
バカとつき合うな / 堀江貴文・西野亮廣
※タイトルからして汚い言葉を含みます。ご了承ください。
堀江貴文さんと西野亮廣さん共著で、二人の「バカ」に関する考え方が交互に語られる形式で、大変読みやすかった。
世の中は残念なバカで溢れている
短時間で読めるが、内容は心にドンピシャで刺さるものばかり。
「ああこういうバカいるわぁ」という内容から、「ああ...俺ってバカだなぁ...」と思わせる内容まで様々。彼らの考え方は大変情熱的で前向きで、そしてどこまでも自由。その自由を阻害する人や、感覚が時流に乗り遅れている人、物事の本質を捉えようとせず、本質からかけ離れた行動が見え透いている人を、残念な意味でバカと表現している。
自分に心当たりがある内容もあるし、周囲で必ずいるバカについて事細かに理由を添えて表されているので、やっぱそうだよな、という納得をたくさん与えてくれた。思えば、相当な数のバカとやりあってきた人生だった。学生時代も、働き始めてからも「レベルが低いぞこいつらは」、といった思いが常にストレスの元凶だったと思う。反面教師はもうたくさんいるんだけど。とは言え、人のことは言えないので口を塞いでしまうそんな自分も「空気を読むバカ」なのだが。いや、言ってしまっているかもしれないが記憶にない。
同僚や、友人関係でうまくいってない人は一度読んでみて欲しい。きっとストレス発散になる。
つき合うべきではないバカ
タイトルの通り、バカの相手は真面目にするものではないという事がよくわかる。まず、時間の無駄である。自分の時間を自己都合だけで奪いに来るバカの相手は極力しないこと。これは肝に銘じた。仕事をしているとかなりの割合で存在するのだが、まず他人の時間を奪う前に必要な努力をしていない。特にテクニカルサポート勤務時代に感じたが、先輩に質問すると、まず調べたのか必ず聞かれる。調べてないなら出直して来い、だ。このケースは未だに多くて、私やほかの先輩・上司を難しいことに答えを出すための調査ツールか何かと思っている節がある人が多い。
私の仕事の例でいくつか挙げると、資料がどこにありますかと言った質問が多いが、検索すれば分かる。結局こちらも検索したりしている。最新の資料はどこかといった質問にも、プロジェクトルール等を検索すればわかる。システムでエラーが発生した場合も、エラーの理由を聞かれることも多いが、それも調べれば分かる。
製品知識がなくともまず最低限調べるものがある。エラーメッセージが何を言っているのか、その機能を読んでいるミドルウェアのログはどういった動作を示しているか、マニュアルにはエラーコードについてどういった説明がされているか、過去に同様に事例はなかったのか、これを私の脳の記憶を期待して質問されると正直に辛い。
単に彼ら自分自身が楽をするために、新しい情報を入手するという努力を放棄し、私というCPUにAIよろしく処理命令を投げているに過ぎないと感じる。可愛そうだが、その点を指摘する以上に真面目につき合うことは出来ない。これまでの人生でそういった指導を諸先輩方にされてこなかったのだろうから、代わりをしてあげる良い機会と思っている。
つき合いたいバカ
バカにも種類がいて、(ほんと言葉汚い)人としての本質を捉えた人物が取る直感的行動は見習うべきバカな行動であるという感覚で記されている。これは同感で、無謀な事にチャレンジまくる人、採算取れるか分かんないけどやりたいからやっちゃう人、頭で考える前にまず行動してしまう人など、令和の時代では見習うべきバカだ。親から真逆なことを教育された社会人は多いのではないだろうか。
今、時代のインフルエンサーはこれまでの常識から外れた人物だ。今後、旧時代を生きてきた人物の教えのとおり生きて、安定した生活が手に入る保証はない。年金すら支払われなくなる時代だ。
何が起こるか分からない時代だからこそ、何が起こるかの予想はほどほどに、自分の心に正直に、バカになってみたらどうか。そういうバカに感覚のチューニングを合わせて生きていきたい。まずは行動しよう。
※汚い言葉遣い、失礼しました。
いいなと思ったら応援しよう!
