【思い出ごはんレポート】ヤリーンちゃんのスペシャルタイプレート
今回のゲストシェフは、島の玄関口・菱浦港の『船渡来流(せんとらる)亭』で働く、
タイ生まれのヤリーン(Yaleen)ちゃん。
タイ、ニュージーランド、日本と、言語も文化も異なる土地へ移り住み、現在は不思議なご縁で海士町へ。
これまで暮らしたそれぞれの土地に、思い出に紐づいた特別なひと皿があるそうです。
言葉が通じなくても、食べればみんな友達に!お母さん直伝のピリ辛トムヤムクン
10歳で、慣れ親しんだタイからニュージーランドに移住したヤリーンちゃん。
最初は言葉が通じず、とても心細い思いをしたとのこと。
ある日、クラスメイト達が家へ遊びに来ることになり、そこでお母さんが作ってくれたのがトムヤムクン。
食べると、みんなたちまち「おいしい!」と笑顔に。
色とりどりの材料がまざり合うお鍋を囲んで味わって、あっという間に友達になってしまいました。
お母さんのトムヤムレシピは、その後もたくさんの人と一緒に笑顔になり、つながるきっかけを作ってくれたそうです。
一人暮らしの強い味方!ご飯のお供、ガーリックフライポーク
14歳のタイミングで、単身でふたたびタイに。
慣れない一人暮らしに戸惑う中でもよく作ったのが、さっと作れるごはんのお供、ガーリックフライポーク。
電話でおばあちゃんに教わったレシピが、今ではどこに行っても一人で作れる、定番メニューのひとつになりました。
にんにくはこんがりと焼き、仕上げにローズマリーの香りを立たせるのがコツとのこと。
えのき茸のフライ with 特製シーフードソース
18歳からは、日本の大学に入学。
友達にふるまって大人気だったメニューが、特製の甘辛シーフードソースを添えた、えのき茸のフライ。
友達と一緒に料理を作ったり映画を見たりして、夜通しおしゃべりして。
ずっとこの時間が続けばいいなと思っていた頃の、大事な思い出の味です。
当日の様子
当日は、島でできた友達や仕事仲間が続々と来店。
いまや世界中に友達のいるヤリーンちゃんは、お料理のみならず、持ち前の笑顔でぱっと周囲の雰囲気を明るくし、自然と友達を増やしてしまう達人なのです。
異なる国や文化の中で暮らすことには、時にはさみしさや、思いが伝わらないもどかしさが付きまとうと語るヤリーンちゃん。
「自分は元々、とてもシャイな人間だった。
それでも、色々な場所へ行って、たくさんの人と出会って、友達からたくさんの文化を教わって、できることも少しずつ増えていって。
自信を持てるようになった。
やりたいことを、やれる人になれた。
目の前に2つの道があるとしたら、私はチャレンジの道をとりたいなって思う。
行ったことがない、やったことがない、喋ったことがない。
それでもやってみようって思える。
毎日チャレンジがあって、新しいものと出会うことを、楽しめる自分になったから。
もっと色々、できることがあるはずって思えるから。」
***
一つひとつの違った味わいが、一緒に食べると不思議と調和する、
ヤリーンちゃんの歩みを形作ってきた思い出のごはん。
口にすれば思わず笑顔になってしまうスペシャルタイプレート、
どうぞ召し上がれ!
Writing:島猫工房 Soneko
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