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【検索しろ!】フィルターバブルから抜け出す方法 〜 レコメンド vs 検索〜

1.フィルターバブルの罠

インターネットやSNSでは、毎日
「おすすめ」や「関連情報」として、
私たちの好みに合わせたコンテンツが表示されます。

一見便利で快適に思えますが、実はその便利さが原因で、
私たちの視野をどんどん狭め、
情報が偏る要因となっています。

この

「フィルターバブル」

に気づかぬうちに閉じ込められてしまうと、
偏った情報ばかりを受け取り、
異なる視点に触れる機会が減少してしまうのです。

2. レコメンド機能の魅力と依存性

2. レコメンド機能の魅力と依存性

レコメンド機能には、私たちが興味を持つ情報にすぐアクセスでき、
時間の節約や知識の深掘りに役立つという大きな魅力があります。

忙しい日々の中で、関連する情報を手軽に得られることは
時間の節約になるし、興味のある話題をさらに掘り下げて学べるのも
レコメンド機能の利点です。

何より、知識やエンターテインメントが
自動的に「提供」されることで、
見たいものを探す手間を省け、快適に情報へアクセスできます。

しかし、その便利さの裏にはリスクも潜んでいます。

レコメンド機能は、私たちの過去の好みや視聴履歴
に基づいて情報を表示するため、
知らず知らずのうちに同じ価値観や興味を強化する傾向があります。

例えば、ニュースアプリで政治ニュースを追いかけていると、
いつの間にか自分の意見と同じ立場の記事ばかりが表示され、
反対意見や異なる視点に触れる機会が少なくなります。

このように、レコメンド機能が一方向の情報に
偏りやすい性質を持つため、
視野が狭まってしまうリスクがあるのです。

さらに、レコメンドには

「依存性」

の危険もあります。

SNSやYouTubeなどのプラットフォームでは、
興味に応じたコンテンツが次々と提案されるため、
つい延々と視聴してしまうことが少なくありません。

この依存性が高まると、
受動的にレコメンドに流される習慣が強化され、
気づかないうちに自分の情報取得が偏りがちになります。

レコメンドされた内容に沿って情報収集を続けるうちに、
多角的な視点を持つ機会が減り、
視野が狭まってしまうのです。

短期的には時間の節約になり、
効率的に見えるレコメンド機能ですが、
長期的に見れば私たちの情報への接し方を狭め、
偏らせる可能性があることを意識する必要があります。

3. 検索の意義: 情報を広げる力

この「依存」と「偏り」を断ち切るためにこそ、
重要になるのが「検索」です。

検索は「自分でテーマを選び、情報を探す」という能動的な手段であり、
フィルターバブルを壊す力を持っています。

自らキーワードを決めて情報を取りに行くことで、
異なる視点や新しい知見に触れることができるのです。

例えば、あるニュースを見たときに異なるメディアや反対意見を
検索してみることで、偏った情報に対して客観的な理解が深まります。

検索を使うことで、私たちは情報の多様性を広げ、
レコメンドに頼りきらない「情報の主体性」を持つことができるのです。

4. YouTube依存から抜け出すための「検索視聴ルール」

特にYouTubeはレコメンド機能が強力で、
気づかぬうちに「無限視聴」に陥りやすいプラットフォームです。

この依存性を防ぎ、視聴をより意識的な情報収集に変えるために、

YouTubeだけは
「検索して見たいものだけ視聴OK」

というルールを設定してみましょう。

見たいテーマやキーワードをあらかじめ決め、
検索してから視聴を始めると、

「ただ見る」から
「意図的に情報を得る」視聴

に変わります。

視聴する前に
「この動画から何を学ぶか?」
を意識することで、
無意識の視聴を減らすことができます。

5. レコメンド+検索: バランスの取れた情報収集

レコメンド機能を完全に避けるのではなく、
検索を組み合わせてバランスの取れた情報収集を行うことが重要です。

レコメンドを参考にしつつ、
別の視点や情報が必要な場合は検索で調べる、
といった使い方をすることで、
多角的な視点を持つことができます。

6. 情報の主体性を持つために

「検索する」という能動的な行動が、
フィルターバブルから抜け出し、
偏りのない情報を得る鍵です。

便利なレコメンド機能に頼りきらず、
自ら情報を取りに行くことで、
情報の主体性を持つことができます。

情報の多様性を守り、広い視野を持つために、
今日から「検索する習慣」を身につけていきましょう。

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