あえてアイコンタクトをとらない
以前、「未来委員会」というネーミングのプロジェクトチームが立ち上がったことがあった。何の業界で、どういうメンバーだったか忘れたが、おそらく自分もメンバーとしていたんだと思う。
その冒頭、未来は見ないほうがいいこともあるから、ネーミングを「見ない委員会」にしては?と発言し、ひどく場の空気を悪くしたことがあった。
今更ではあるが、この場をお借りしてお詫びしたい。
ところで、その後、どうなった?未来委員会?
ここ金沢も、週末には、ひがし茶屋街や兼六園、近江町市場と、観光客でごった返している、というニュースを聞く。観光地ではなくても、たまに上京すると、出勤時間の都内の駅のコンコースはあいかわらず人だらけ。
上手く人の流れがコントロールされているといいけど、どうしても向こうからやってくる人と交錯してしまう場面もある。
左?右?
相手の雰囲気を感じ取りながら、上手くすれ違おうとするが、ときには「あぁ」とぶつかりそうになるときもある。
こんな状況になると、実践していることがある。自分なりのぶつからないコツのようなものだ。
それは…
遠くを見つめること、相手とあえてアイコンタクトを取らないこと
だ。
なんでだろうか?
もしかしたら、「あっ、この人こっちを見ていないな。(こっちが)気をつけないと、ぶつかってしまう」と、先方に余計な配慮をしてもらっているのかもしれない。
近い距離での曖昧なアイコンタクトより、コンタクトしない方がスムーズに流れることもある、ってことだ。
取引先に対しても、部下や上司に対しても、ちょっとした言動が目について不快に思い、それが故に、その後の付き合いに影響が出ることがある。そうなると、もう負のスパイラルで、なおさら不快な点がハッキリ見えてきたり、見えてくるから、もっと両目を開けて見てやろう!ってことになったり…。
そんなときには、もしかしたら、あえて、もっと遠くを見たほうがいいのかもしれない。眼の前にぼんやりと相手はいるけど、視界の端にいる程度で、遠くの景色を阻害しなけりゃいい。
先方も、こちらの視線の先に気づき、それに従った行動をしてくれるかもしれない。
遠いところに目的地がある。
そんな手前のところで、足踏みしていてもいいのかい?