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インター生が、インターナショナルスクール入学に関する素朴な疑問にお答えします!

英検一級3回合格・TOEIC満点、日英バランスバイリンガルのKOTAです。
K-ENGLISHココナラ にて、オンライン英会話、英検指導、日英翻訳、留学相談、メディア寄稿等、英語に関する総合サービスを提供しております。

本記事では、KOTAの得意分野のインターナショナルスクールへの入学に関して、よくいただく質問にお答えいたします。


日本の学校に通わせながらお子さまをバイリンガルにしたいとお考えの場合は、こちらの記事をご覧ください。

インターに縁のない日本人でも入学できる?

インターナショナルスクールごとに生徒の国籍等の割合に制限を設けていることもありますが、幼稚園~小学校1年生くらいまでであれば、英語を話さない日本人家庭のお子さまでも入れることが多いです。

学校が保護者に英会話でのコミュニケーションを必須とする場合は(事務はだいたい日本人がしており、校内に日本語を話すスタッフはいますので)学校に通訳の手配を頼むこともできます。

※なかには保護者(のうち少なくとも1名)が通訳なしで英会話のできることを求める学校もありますが、多くは「定員の空き」さえあれば、低学年のうちは入学を認めると思います。

インターに落ちた、どうして!?

各校ごとに入学選考基準が異なるため、はっきりとしたことは言えませんが、小学校1年生くらいまでであればお子さま以外のところに原因のある可能性があります。

(1) お子さまの学年では優先順位の高い児童(外国人と帰国生)で定員で達している
(2) 学校側が保護者の英語力に不安を抱いた(通訳を連れることで解決できる可能性があります)
(3) 事務局が出願メールに気づいていなかった(実際にあった話です)
(4) (とくにESLの)教員数が確保できない
(5) 在籍している生徒の弟妹で英語を母国語としない家庭の日本人が多すぎるため、日本人の入学者数を制限している
(6) 通学にかかる時間が長すぎる(保護者の送迎含む、車で片道1時間など)

なんとかインターに入る方法を教えて!

(1) サマースクール(コース、プログラム)に通う

小学校1~3年生くらいまでであれば、サマープログラム参加時の英語能力を問わないことが大半と思いますので、参加中に教員や事務員らと顔なじみになり、送迎の際に他の在籍生の保護者と雑談をして学校に関する情報を手に入れて、あらためて申し込むという道があります。

(2) 短期留学をする

インターによりますが、海外教育歴のある児童生徒は、ない生徒よりも優先順位が高いことが多いので、2か月半から9か月くらい海外現地校に親子留学をして海外教育歴を作ってから帰国生として申し込む方法があります。
海外教育歴が〇年以上、などの制限の付くこともありますので、絶対ではありませんが、観光ビザで滞在しやすい2か月半から9か月いれば、小学校1-2年生くらいまでは、そのままインターに編入できるレベルの英語を身につけて帰国できると思います(その代わり日本語を忘れます)。

みんなきょうだいで通っているの?

きょうだい全員が同じインターに通っていることもあれば、違うインターに通っていることもあります。日本人に限らず外国人の家庭でも、上の子はインター、下の子は日本の学校など様々です。KOTAの周りでは、当初はきょうだい2人でインターに通い、途中で上の子が外部進学した事例や、途中1年だけ日本の学校に通いインターに戻ってきた子もいました。いずれのご家庭も「インター」と言う場所にこだわらず、一人ひとりの子どもの個性に合う場所を選んでいるという感じです。

インター生の大学進学ってどうなってるの?

日本ではインターナショナルスクールを名乗って営業することを制限する法律はなく、ネイティブが中心となって英語で保育や教育をする私設サービスと、文科省の定める国際的な認定団体によって評価された各種学校の扱いの施設があります。後者の卒業生は日本の大学受験資格を認められるので、日本の大学に進学することが出来ます。高等学校等就学支援金制度の対象施設にもなっています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

実際は学力(ランゲージバリアや教育課程)の面から一般受験をすることは少なく、「インター枠」と呼ばれる推薦入試に近い内容の試験で進学することが多いです。学科はリベラルアーツや国際関係の文系学部が主で、一般の生徒と並んで日本語の授業を受ける大学もあれば、英語のみで授業を受ける大学もあります。
近年はG30(グローバル30)による受験で進学する生徒もおり、こちらは理系学部への進学も限定的に開かれてますが、実質的には狭き門です。

インターナショナルスクール卒業生の進学と就職については、某・元プリンセスのご夫君を想像していただくとわかりやすいと思います。

IB校とSAT受験、どっちがいいの?

IBは個人の成績に対して与えられる資格(日本の高認の難しい版をイメージしていただくと近いです)で、大学進学に使える好成績を取得するには多教科を満遍なく勉強する必要があります。GCEAも同じです。共通テストで国公立大学進学を目指して高校3年間(IBの場合は2年)ゴリゴリ勉強するようなイメージです。

SATは、2023年現在は基本的には英語と数学だけです。2教科だけは頑張る必要がありますが、それ以外の教科に関してはわりと自由な感じです。大学進学を目指すならば高校の勉強を頑張って成績平均点をあげたりボランティアなどの課外活動に励む必要がありますが、そこまでしなくてもいい進路もあります。1点突破主義と言うか、私大3科目受験狙いで遊びも満喫する高校生活みたいな感じです。

IBのほうが世界中の大学を受験しやすいですが、科目選びによっては受験資格を得られない学部もあるなど、やや小難しい仕組みになっています。日本人が国内大学に進学する分には、IBとSATにそれほどの差はない(はず)です。

インターから中学受験はできる?

このようにインターからの国内大学進学は進学先や専攻分野の限られるため、有名大学や医師などを目指す児童(のご家庭)は、インターは小学卒業までの期間限定で英語を身につけるところと考え、インターと並行して塾に通わせて中学受験をさせます。中学受験に合格したら、そこから先は普通の進学となります。

小学校でインターを終了する場合、英語を忘れることはありませんが、専門塾などで学び続けるとしても、インターで学び続ける子たちに比べて大差をつけて英語力が落ちていきます。それでも本人の努力次第で英検2級~準1級くらいのレベルは維持できますので、中学高校は「英語の得意な子」として過ごしていくことが出来ます。

インターから日本の高校に進学することはできる?

関東や関西にはインター生や帰国子女を広く受け入れる高校(大学付属校)があり、そのような学校へはインター在籍中の成績票をもって進学できます。
面接重視の推薦入試制度などもあるようです。

大都市圏ではない、地方の普通の高校に行くときは、実質的に進学できるのは次の2(3)タイプです。

  1. 日本の中学校の成績を必要とする全日制高校

  2. 日本の中学校の成績を必要とするが重視しない通信制や定時制高校

  3. 高等学校卒業程度認定試験のための指導をする教育施設(高認サポート校)

(3番は厳密には「高校」ではありませんが「大学受験資格を得る」目的には近いので記載しました)

1番のタイプの高校(いわゆる普通の高校)に通うには、自治体(都道府県)によりますが、中学校の内申点(中学3年間の成績)が重要になります。
ここは各教育委員会や校長の裁量の多いところで、KOTAの在籍した中学校では3年間のうちに次の変遷がありました(KOTA親から学校と教育委員会へのはたらきかけも大きく影響したと思います)。

出席ゼロのため全教科の成績が1にされる
 ↓
インターをやめて中学校に全日登校して他の生徒と同じ定期考査を受けないと成績をつけない(1にする)と言われる
 ↓
放課後登校をして、他の生徒にくらべて範囲限定の試験を全教科受けないと成績をつけない(1にする)と言われる
 ↓
インターにない科目(国語※、技術家庭)と、難易度に差のありすぎる科目(英語※)だけ、中学校で特別内容の定期テストを受ける。インターと中学校の両方にある科目は、インターの成績票を参考につけることに

※インターの外国語授業に「日本語」はありましたが、KOTAは「スペイン語」を選択していました
※インターでは「C評価」でも、日本の中学校では「5」相当の学力のあるため

幸い、KOTAは「中のやや上」の内申点をもらうことができました。
ここは、本当に学校ごと(各教育委員会や校長の裁量)で異なる扱いになると思います。

インター生ではありませんが、帰国生でランゲージバリア(言葉の壁)のある生徒が、通訳をつけて定期テストを受けて、生徒本人の持つ能力に対して正当な評定を得た話もあります。

インター生を受け入れてくれる日本の高校を見つける必要がある

各高校の求める生徒像は様々のため、KOTAの場合は高校見学会に参加した先々で入試担当者に学習歴を伝えて受け入れ可否を尋ねました。受験校を絞り込んだあとは、在籍中学校経由で高校に訊ねてもらったりもしました。
KOTAは全日制普通科高校2校を面接と一般学力考査で受験しました。
ほかのインター生で外部進学をした子は、英語科のある高校や通信制高校に移りました。

インターに通っても「義務教育」期間を終了して中学校の卒業証書をもらえます

よく混同されることなのですが、「義務教育」と言うのは、保護者が養育する子に対して、その子の6~15歳までの期間に「いち社会人となるべく必要な教育」の機会を与える義務です。一条校に通わせる義務ではありません。「いち社会人となるべく必要な教育」の内容のガイドラインが文科省の定める学習指導要領で、それを実施するのが一条校と呼ばれる「公立の小学校と中学校(私立もあります)」です※。日本に住民票がある児童生徒は地域ごとに割り当てられる公立校に在籍しなければならない(校長は学区内に住む児童生徒の指導要録を作ることが法で定められており、自動的に在籍することになる)ので、入学手続をすれば(日本の義務教育は年齢主義なので)卒業証書をもらえます。したがって高校進学は問題なくできます。

※くわしくは、国連子どもの権利条約、日本国憲法、教育基本法、学校教育法をご覧ください。ここではわかりやすく「かみ砕いた」表現で記載しています

公立校の先生に不登校扱いされて嫌われる?

KOTAの在籍した小学校では「(インターやフリースクールを主な学びの場に選ぶ)そういう子はよくいるので大丈夫です、教科書だけ取りに来てください」で終わり、好意的でした。
小学校には、インターの秋休みや夏休みの間に通学をしました。
中学校では、当初は上に書いた通り高圧的で嫌悪感をあらわにされましたが、校長先生と教頭先生が変わってからは理解のある感じになりました。
ほかのインター生では、中学校に放課後部活動だけ参加しに行ったり、校長が変わって関係が悪くなったという話もありました。
KOTAは行く気はありませんでしたが、担任の先生の勧めで卒業式(不登校生向けの二部の式でしたが)に呼ばれて、在籍校の制服を持っていなかったので海外の高校に通っていた時の制服で参加しました。
インター生の中には、中学校から私服での参加は認めないとして入学式への出席を断られた話も聞きました。

留学サポートサービスでは一般相談も承ります

このような、インターナショナルスクールに関するちょっとした疑問について、一般相談として承ります。本記事は、ご購入者さまからたずねられて、その場で言葉足らずで答えられなかったものを文章にまとめたものです。ご質問があれば、今後も追記または別記事にしてまいります。

ネイティブ英語チューター K-ENGLISH KOTA

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最後までお読みいただきありがとうございました。


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