技を継ぐ者
4月17日(月)ろくさん亭にて
私は料理が趣味です。
料理と音楽はとても共通項があると思っています。
サウンドを練り上げるために、音源にエフェクターを挿し、相互影響を考慮し各トラックのバランスを整え、周辺サウンドの存在性を保ちつつ聞かせるべきフォーカスポイントを浮き彫りにする、というような作業を行います。
これらは、食材と料理技法を選定し、必要な工程と調味料・スパイスをバランス良く配合し、目的のメニューを調理することととても似ています。
冷蔵庫の残り物の処理のためのとっさなアイディアなど、楽曲制作での行き詰まりを打破させるきっかけを生むのにとても役立っています。
そんな、私の趣味である料理で、最近とんでもないイベントが発生しました。
あの、日本最高峰の料理の鉄人、道場六三郎先生YouTubeチャンネル「道場破り企画」の予選通過通知が届いたのです。
道場先生の目の前で私が調理し、先生が試食し、料理出来の合否を判定していただく、非常にシンプルな企画でした。
収録は「銀座ろくさん亭」
あろうことか、素人が超一流店の厨房に入り、料理をさせてもらえるというオドロキの企画です。
貴重な経験のなか、道場先生の手捌きや立ち振る舞いだけでなく、キッチンの構造、調味料、段取り…様々な発見が現場で得られました。中でも道場先生の直弟子、山本料理長の動き、姿勢にとても感動しました。
企画自体は簡単な打ち合わせを終え、ぶっつけ本番でスタート!
道場先生が真横で見守って下さり、山本料理長が光の速さで料理をサポート。
むしろ、私よりも動いているのではと思うくらいです。
まな板の交換、洗い物、レンジの指示、手助けとなることは指示を出す前に動いています。「2歩先を読む」いつも私が生徒にいうことですが、山本料理長は3歩以上先をも読んで考えて動いているかのような無駄のない動きでした。
目を光らせる、とはまさにこのこと。
後からこうして見てみると、山本料理長は一瞬たりとも目を離していませんでした。
にんにくのフライ、普段は他の工程と同時に1人で行いますが、今回は料理長にお任せし、完璧な仕上がりで焼き色を付けてもらいました。
盛り付けまでも目を離さない料理長。
山本料理長のこの時の
「美味そう」
その一言が今回非常に嬉しいコメントでした。
おそるおそるの道場先生の試食。そして合否判定・・・
結果は合格!!!
道場先生の合格記念プレゼント!直筆のメニュー!!
一生記憶に残る最高の思い出となりました。
道場先生、山本料理長、ろくさん亭及び、番組のスタッフの方々
貴重で素敵な機会をいただき、ありがとうございました。
今回は、山本料理長の一挙手一投足について「先を読む」という凄みをお伝えいたしました。これは、楽曲制作でも、曲を組み上げていく中で、ゴールを予測しながら現状工程をハンドリングしていくことととても共通します。
今回の経験は、今後、音楽や様々な場で還元出来ることと確信しています。
【驚きの判定!】音楽家 VS 道場六三郎!新企画・道場破り
YouTube公開の本編はこちら。
山本料理長の動き、目線も含めて、是非ご覧下さい。