心身を病むということの恐怖が日本を蝕む
かなり興味深い、そして驚きを含んだ記事を目にしたので一部引用して紹介させて頂きます(記事は令和6年8月24日付のものです)
厚生労働省が27日に公表した心身の健康状態や心の不調に関する意識調査によると、最も懸念される健康リスクは、「生活習慣病を引き起こす生活習慣」に次いで「精神病を引き起こすストレス」が2番目に高かった。心の健康に関するリスクが第2位の要因となったのは初めてで、心の健康へのリスクが重視されつつある現状が明らかになった。
調査は2023年度の「少子高齢社会等調査検討事業」として実施された。この事業では毎年異なるテーマで意識調査を実施しており、23年度は心と体の総合的な健康状態や心の不調に関する調査を行った。全国の20歳以上の男女3,024人が24年1月26-30日にインターネットで回答した。
最も懸念される健康リスクは、「生活習慣病を引き起こす生活習慣」が36.4%と最も高かった。同様の質問をした04年度と14年度の調査でも最も高かったが低下傾向にある。これに対し、「精神病を引き起こすストレス」は上昇傾向にあり、14年度比4.6ポイント高い15.6%で、初めて第2位になった。ストレスや不安感が「ある、またはかなりあるが、特に何もしていない」という人は23.1%で、20-30歳代では3割を超えた。心の健康について、同居の家族が「よい影響を与えている」「どちらかといえばよい影響を与えている」と回答した割合は計67.3%で、別居の家族(計59.6%)や、現在の学校や職場の友人・同僚(計44.0%)、過去の学校や職場の友人・同僚(計48.0%)などの中で最も高かった。
「心の不調を自覚したら家族に相談すると思うか」という質問に、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答したのは計56.9%で、体の病気(がん)の計68.1%に比べて10ポイント超低かった。 心の健康状態が「あまりよくない」人に絞った場合、この質問に「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答したのは計39.2%、「よくない」では計26.1%といずれも大きく低下しており、心の健康状態がよくない人ほど家族への相談をためらう傾向が見られた。
心の不調に関する理解の促進に必要な施策を聞いたところ、「心の不調が特別な病気ではないことを周知・啓発する取り組み」が43.2%と最も高かった。次いで「心の不調を感じた時の相談窓口の認知度向上やさらなる設置」(38.5%)、「心の不調を予防するために自分でできる取り組みの紹介や普及」(30.9%)などが続いた。 自由記述回答では、「匿名で相談できるツール」も複数挙がった。
(引用はここまで)
筆者は初めて心身の不調を自覚した時、家族や友人には相談せず自分でクリニックを探して通院していました。当時はまだ生活に著しい障害を感じるほどではなかったものの、人付き合いや外出が億劫になったり何かに興味を示すことも少なくなったりと、うつ病と診断されてからも容態は安定せず、毎日のように心身ともに疲れ切って死んだように自宅に引きこもる生活を送っていました。
家族に知られたのは、いつものように自室で椅子に座って何も考えずぼーっとしていたところ、突然痙攣(引きつけの可能性もありますが未だに何だったのかわかっていません)を起こして倒れた音を聞いた家族が部屋で意識を失って倒れていた筆者を寝室まで運んでベッドに寝かせた時でした(救急車呼べよって気もしますが)当時のことを筆者は全く覚えておらず、気がついたらベッドに横たわっていたという状態で、そこで初めて家族も筆者がうつ病で通院していることを知りました。当時は筆者も20歳とまだ若く、アルバイトしつつも食費や家賃、光熱費は家族が払うというパラサイト生活をしていたので経済的には問題なかったのですが、大事をとって(というより強制的に)二週間ほど休みを取り自宅で休養することになりました。
その後は症状も若干よくなり、通院も止めて外出や趣味を楽しむ余裕もでき始めたため、治ったのかなという感じでいたのですが、その後明らかに最後のひと押しとなった事件(詳細は後日書く予定です)をきっかけに再発、気力を振り絞ってクリニックに通いつつ、ぷっつり切れた糸が垂れ下がったままのような悪夢の日々を送ることになってしまいました。既に人生の半分をうつ病と共に生きてきた筆者としては、失われた時間を返せという無念さに満ち溢れた半生だと思います。
以前書いたかと思いますが、日本ではおよそ15人に1人(10人に1人という説もあります)が一生のうちに一度はうつ病を経験するという調査結果もあるほど、水面下で深刻な状況に置かれています。さすがに生活習慣病を追い抜くことはないとしても、意識調査としては全国で約3000人という若干少人数ではありますが、10年で2位にまで上がったという調査結果に、ついにここまで来たかという複雑な心境です。かなり詳細なデータに基づいた結果だとは思いますが、現状を放置すれば次に調査が行われる10年後には更に根深い現実が待っているのではないかという危機感を国や政府は果たして持っているのか甚だ疑問です。
もちろんこのような調査も重要ですし、それに基づいて具体的な対策を講じることは、現役世代や将来の日本を支える次世代にも容赦なく襲いかかる心身の健康状態や心の不調を、国や政府(主に厚生労働省)がもっと真摯に受け止め、先頭に立って向き合うためにも必要不可欠なことだと筆者は思います。
心身の不調や心の問題は目に見えない分わかりづらく、問題を深刻化させている一大要因でしょう。そして心身の不調に至った原因や背景は人それぞれ異なるというのも厄介なところで、その影響は医療への負担にも繋がります。後期高齢者医療制度など少子高齢化社会における問題も無縁ではありません。
誤解を承知の上で書かせて頂きますが、どんなに一生懸命働いても、上流階級の超高齢者や既得権者に高い年金や介護保険料を持って行かれて、現役世代の家族は共働きしても子供も満足に育てられず、その結果少子化が進み、両親が必死に働いて子供を大学まで行かせてあげられたとしても、その子供からも高齢者に年金をむしり取られて、挙句の果てには現役世代の老後さえ保証されていない現状に何の対策も打てないまま、老人に文句を言っても「年寄りを大切にしろって学校で習ったんじゃねえのか?」と言わんばかりに開き直って、晩節を汚すなとかいつまで「昭和」を生きてるんだとかどうとか何を言われようが個人の自由だろうという傍若無人な態度を取り、無駄に長生きするゴミのような老害共には殺意さえ覚えます(もちろん善良な方々もいらっしゃいますが)もはや日本では子供を持たない夫婦のほうが将来への不安を考えると賢明だともいえます。その傍ら、後先考えず何人も子供を産んでは子ども手当をせしめて、子供ではなく自分たち親のためにそのお金を使って、子供は義務教育で十分、高卒なら万々歳とばかりに痛車を乗り回したりするというあたおかまでもが社会を蝕んでいる現状には吐き気すら覚えます。真面目に生きることがどれほど馬鹿馬鹿しくてつまらないかということをわかっているから、賢い人ほど子供に頼らず自分たちだけで生きていこうと考えても何の不思議もありません。もちろん子供を大学まで行かせてあげられるほどの経済力がある人なら話は別ですが、そんな高給取りなんてごく限られた人でしかないですし、そうした人間に限って悪知恵やおいしい話に乗って安易に金儲けをするようながめつい連中だったりしますよね。国も政府もそんなふざけた高齢者やDQN共に媚びるように予算を確保するのは止めて、手厚く保護するのが当たり前だという認知バイアスを徹底的に排除して、もっと間近に迫っている精神医療や難病を始めとする問題に予算や制度、保護の見直しを量るよう方針の転換を行わないと、将来取り返しのつかない事態に陥ったらどうなさるおつもりですかと問いたくなります。国や政府には更なる危機感を持って対処して頂きたいと切に願います。
追記:先日の暴行事件の後、こんなことは日常茶飯事とタカを括っていた筆者ですが、思いの外精神的なダメージは大きく、この三連休はほとんど寝込んだまま外出していませんでした。今後事業所とも話し合いを重ね、法的措置も含めた厳しい態度で臨むつもりでいます。
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