ベトナムホアビン省マイチャウのムオン族の陶器樽もち米酒について
ベトナムホアビン省マイチャウ地区の山岳地帯、高山。
代々、ムオン族が、料理からも独特なだけでなく、人々によって加工された飲み物もとても魅力的である陶器樽もち米酒がある。
陶器樽もち米酒は、北西山岳地帯の特徴的なお酒であり、何とも言えない強い香りで多くの人に愛されているのだ。
ムオン語では、陶器樽もち米酒は " rjão tjáng " リャオ チャン と呼ばれている。
ムオンの人々が、どのくらいお酒の作り方を知っているかは、誰にも、はっきりとは、わからない。
もち米酒が家族で飲むため、楽しみのために飲むため、ゲストを迎えるため、結婚式で飲むため、新しい家を祝うため、お祭りで飲むために作る。
ここのお酒メーカーが語る。
陶器樽もち米酒を作るのは「芸術」と高い緻密さが求められるため、なかなか難しいもの。
ムオン族の伝統的なお酒の原料にはもち米がよく使われるそうだ。
このもち米は、おいしいお酒ができ、他の種類の米よりもたくさんの水分が得られるからであるそうだ。
陶器樽もち米酒を作るためのもち米は、搗くではなく精米する必要があり、煮沸時に精米し、酒ジャー内の発酵時間をつぶさなければ、喫煙時に、吸引ノズルが詰まることはないそうだ。
具材の下ごしらえが終わったら、一晩冷水につけて、やわらかくした米を、もみ殻(精米して洗った米の殻)と混ぜ合わせ、よく煮てから持ち上げ、椀にそそぎ、小さく広げる。熱を減らす配列が必須だそうだ。
ご飯が温かいうちに、イースト(森の樹皮、イモ、葉などで作った酵母)を搗いて、もち米ご飯と混ぜ、パクチーの葉を敷いた籠に入れて炊くのである。
夏は約 24 時間、冬はそれよりも長い時間、発酵させた芳香のあるお酒を調理鍋に入れ、少し圧縮し、加熱後に緑のバナナの葉を 2 ~ 3 層重ねて覆い、瓶の口をバナナの葉でふさぐ。
上部を湿ったしっかりとした灰の層で覆い、瓶内のお酒を可能な限り、長くインキュベートする。
約3日以上漬け込んだ陶器樽もち米酒が飲める。ただし、最高の品質を実現するために、通常は最長 6 か月間熟成させる。
特に、貴重なもち米酒は、通常3年以上熟成される。
これらの酒ジャーは、新しい家に引っ越したり、子供のために結婚したりするなどの特別な機会のために、酒工程の住宅の所有者によって保管される。
陶器樽もち米酒は、結婚式の日に欠かせない祝い酒だ。
ムオン族の結婚は、さまざまな段階を踏んで行われる。
宴会で、もち米酒を飲んだ後、それらの儀式の飲み物は、すべてこれらのもち米酒を飲むことができる。
また、日常的な生活の中でも、飲酒文化は、仕事で疲れた後の人々の精神的な安らぎを満たすためにも、欠かせないのだ。
陶器樽もち米酒の瓶の隣で、人々はマイ チャウの山と森についての多くの奇妙な話す。
伝説やホラーに近いと勘違いするほどワクワク、ドキドキするような実話を、互いに語り合うのを聴いている。
そのとき、私は、なぜか、私のふるさとの十勝ワインの苦味が強い山葡萄の原種に近い味の " 清見 " を思い出した。上質なお酒やワインは、少し日常的に解放感を持ちながら、幸せ感、苦味の醍醐味や透明感なども、食材と一緒に味わうものだと思っていた。
こんな山岳地帯の外は真っ暗な夜に、ピッタリの怖い秘密のような話しに、葡萄からは作っていないが、ワインに近いような伝統の上品だというお酒を飲みながら、なんて、やっぱりここは、ムオンもち米酒の文化なんだと、みんな真剣な顔なのに、1人だけ、勝手に、苦笑いしていた。
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