醤油品評会2024
今年も、「醤油品評会」の結果が発表されました。例年は醤油の日である10/1に発表されるのですが、どういうわけか、今年は9/28に正式に発表されたようです。
さて、日本一を意味する「農林水産大臣賞」。こちらには、私も3月に初めて頂いた相馬市の「ヤマブン醤油」様が入賞されていました。
こちらは、3月に郡山ビックパレットで開催された「味噌醤油まつり」で購入したものですが、農林水産大臣賞に相応しい一品です。
創業が文久3年ですから、幕末(1863年)から続く老舗ですね。
さて、次点である農林水産省大臣官房賞は、
• 福島県醤油醸造協同組合
• 星醸造株式会社
• 内池醸造株式会社
の3社でした。
私もこの手のレポートをするのは3回目ともなると、大分見覚えのある社名が増えてきます。
そしてそれに続く「優秀賞」は……
ありました!私がご贔屓のヤマボシ醤油様(白河市)が(^^)
実は、今年は福島県の醤油品評会入選が日本一の座を奪還というのは伺っていたのですが、肝心のヤマボシ様の様子については何となく伺えず、公式発表を待っていたのです。
さらに、ここでもヤマブン醤油様が入選しています。(農林水産大臣賞とは、醤油の種類が違います)。
何度かお伝えしていますが、福島県の醤油は二本松にある「福島県醤油醸造協同組合」が製造した「生醤油」をベースに、それぞれの店が仕上げの調味や火入れで個性を出す「福島方式」がほとんど。元々日本酒製造などで培われた「発酵文化(麹発酵)」に優れた土地ではありますが、東日本大震災を契機として、現在では多くの店でこの方式を導入しています。
さて、こうなれば地元の醤油を使って何か一つ作りたくなるのが、人の性です。
ヤマボシ醤油様のお醤油は幾度となく私の投稿に登場していますが、今年は何を作るかしばし逡巡。
丁度秋の味覚の一つである「さんま」が出回り始めたこともあり、これを使ってみました。
ベニ◯ルで購入したサンマはやや痩せ気味。それが少々不満ですが、口元も黄色く、まずまず新鮮です。
二匹買い求めていたので一匹は素直に塩焼きにして楽しみ、もう一匹を「パスタ」にすることにしました。
もっともサンマ自体は大好物なのですが、魚の皮は苦手なので、包丁を入れてハラワタを取り除き、頭を落として手開きにした後、丁寧に皮と骨を手で外していきます。
これが4~5匹分あれば、ミンチ状にしてつみれ汁の一つでも作るところなのですけれどね。
別途、レンジでパスタを茹でつつ、フライパンでサンマに火を通します。
フライパンの中に見えるコロコロとした白い球体は、何と「ノビル」。
今まで私が気が付かなかっただけか、今年の異常気象にノビルの生体リズムが狂ったのかわかりませんが、とにかく、春の山菜の一つである「ノビル」が、秋にも食べられることを発見したのです。
ノビルは結構香りが強いので、サンマの臭み消しにはぴったり。
そんなわけで、その辺りに生えていたノビルを掘り起こし、先に球根部分とサンマを一緒に炒めている次第です。一応、油は少し小洒落てオリーブオイルを使用。
続けて、茹で上がったパスタを茹で汁ごとフライパンに投入し、ついでにノビルの葉の部分も加えます。
味付は、市販の白出汁にヤマボシ様の「ヤマボシ醤油吟上」、サンマの臭み消しのための日本酒、そしてアクセントとして柚子胡椒を少々を加えてみました。
もっともサンマの風味を活かしたいので、味付けは最低限度に留めます。
出来上がり。醤油ベースの和風パスタですね。お財布さえ許せばもう少しサンマを入れてもいいくらいです。
今や、サンマは「大衆魚」とは言えない値段のことも多いですが、「秋らしい」仕上がりの一品となりました。
今年の福島の醤油業界は「品評会入賞日本一」の座を奪還。日本酒の方でも確か日本一だったはずで、正に「醸造王国ふくしま」に相応しい秋となりました。
ヤマブン醤油様を始め、入賞した各店の皆様。心よりお祝い申し上げます!
☆成績PDF しょうゆ情報センタープレスより
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