ベトナム人の海外労働の動向について㊼韓国⑦

ベトナム政府機関の報道によると、韓国では、外国人労働者は、韓国政府が定める一定の条件を満たせば、最大10年間滞在を延長できることとして改正を加えた。

国際的な専門家は、韓国の経済大国であるG5グループへの参加は漠然とした希望ではなく、完全に実現可能であると指摘しているという。

今日の韓国にとっての最大の課題は、国の競争力を低下させてきた古い枠組みを迅速に取り除き、革新的な政策システムを確立して、経済大国になるという目標に突き進むことだという。

多くのアナリストたちの調査結果では、大多数の人々が、政治と労働市場が韓国の改革に集中する必要がある最優先事項であると考えていることを示しているという。

韓国の国家経済諮問委員会のイインホ副委員長は、労働市場の硬直性を解消し、民間企業が競争力を高めることができる柔軟な労働環境を作る必要があると述べている。

民間部門が規制改革を通じて創造性を解き放ち、大企業とのギャップを埋めれば、韓国は、今後10年以内に、G5の入り口に入る可能性があるとしている。

1974年、オイルショックを乗り切るために米国などの先進国が初めてG5を結成したとき、韓国のGDPは世界第30位だったが、現在は、世界第10位に上昇した。

2019年、韓国は人口 5,000万人で、国民総所得 (GNI) が 3万ドルに達した世界で、7番目の国となり、いわゆる「5030 クラブ」に正式に参加した。

韓国労働雇用省は 、外国人労働者の採用許可制度を修正する計画を発表したばかりである。特に、韓国は在留期間を現在の4年10か月から10年に延長する条件付特権を適用する。

韓国労働雇用省は、外国人労働者の居住地と勤務時間の変更は、国内の中小企業が労働力を確保し、労働市場への影響を軽減するのに重要だと考えている。生産に参加する熟練した海外からの人材を迅速に補充するための柔軟性のためである。

外国人労働者は、韓国政府が定める一定の条件を満たせば、最長 10 年間滞在を延長することは、ベトナム国内で強調して報道された。

具体的には、製造部門の職業の場合、韓国に到着して最初の職場で、24ヶ月以上、働いた外国人労働者、または同じ会社で 30ヶ月以上働いた外国人労働者は、就労滞在期間は10年まで更新できる。

非製造業の場合、前提条件の労働時間の要件は 6ヶ月未満である。

その他の条件としては、外国人労働者は、韓国法務部が主催する社会統合訓練プログラムを修了し、3 級以上を達成し、韓国語能力試験 (TOPIK) で一定の​​スコア以上を取得する必要があるそうだ。

今回の改正案では、韓国労働雇用省は商品の積み下ろしの分野を、以前からのE-9ビザの範囲に含め、企業が3か月未満の短い労働時間で、外国人労働者を募集できるようにした。

私は、正直、ベトナムに関わるようになる以前は、韓国人が好きではなかった。

トラウマは、20代に務めていた職場の研修旅行の幹事になり、韓国で、訪れた有名な寺院で、韓国人の子供たちが私に " 日本人帰れ " と石をぶつられたからだ。それは、当時、歴史的に仕方ないがないことだと思った。

また、国際空港のラウンジでの韓国人たちの乱暴気味の振る舞いが、好きではなかったからだ。

しかし、私自身、約10年間ベトナム国内で、韓国をみてきて、韓国が不動産投資を長期的に行い、ベトナムとの関係性を濃くして、ベトナム人海外労働者の中での実状に合わせて、国策化している流れもみてきた。

私のベトナム人の友人たちの中にも、韓国と積極的な経済取引を行なっている友人がかなりいる。

私は、日本が、ベトナム人にとって、韓国のような制度がなぜ人気かあるのか、国際的な海外労働市場の変化を良く知って、次の方法を具体的にどうしていくのか、決めて行くべきだと思う。

今後も、韓国政府の外国人労働の動向をよく見極めていきたい。


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