Sacral Generatorの学び:親の介護と本来の自分を生きる
なぜ、Human Designの実験を始めたのか
2021年に始めたHuman Designの実験については、これまでもnoteで書いてきたのが、なんと3年以上前。
当時の状況はというと、介護度5で寝たきりの母と、支える役割に徹している(と思い込む)父をサポートする日々でした。
自分の本質を探求する余裕なんてないはずだったのに、50歳の私は「なぜか」この実験を始めてしまったのです。
正直、家族の中でも一番接しづらく感じていたのが父であり、長年にわたって抱えてきたトラウマも深いものでした。
母や私が病気になったのも「父のせいかもしれない」と思わずにはいられない時期もあり、意識がどうしてもそちらに引っ張られがちでした。そういうときほど、そのことをサポートするエビデンスをわんさか引き寄せちゃうんですよね。まあ、そういうものだということは今となっては冷静に対応できるのですが。
当時の私は、エネルギーワークなど他のアプローチで一時的に楽になっても、介護に戻ると再び重い気持ちが戻ってくるのです。
そんな中で、Human DesignのSacral Generatorとして実験を始めてみたところ、自分が「介護職」に就くことに。
「絶対やりたくない仕事」と思っていたのに、内なる権威(Inner Authority)であるSacralの「YES」には逆らえませんでした。
私のマインド(思考機能)は必死に抵抗して、「無資格で経験もゼロ、母の介護すらままならないのに」と不安を掻き立てますが、それでもこの選択を受け入れることになったのです。
Human Designとの偶然の出会い
Human Design(以下、HD)に出会った当初は、考案者であるRa Uru Huのリーディングを受けることを夢見て間もなく、実は、彼が東日本大震災の直後に亡くなっていたことを知り、落胆しました。
それでも、運命であるかのように、以前オンラインビジネススクールで知り合ったオーストラリア人の友人が、私をHDのFacebookグループに招待してくれたのです。
そこではManifestorの彼女とProjectorのパートナーが運営するライブに何度か参加しましたが、ある日「Mary Ann Winiger」という名前が出た瞬間、私のSacral(内なる権威)が「騒いだ」のです。
猛烈に彼女について調べ、連絡を取ると、生前のRa Uru Huから直接HDを学び、70歳を過ぎても、なお、Sacral Generatorとして自分の人生を忠実に生きている彼女が「リーディングは行っていないが、セッションなら可能」と教えてくれました。特に準備は不要ということで初セッションを受け、実験を開始。
インターネットで購入したHDの基本リーディングに、Mary Annとのセッションが加わったことで、理論が一気に現実的なものになりました。
彼女は私に、「あなたの本質は「マインド」ではなく「身体」。そこにある内なる権威(Inner Authority)から「音」で、Yes、No、あるいはI don't know for nowという答えを得る」、そして、どんな判断も、その答えを得るために「待つ」という、Sacral energyの受け身の特性を教えてくれました。
常に「先回りし、率先して物事を成し遂げる」姿勢が染みついていた私には、驚きと同時に大きな戸惑いもありました。
身体に染みついた「go-getter」精神や、いいと思ったことを先回りして行動するイニチアチブをとる癖が、実は、私の本来の性質とは全く異なっていたのです。
そして最近、思いがけずMary AnnがYouTubeで私について話している場面を発見しました。その瞬間、過去に受け取った彼女の導きが今も生きていて、私の実験と成長が確かな道であると改めて感じることができました。まるで彼女が私の選択を、時間を超えて応援してくれているような、静かな力を感じています。
実は、この動画が公開されたのは、私がまさに実験を始めた頃で、当時からMary Annのニュースレターを購読し、彼女の本も読んでいましたが、彼女が私のことを(個人としてではないにせよ)引き合いに出しているなんて夢にも思いませんでした。数年越しに、そのシーンを発見して、過去に受け取った彼女の導きが今も脈々と生きていて、自分の実験が確かな道であると改めて感じることができたのです。
“感情的”だと思っていた自分の誤解
長年、私は「情緒豊か」あるいは「情緒不安定」のどちらかに分類されてきました。学校の先生や他人からもそう言われ、自分もそれを信じていました。
しかし、自分のHDチャート(BodyGraph™)には「open solar plexus」があり、これは「他人のエネルギーを取り込み、増幅する」という特性があると知ったのです。
つまり、私は実際には「non-emotional」であり、自分が感情的だと思い込んでいたのは、ポジティブであれ、ネガティブであれ、他者のエネルギーを無意識に受け取り、それを自分のものと錯覚していたことが原因だったのです。
これに気づいたとき、長年抱えてきたトラウマや家族との複雑な関係に、少しずつ新しい理解が生まれ始めました。
実験がもたらした介護の変化
私がGeneratorだと知り、内なる権威であるSacralに従いながら日々の介護を行うようになってから、大きな変化が訪れました。といっても、徐々に。
介護職に就くことで疲れが増し、睡眠時間も長くなり、全身がデトックスしていく感覚・症状がありました。
それまで「しんどい」と感じていた介護も、身体の変化を静かに見守ることで少しずつ見方が変わっていったのです。
特に印象的だったのは、父が怒鳴る場面で私は冷静に彼の姿を見つめ、「言いたいことはそれだけ?」と一言呟いた後に、「好きなだけ自分勝手に言っても、いいことはないからね。ゆっくり休みなさい」と伝えて帰った瞬間です。
幼いころ、父が怒鳴ると怖くて隠れていた私には想像もつかない対処法でしたが、この冷静さも「実験」によって得たものです。というより、もともとの私の性質が、埃を取り払ったら表に出てきた感じ。
翌日、父から「昨日は怒鳴ってしまって、ごめん」とメールがあったのも驚きでした。
自分だけの実験を始める
自分の本質を見つけ、心の平安や人生の流れを見つめ直す旅は、誰にとってもユニークで、私にとってはHuman Designがその入り口でした。
もしかしたら、皆さんにも「自分だけの実験」を始めるきっかけがあるかもしれません。それは一見、小さな気づきから始まるかもしれませんが、その先には、きっと唯一無二の生き方が待っていると信じています。
もし、心に何かが響いたなら、自分だけの流れを見つける旅に少しずつ踏み出してみませんか?
立ち寄ってくださって、ありがとうございます。心に響いたことがあれば、ぜひサポートお願いします。ライフワークの活動に使わせていただきます。一緒に楽しいエネルギーを広げていきましょう。