ベトナムの地方でみる建設チームについて
ベトナムでは地方の田舎で庶民的な家族が家を立てたり、改築や改装する場合には、建設会社に頼むことは稀で、ほとんどが日本でいう一人親方のような大工さんに頼むことになる。
その一人親方がグループ、チームを作っていてチームはそれぞれ5、6人ぐらい集まって、工事を進めることになる。
親方はリーダとして、チームのメンバーに指導して家を建てていく。
このような庶民的な家族が依頼する住宅建設の工事組織を"建設グループ"と呼ぶのは、大企業の建設会社に聞こえてしまうので、ここでは建設チームと呼ぶことにする。
注文する田舎の家族はこの建設チームに工事を任せることになる。
田舎の庶民的な家族が建設チームに工事を任せるときには、注文契約書がないのが普通で、ただその家族は建設チームのリーダーと話し合って、条件について相談した後で契約書がない状態のままで、工事を始める。
工事内容の種類に応じて、2つに大別する。
①助手
助手、見習いと呼んだ方が良いかもしれない。助手は水を運び、モルタルを混ぜる、モルタルを運ぶ、レンガを運ぶ、土を掘る、木、レンガとタイルを運び、段ボールや鉄を運ぶなどの仕事を担当する。
②石工、大工
石工、大工は建築構造を担当する。
ベトナムの非専門的な土木建設の分野では、普通の専門が学校で訓練されることはめったになく、それらのほとんどは工事現場で、前任者からお互いに学び、仕事を通じて経験を積み重ねるものだ。
自習、自力で這い上がる労働者は、通常、助手としての単純な労働から始まり、建設チームの管理者、一人親方になるまで、助手として働く。
建設チームのメンバーは通常、月給ではなく、日給を受け取り、労働契約が交わされることはほとんどなく、すべてが口頭だ。
請負契約に似たものになるが、リーダーの指揮命令には従うことが当たり前なので、また、その人の仕事の完全度に対してお金を支払うわけでもなく、その日の作業事実、作業時間で時間給ではなく、一日当たりいくらという単位で、日給。口頭。一日何時間だという約束はない。
これは非常に困難な労働になるから避けたくなりそういうな労働でもある。
毎日、早朝から深夜まで、長時間労働して当たり前になる。
休息、食事、労働力の維持を優先的に考えていないため、住宅工事の職人は労働災害を起こしやすい職業であるに違いない。
この仕事は、もちろん、初期資本がまったく必要ではない労働だ。
労働力と熟練したスキル、経験のみを必要とする仕事と見なされ、通常、貧困層で経済的に困っている労働者ばかりになる。
ベトナムの地方の田舎で住宅工事の建設チーム、作業者、助手、見習いを目撃したときは、汗をかいた顔、無愛想な身なり、汗をかいたシャツの裏側、貧困層からの苦しみをたくさん感じる。
高齢の助手を見かけるときもあるが、
そのチームの助手のほとんどは若者たちで
這い上がろうとする懸命さを暑さと湿度の中で、ジーンと強く感じるものだ。
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