母親との会話。「もっとズルく生きなさい」と言われた話。
昨日の夕食時。母に、「高校生時代からお世話になってる先生から電話がかかってきてさぁ…」と切り出した。
母「うん。何?」
私「僕って、『自分が思っている以上に、ズルくて、腹黒くて、したたかで、自己中なんだよ』って先生から言われて初めて気付いたんよ。自分の本質に。」
母「え?今更(笑)。そうやで。自分、めっちゃ自己中でズルい性格なんやで(笑)。」
私「気付いてたんや(笑)。言うてよ(笑)。」
母「まさか、気付いてないとは思ってへんかったし…。せやから、これからは、そのズルさをもっと活かして、生きていきなさい。」
という感じで話が進んでいった。
それから、私が事業所を辞めることについても話した。
母「別にA型事業所にこだわる必要性無いかもしれへんなぁ…。例えば、週3日のパートとか、そういった求人も多分ハロワにいっぱいあると思うで。」
私「そうやなぁ…。やっぱり週5はキツイわ…。」
母「やから、とにかく今はゆっくり休んで、年内に就職先決めるぐらいでええんと違う?」
私「うん。そうするわ。」
母「でもまぁ、失業保険が残ってる間に、色々経験出来て良かったんと違う?失業保険受給し切ってから、あのA型事業所行ってたら悲惨やったで?」
私「言われてみればそうやなぁ…。」
母「そうやってポジティブに考えなアカンよ。ホンマに。あと、今度からは、そういった話(職場での面談)する時は、録音させてもらいなさい。証拠になるから。」
私「でも、頭が真っ白になってまうねん…。」
母「それやったら、話が始まる前に『後で聴き直して、おさらいしたいから録音させていただきます』って言うて、iPhoneの録音ボタン押したらええねん。」
私「そういう手もあるんかぁ…。」
母「そうそう。」
そういう話をしていたら、自然と父親の話になった。幼い頃に両親が離婚し、母親のもとでずっと育ってきたので、父親のエピソードはあまり聞かされていなかった。
ちなみに、父親は10年ほど前に、40代で孤独死している。この情報を知った上で、この先の文章を読んでいただければ、話はより分かりやすくなるかもしれない。
母「あんたのこのズルさと腹黒さは、多分父親譲りやと思うで。」
私「そうなん?」
母「うん。これは(私の妹)の2歳検診の日の話やねんけど…。雨が降ってたんよ。せやから、お父さんにも手伝ってもらおうと思ってたら、『今日釣り行ってくるわ~』と言って出かけて行ってさぁ…。(私の妹)を抱きかかえながら、傘を差しながら、自転車で必死で行く羽目になったんよ…。」
私「うわぁ…。」
母「まぁ、あんまり死んだ人のこと悪く言うのもイヤやねんけど、離婚してから養育費も途中から払わず。逆にお母さんの所にお金を何回も借りに来てさぁ…。」
私「えぇ…(ドン引き)。」
母「しかも、離婚してから、こっそり別の女と再婚してすぐ離婚しとってん。」
私「あぁ、それは知ってる。相続放棄の手続きの時に、戸籍調べに行った時、『誰?』ってなったん憶えてるわ。」
母「それをお母さんに打ち明けたのは、その別の女と離婚する直前。おそらく、しれーっと黙ってるつもりやったと思うで。」
私「え?お父さんめっちゃクズやん!!」
母「そうやで。他にも酷いこといっぱいされたし。育児ほったらかして釣りにばっかり遊びに行ってたわ。」
私「…(絶句)。」
母「せやから、40代で早死にしたんやと思うで。気を付けましょう。」
私「うん。お父さんみたいな人生、絶対にイヤや!!」
母の口から次々と飛び出す、父親のクズエピソードの数々を聞いた時、正直、開いた口が塞がらない状態だった。「唖然」という言葉の本当の意味を知った。
やはり、血は争えんな。気を付けなければ。
父親は、立派な『反面教師』だったのだなぁ、そう思ったのだった。