立花隆さん 「知」から湧き出るワクワクと安心感。
立花隆さんが、亡くなったと知った。
死ぬという事を、実際体験されて
どういう感じでしたか?
と、聞きたいけど、聞けない。
これが、死という事なんだな。
と、じわっと思う。
ぼんやりと若き日を送っていた私に、
立花隆さんから頂いたプレゼントは
「知」。
「知」から湧き出るワクワクと安心感。
激情に支配されず、感情で物事を見るのではなく、
理性的になって、物事を静観してみる。
世界は面白い事に溢れているから。
一見、不安に感じることでも目を背けないで、
理性的に理論的に向き合ってみる。
すると、不安よりも面白い事が見つかるから。
そんな事を教えてもらった。
彼の本を読んだり、番組を見たり聞いたりしていると、
セピアっぽくしか見えていなかった世界が、
どんどんカラフルになっていく快感があった。
立花さんの訃報を目にして、
彼の教えは、
とろっとした液体のようで、
でもしつこくなく、心地よい感じで
私の記憶や思考というスポンジに万遍なく
心地よい感じで
うっすら沁みこんでいたんだなぁと実感した。
あの優しい口調と丁寧な言葉使いで、
いつもわかりやすく説明してくれた師。
ほんとうに心から感謝しています。
ありがとうございます。