協働を推進しようというものです
23区内では、面積第2位、人口第1位の世田谷区ならではの工夫(その分建物と職員数は多くなりますが)
地域行政部は、地域行政の企画管理部門で、実際に各地域にある5つの総合支所(及びその下にある28のまちづくりセンター)は松村の担当ライン外ではあります
2022年10月に世田谷区地域行政推進条例が制定され、2024年4月に地域行政推進計画(期間4年)がスタートしました。そういう意味では、33年前からあるが、今、時代に合せブラッシュアップするタイミングにきています
〇車座集会・タウンミーティング
区長が、区内を回り、区民と直接対話する車座集会(区内28地区)、タウンミーティング(区内5地域)に同行させていただきました(車座3回欠席)
2007年から世田谷区に住んでますし、世田谷区境を徒歩で一周したこともあるので、世田谷区のことは大まかに知っていると思ってましたが、
世田谷の広さ、多様さ、多摩川沿いや公園など自然の豊かさ、南北交通の難しさを実感しました。まだまだ知らない場所やイベントもいっぱいある、奥が深すぎる
*バスをうまく使いこなせれば南北交通はある程度カバーできることも学ぶスマホ教室や電子手続きのニーズなど聞けたのも、DX担当として学び大きかったです
また、松村のような会社員にとっては、近所づきあいと言えば、せいぜい両隣のご家族、(子供がいれば)子供の学校関係で数人の知り合い程度だと思うのですが、車座には、中高生、大学生から、子育て世代、定年前後の方、町会・自治会の役員さんなど多岐に亘る方々がご参加・ご意見をいただいたのは、こういう方々と世田谷区に一緒に住んでいるんだ、と体感できた機会もありがたかった
面白かったのは、子育て世代のお母さまが、「小学生のランドセル(といってもメチャ大きなリュックサック)を持ってほしい」と言われたとき。
これは、明らかに小学生の通学には無理な重さだと、体感しました
教科書の電子化が望まれます
車座・タウンミーティング合わせて900人近くの方が参加されましたが、区民ニーズや現状をより正しく把握し、一緒に幸せな地域社会を創っていくためには、区民との対話の機会がもっともっと増えたらよいのに、と思ってます
「参加と協働のDX」(世田谷区DX推進方針の重要な柱の一つ)を盛り上げていきたいと思います
〇参加と協働とDX
世田谷区の基本計画でも、6つある計画の理念の一番目に「参加と協働を基盤とする」とあります
私が、世田谷区転職を決めたのもこの言葉があったから
なので、参加と協働部分もDXしていきたい
世田谷区でも、過去、Decidimにチャレンジしたりしましたが、使いこなせませんでした(恐らく、インターネット接続が面倒な環境だったのも一因だと思います)
システム面でいうと、2024年度を持って、全部署が、インターネット接続の手間がなくなるので、今までより格段にクラウドサービスが使いやすくなります
また、世田谷区の28地区毎に、役所と区民のつながりを創っていく必要があることから、地域SNSを物色しているところです(東急さんのcommonというサービスが、ご当地SNSとして使えそう)
システム面だけでない問題も根強くあり
例えば、区民と直接対話することを不安に思っている職員は多いように感じます
また、ちょっと前まで、区民とメールをすることを禁じるルールがありました。今は、メール共有ソフトを導入しましたので、区民とメールでのやりとりはできるようになりましたが、まだまだ使いこなしているわけではありません。残念ながら、未だに、電話とFAXの世界が強いです
この辺の、システム以外の問題についても、毎週のDXだより(松村の庁内向けブログ)の影響か、ほんの少しづつではありますが変化してきているように感じます
最近は、区役所外に出て関係団体などと対話する機会を設けていこうという、流れになってきたと思います
今後も、風土やルールについて、いろんな角度でチャレンジしていきます
〇町会・自治会
世田谷区には192の町会・自治会があります
ただ、加入率も5割を切るところが多く、なじみがない方々(町会・自治会に入っても年会費を払い回覧板を回すだけの方を含む)が大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
私もそんな一人だったのですが、お二人の町会長さんに直接お話を伺う機会をいただきました
そうすると、これが、まあ、大変お忙しい状態(特に会長さん)
しかも、頻繁にある会議が、世田谷が広いし南北の交通も厳しいのに、1か所に集まらないといけないことも
せめて、最寄のまちづくりセンターからオンライン会議でもできれば、移動の時間は少なくなるのではないかと思います(理想は、自宅からのオンライン会議なんですが、それは流石に、まだ早いかな)
さて、これまでは、副区長としての動きでしたが、最後にちょっと、それ以外の活動についても宣伝
〇ボラビン
世田谷ボランティアビンゴツアーズの略称です
世田谷区内で活動している地域活動団体さんは、1,709団体もあります。素晴らしい活動をされている団体も多いです
だけど、役員や活動メンバーが固定化してたり、知名度が低い、会場を借りるのに苦労する、つながらない、などなどの声も聞こえ、人の孤立化ならぬ、“団体の孤立化”も進んでいるように思います
一方、上述の車座では「定年退職した方など地域で活動してみたいが、どうしていいかわからない」という声をいくつもいただいており、地域活動団体に参加したい人たちも多いです
地域活動団体と区民をつなげる機能、団体同士をつなげる機能が求められていると強く感じました
そこで、同じ問題意識を持った民間メンバー有志で、地域につながりを創る目的で、期間イベント「ボラビン」(2024年1月~6月)を実施したところ、42の地域活動団体がご参加いただき、延べ135人回の1時間ボランティアを達成しました
手ごたえがあったので、2024年9月1日から2025年2月末までボラビンSeason2を開催することになりました
9月1日15時より うめとぴあでキックオフイベントを開催しますので、ご関心ある方のご参加をお待ちしております(参加費無料)
申込はこちらから
チームワークあふれる世田谷を目指して、やりたいことがどんどん増殖中