断食に行ってきました④
人類史は餓死との戦い
断食を体験しながら、考えたことがあります。
人類が誕生してから、約300万年……その大半は、物のない時代です。餓死との戦いが連綿と続いてきたと言えます。
今の飽食の時代は、ほんの一握りの時代にすぎません。
人類が長い長い連関の時代を乗り越えて来られたのは、人体の組織が「少食」に耐えられるように進化・対応してきたからなのです。
つまりは、人の体は現代の飽食時代に対応できる仕組みになっていません。
だから今、糖尿病患者の多いこと多いこと……。
「自己融解」という生き残りの仕組み
皆さんは、「自己融解」という言葉を聞いたことがありますか?
断食すると、体内の老廃物、糖や脂肪が消費されます。それは、脳や心臓、肺、肝臓、腎臓などの、重要な臓器を最優先で生命維持させるためです。
また、こうした重要臓器は、断食中でもタンパク質を必要とします。そのため、病変のある腫瘍や炎症といった、本来健康体に存在しない病気から、タンパク質を利用し食べてしまうのです。
結果、こうした病変は消失するので、この現象を「自己融解」と呼ぶのです。
生き残りを模索する人体
私たちに相談もなく、人体は勝手に生き残りを模索しているのです。
ありがたいというか、感謝すべきというか……。
「人体」については、「勝手にせよ」ではなく、「いたわる」ってことも大事なのですね。
少し横道にそれましたが、心臓は1日たりとも生きている以上、休みませんものね。
8泊9日の断食を終えて
体重は1キロ減です。
断食をやる前とやった後、どう違う? と言われても、そんなに明確には感じられません。
ただ、8日間、朝から晩まで人参ジュース中心です。さらに梅干し、レモンと、浴びるほどクエン酸をいただきました。
私の体は、よくこの酸っぱさに耐えてくれたなと思います。
歩くのが嫌になってきても、あれだけクエン酸を食べたのだからへこたれるな、頑張れ頑張れと自分に言い聞かせ、乗り越えてきました。
これからシャバに出ても、クエン酸をとることは忘れず、習慣にしようと思います。
特に女性が心配される、骨密度や骨粗しょう症の予防のことを考えると、「レモン、梅干し、紫外線に当たること」を毎日続ければ、90歳以上でもめきめき良くなると声を大にして訴えたいです。
断食道場で血液検査をし、石原先生に診察してもらった結果、次の通りでした。
栄養・免疫 良好
肝臓 良好
腎臓 良好
白血球のバランス 良好
貧血 ナシ
白血球 正常
ただし、糖 ヘモグロビンAIC 7.1H
「血糖値とコレステロールが少し高めです。少食/運動/入浴/腹巻き/生姜(黒糖入り金時生姜紅茶)などを続けてください、というコメントでした。
神経質にならなくてもいい、悲壮感をもって事に当たらなくていいよ、と言われているようです。
さいごに
断食は、3日以上やる場合は、専門家・ドクターの指導を受けてください、と先生が言っていました。断食後、元の食事に戻す前の補食が重要なのだそうです。